1. トップ
  2. 天空で味わうエレガントでウェルネスな鉄板焼き|鉄板 天祐で「天星」コース

天空で味わうエレガントでウェルネスな鉄板焼き|鉄板 天祐で「天星」コース

  • 2026.3.24
BELLUSTAR TOKYO,A Pan Pacific Hotel

新宿・歌舞伎町に建つ東急歌舞伎町タワーの上層階を占めるラグジュアリーホテル「ベルスター東京」。2023年開業のこの5つ星ホテル、歌舞伎町のど真ん中という立地から、じつははじめはこわごわと訪れていたものでした。ところがこの約3年で、“訪れるほどに好きになる”という驚きの展開へ。

スパは技術からホスピタリティまで素晴らしく、客室に宿泊すれば絶景を独り占め。バーは眼下の歌舞伎町の喧騒があるからこそ、そのコントラストから静謐さが際立ちます。このところはプライベートでも昼も夜もさまざまなシーンで利用しているお気に入りのホテル。ちなみにバーは東京タワーと東京スカイツリーが“同時に”視界に入るところが稀有な絶景です。

駅からのアクセスも近くて便利なのですが、「新宿駅から歌舞伎町を歩くのに抵抗がある」という方は、ぜひ車で訪れてください。地下の車寄せに乗り付けるとスムーズ。ちなみに私も慣れていない2023年当時は車で訪問しておりました。

今回ご紹介したいのは、その最上層にある「鉄板 天祐」です。カウンターに落ち着くと、窓の向こうには静かに煌めく西新宿。天空の特等席といえるでしょう。今回は夜のコース「天星」を、特別にランチタイムにいただきました。

fujingaho

女性シェフならではの鉄板焼き

ここ「鉄板 天祐」、ただの絶景が売りの鉄板焼きと思うことなかれ。女性のシェフが女性の心を知り尽くし、「年齢とともに鉄板焼きは重くてちょっとね」という人でも最後までおいしくいただくことができるという構成を確立しています。

じつは訪れるのは2度目なのですが、その濃やかな配慮と唯一無二の満足感に心を打たれ、このたびご紹介をさせていただくことにしました次第。

季節毎に登場する限定のコースも“女性への気遣い”に溢れていて素晴らしいのですが、まずはシグネチャーのコース「天星」をオーダーしてください。

シェフの木村のぶ子さんはブランドや等級ではなく、血統と長期肥育にこだわるといいます。生産者と直接関わることで審美眼を磨き、女性の気持ちに寄り添う鉄板焼きを提供。もちろん男性でもおいしくいただけるに違いないのですが、男性が満足する鉄板焼きならほかにもあります。そうではなく、女性の鉄板焼きシーンにおける“かゆいところに手が届く”感が群を抜いているのです BELLUSTAR TOKYO,A Pan Pacific Hotel

鉄板焼きのコースは通常、当たり前ですが前菜や野菜、魚介が続いたあとにメインの肉が登場するもの。けれど実際には、それまでにお腹が満ちてしまい、いちばん楽しみにしていた肉を万全の態勢で味わうことができない——そんな経験をお持ちの方は少なくないでしょう。

ここ「鉄板 天祐」では希望すれば、コースの序盤にメインの肉を焼いてもらうことが可能です。むしろそれを(シェフとしては)推奨しています。

女性は特に、お腹がいっぱいになりすぎてからでは肉の繊細な旨みを感じ取りにくい。だからこそ、早いタイミングで最高の状態を味わってもらいたい——というのがその意図だといいます。

メニューに記されているわけではないのですが女性にやさしい。この姿勢は、ホテル全体に通じる居心地のよさの象徴なのだと思います。

厳選された豊富な塩のバリエーション。旨みのある塩でいただくと、肉の脂の甘味が際立ちます BELLUSTAR TOKYO,A Pan Pacific Hotel

石垣島きたうち牧場プレミアムビーフ

この店の鉄板焼きを語るうえで欠かせないのが、シェフがこれぞと惚れ込んだ「石垣島きたうち牧場プレミアムビーフ」。沖縄・石垣島の大自然のなかで、血統から選び抜かれた雌牛のみを40カ月齢以上まで長期肥育。月にわずか数頭しか出荷されないという極めて稀少な和牛です。

BELLUSTAR TOKYO,A Pan Pacific Hotel

長い肥育期間によって脂の融点は低くなり、口に入れた瞬間、体温で静かにその旨味と脂がほどけて溶け合います。赤身には深い旨みが蓄えられ、ただ柔らかいだけではない、奥行きのある味わいに。「鉄板 天祐」では、この肉の魅力を正しく伝えるため、コース「天星」はロースを基本に構成されています。

「石垣島きたうち牧場プレミアムビーフ」は単なる高級食材にあらず。シェフ木村のぶ子さんの哲学と技を体現する存在といっても過言ではないでしょう。

火入れの美学と焼きのテクニック

肉から出る脂を、むだに焦がさず、きれいによけながら焼き進める。必要のない脂は丁寧に取り除きつつ、旨みはきちんと残す。だからこそ、口にした瞬間は華やかでありながら後味はどこまでも軽やか。鉄板の上で脂が暴れることなく、静かに整えられていく。その所作の美しさもまた、ご馳走の一部でした。

焼きは余分な脂をきれいに落とすことを重視。旨みを含んだ部分だけ丁寧に残す火入れが施されます。脂の甘さ、赤身のコク、豊かな香り。そのすべてが過不足なく立ち上がる瞬間は、ここでの美食の真骨頂といえるでしょう fujingaho

締めにはガーリックライスの幸福

今回は追加でガーリックライス(+2,000円)もオーダーしました。肉の旨み溢れる脂を、絶妙な量だけ米にまとわせていく技術。一粒一粒が香ばしく立ち上がり、重さはなく、むしろあっさりと豊かな味わいへ。にんにくの香りも上品です。肉の余韻を受け止めながら、最後まで心地よく食べ進めることができます。

語弊を恐れずいうなら、このガーリックライスの軽やかさは炊き込みご飯に近いかも。牛肉の脂の旨みをふんわりとまといながら、お新香とお味噌汁によく合うやさしい味わい fujingaho

ちなみに、ここで夜に鉄板焼きのコースをいただいたこともあるのですが、しっかり食べ切ってお酒を飲んでも次の日の胃もたれはゼロ。それは「石垣島きたうち牧場プレミアムビーフ」の肉質や脂の上質さ、焼き方によるものであり、さらにいただく順番にもあるのだと思います。ビーフファースト、最高です。

メインの肉を先に、というと邪道と思う方もいらっしゃってしかるべしなのですが、おいしく心地よくいただくための新たな奥義に出合ったという感じがいたします。ぜひ一度お試しください。

歌舞伎町という場所に先入観をもたず、訪れてほしい天空の鉄板焼き。「天星」は正道の鉄板焼きでありながら、デザートに至るまで随所に心づくしの真心が感じられるコースです。ここには成熟世代の女性が安心して身を委ねることのできる、上質な時間が用意されています。

新宿の夜景を楽しむことができる全10席。昼間の景色も圧巻なので、ランチタイムもおすすめです BELLUSTAR TOKYO,A Pan Pacific Hotel

天星(29,000円)
お口取り
前菜
天祐サラダ
石垣島きたうち牧場 プレミアムビーフ ロース100g
(※フィレに変更 +6,300円)
焼野菜
白飯(秋田県産 サキホコレ)
赤だし・香の物
季節のデザート

〇選りすぐりの記事を毎週お届け。

元記事で読む
の記事をもっとみる