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「モモンガまつり」って何?年に1度!モモンガたちが大騒ぎするワケとは/北海道のかわいい動物たち・前編

  • 2026.3.24

今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2026年3月16日〜20日ピックアップ分・前編)

明るい時間帯にエゾモモンガを見ることができる!

Sitakke
撮影:libro8779 さん

厳しい冬を生き抜いた動物たちはいま、いずれも「恋の季節」のまっただ中です。
一部の地域では、エゾモモンガのオスが、メスをめぐって激しく争う、いわゆる「モモンガまつり」が始まりました。

普段は夜行性のエゾモモンガですが、恋の季節になると、明るいお昼に、ぞろぞろと巣穴から姿を現し始めるのです。
オスは、メスが暮らす巣穴にやって来てラブコールするのですが、しかしそこにはすでに、先に来ていたオスが何匹かがうろうろしています。

そうなると取っ組み合いの争いが始まり、たいていは弱いオスが、鼻や手足をかじられて流血し、撤退。
普段は、ツムツムのように、仲間とくっつきあって極めて平和に暮らすエゾモモンガですが、少しでも良い遺伝子を残すために必死なのです。

そんな、年に1度(初夏にもある場合も)の繁殖期を迎えたエゾモモンガのご投稿を、たくさんいただいておりますので、今週は、普段見ることができない、エゾモモンガの様子をご紹介いたします。

飛んでいるモモンガ…口にくわえているのは?

Sitakke
撮影:kengo_takahashi_photography さん

エゾモモンガは、高い木から飛び降りると同時に、体の横にある飛膜を広げて、グライダーのように森を滑空します。

平均で10〜50メートルほどですが、風に乗れば100メートル以上飛ぶことも。
そのスピードはおよそ時速40キロ以上で、シッポを船の舵のように使って、木々をすり抜けていく姿は、とっても美しいです。

この飛んでいるモモンガの撮影はとてもむずかしいのです。
最近のカメラは動物の目を自動で見つけてピントを合わせてくれますが、時速40キロで真正面から飛んでくるモモンガの目までは、さすがに無理。

なので撮影方法はとてもアナログで、「だいたいこのへんを飛ぶな」という場所にピントを固定しておき、飛んだ瞬間に、とにかく連写。
1秒に30〜60枚撮れるので、合計100枚以上シャッターを切ることもザラ。

ほとんどがピンボケの状態なのですが、その中に、たま〜に奇跡の1枚が混じっているのです。
今日ご紹介させていただいたお写真は、ピントもばっちり!しかも口には、これからの子育てをするための巣材をくわえています。

エゾリスさんから「失敬」したのでは?

Sitakke
撮影:maichon.photos さん

おそらくこれから始まる子育ての準備にと、巣材を集めて、巣に持ち帰ったところなのでしょう。
それにしては、ちょっと量が多めで、くるくるっと、とっても丁寧にまとめられていますねー。

なんでこんなことを言うのかというと、エゾモモンガはときどき、同じく子育ての準備をしていて、木の上にたくさんの巣材を集めて巣を作るエゾリスさんの巣から、作りかけの巣の材料を、こっそりと「失敬」してくることが、ときどきあるのです。

厳しい冬を生き抜いた動物たちは、恋の季節の始まりを迎えています。
もうすぐ、冬眠していたエゾシマリスなども目を覚まし、また、春になると、あたたかな南の地域から、子育てのためにやって来る鳥たちも集まり、北海道の森は、にぎやかな生命の誕生にあふれます。

後編の記事では、「追い出されたエゾモモンガ…何があった?」などの写真をお届けします。

◆「北海道3大かわいい動物」プロジェクト
インスタグラムやSitakkeの記事で発信中

◆文:「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa
1987年からカメラマンとして北海道の自然や野生生物の撮影を始める。アメリカのイエローストーン国立公園やカトマイ国立公園、デナリ国立公園で野生生物、マレーシア・ボルネオ島でオランウータン、アオウミガメの取材も経験。2020年から「北海道3大かわいい動物」プロジェクトを主催。

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