1. トップ
  2. エンタメ
  3. 楽しいから始まる学びが、寛容な社会につながる。10周年を迎える〈QuizKnock〉の記念展が開催中

楽しいから始まる学びが、寛容な社会につながる。10周年を迎える〈QuizKnock〉の記念展が開催中

  • 2026.5.22

伊沢拓司率いる〈QuizKnock〉が、2026年10月2日に10周年を迎える。登録者数260万人に及ぶYouTubeだけでなく、全国の学校を無償で訪問するプロジェクト「QK GO」など、活動の幅を広げてきた。「4つのボタンを2進数の各桁に見立てて答える動画があって、それを観た視聴者に“動画で芽生えた進数への興味から大学で情報系に進みました”と最近言われたんです。そういう想定外のリアクションが、可能性を広げてきてくれた。我々はまだまだ進化するし、その進化は必ず観てくれている人たちと一緒にあります」

photo: Kazufumi Shimoyashiki / text: Kohei Hara

BRUTUS

さらなる挑戦を見据え、10周年に向けて突き進む〈QuizKnock〉。その助走として、これまでの歩みを振り返る記念展が開催される。

「昔の動画で使った小道具を展示したり、過去に動画で使っていたソファでフォトスポットを用意したりして、この10年を新鮮に追体験してもらえる場所を作りました。10周年というパーティに向かうワクワクを高めてもらうためのドレッシングルームとして、とにかく存分に楽しんでもらいたいですね」

これまで〈QuizKnock〉の根幹を成してきた「楽しいから始まる学び」というコンセプト。2018年の夏に伊沢がこれからの運営方針について悩んでいたときに、YouTubeのコメント欄から触発されて生まれた言葉だ。

BRUTUS

「“〈QuizKnock〉を見て勉強する気持ちが湧きました”といったリアクションを読んだときに、視聴者は勉強がしたくて動画を観るんじゃなくて、楽しんで観ているうちに自然と知識を吸収してくれているなと気づいたんです。この現象に名前をつけて安定生産できれば、我々はサークル活動的なものではなく、永久に続いていく組織になると思いました」

このコンセプトが達成された世界に伊沢はどのようなビジョンを見ているのか。

「情報を得るために横着しない世の中になるといいなと。今は不寛容な時代だといわれますが、それって対話の不足が一つの要因だと思っていて。

学校でのあだ名禁止とか公園でのボール遊び禁止とか、面倒事を避けるために先手を打つ動きは、相手を知ることを諦めているし、違う考えを持つ他者との対話を奪うものでもある。答えが見えないから知ることを諦め、答えを決めつけることが分断を生んでいると思うんです。

そうした意味では楽しいから始まる学び、知ることが報われる体験の連続が、踏み込んで知る億劫(おっくう)さを取り除き、寛容な社会を作ると本気で信じています」

BRUTUS

Information

BRUTUS

『QuizKnock10周年記念展』

〈QuizKnock〉の歴史を振り返る年表のほか、動画の裏側が見えるアイテムなどを展示。東京会場は5月17日まで、愛知会場は5月23日~6月14日、その後、兵庫、福岡、宮城で開催。

HP:https://10th.quizknock.com/


profile

伊沢拓司

1994年茨城県生まれ。高校時代に『全国高等学校クイズ選手権』で史上初の個人2連覇を達成。2016年にWebメディア〈QuizKnock〉を立ち上げ、19年に株式会社QuizKnockを設立し、CEOに就任。『林修の今知りたいでしょ!』(テレビ朝日)や『アイ・アム・冒険少年』(TBS)などのメディア出演、全国各地での講演会、原稿執筆などマルチに活動中。

元記事で読む
の記事をもっとみる