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意味は知ってるのに読めない…「杜撰」なんて読む?【漢字クイズ】

  • 2026.4.14

私たちが日々の中で当たり前のように使っている漢字ですが、もともとは中国で作り出されたものです。そのため、中国の故事が由来となった言葉も数多く存在します。

今回はそんな中から「杜撰」をご紹介しますよ。みなさんは正しく読むことができますか?

問題

「杜撰」はなんと読む?
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杜黙の詩

「杜撰」の正しい読み方は「ずさん」です。「著作物などの典拠が確かでないこと」「物事のやり方がぞんざいで、手抜きが多いこと」という意味があります。

「杜撰」は中国のとある故事が由来となった言葉です。「杜」は中国の宋の時代の詩人である「杜黙(ともく)」のことを指し、「撰」は「著作する」という意味を持ちます。つまり、「杜撰」はもともと、杜黙の著作を指す言葉とされています。

では、なぜそれが「手抜きが多い」という意味を表すようになったのでしょうか。実は杜黙の作る詩は、「律」という当時の詩の法則から外れたものが多かったと言います。そのため、杜黙の詩はいいかげんなものとされ、それが現在の「杜撰」の意味に繋がったのだとされています。

中国の故事を語源とした言葉

「杜撰」の他にも、中国の故事が元になった言葉はたくさんあります。例えば、みなさんもよくご存じの「矛盾(むじゅん)」は、物事の道理が一貫していないことを意味する言葉ですよね。どんな盾でも突き通すという矛と、どんな矛でも防ぐという盾を同時に売ろうとしたところ、その矛で盾を突いたらどうなるのかと問われて返答に窮したという中国の故事が由来となっています。

他にも「杞憂(きゆう)」、「完璧(かんぺき)」、「推敲(すいこう)」などに中国の故事が関係しています。どんな話が元となっているのか、ぜひ調べてみてくださいね。語源を知ることで、その言葉への理解がさらに深まりますよ。


参考文献:大辞林、明鏡国語辞典

 

 

 

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!