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今泉力哉監督『冬のなんかさ、春のなんかね』杉咲花への信頼明かす「めちゃくちゃ相談しています」

  • 2026.3.24
『冬のなんかさ、春のなんかね』トークイベントに登場した(左から)大島育宙、今泉力哉監督、かが屋・加賀翔 クランクイン! width=
『冬のなんかさ、春のなんかね』トークイベントに登場した(左から)大島育宙、今泉力哉監督、かが屋・加賀翔 クランクイン!

日本テレビ系水曜ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』のトークイベントが21日、都内で開催され、今泉力哉監督、かが屋・加賀翔、大島育宙が出席。今泉監督が最終話について予告した。

【写真】『冬のなんかさ、春のなんかね』愛を語る、かが屋・加賀翔

■最終話は「救われる人もいれば、めちゃくちゃあきれる人もいる」

恋愛映画の名手と呼ばれる今泉監督が、監督&脚本を務める本作は、冬と春の間を行き来するように、迷って、悩んで“好き”が煮詰まっていく――間違いながらも真剣に生きる主人公・土田文菜(杉咲花)をめぐる“普段着の恋”の物語。25日についに最終話が放送される。

今泉監督は「めちゃくちゃエゴサをしてる」と明かし「文菜が1話の時点で結構嫌われているというか、『ついていけない』みたいな。原因は1話がちょっと尖りすぎてたというのはあるんですけど」と回想。第1話で文菜がそう思われた理由は自分の中で大きく2つあると言い「最初にコインランドリーで出会って、相手の職場に行って酒とかまで振る舞われて、家に行くって怖いじゃないですか。『あんなのありえないでしょ?』っていうのが1個。後半、ゆきお(成田凌)と付き合って『ありえないけどこういうロマンティックな出会い方なのかな』みたいな中、最後1年後に飛んでいきなり浮気してる。頭とお尻に2つついていけない女性、みたいなのがあって」と分析した。

今泉監督は裏話として「1話は、あとあと脚本が出来ていて。もともとは2話が結構通常ドラマの1話」と告白。「順番に書いてたんですけど、最初からすべての物語が始まっているところから書こうと思っていたので、ゆきおとも付き合ってて、山田(内堀太郎)もいて、小太郎(岡山天音)もいて…みたいなところから始めようとしていた」と打ち明けつつ、スタッフとロケハンをしていたときに、文菜とゆきおの出会いの場面を書いてみたのだと明かした。

最初は出会いの場面を5話か6話くらいにやろうとしていたそうだが、スタッフから「おもしろいからこれは頭じゃないか」という意見があったという。今泉監督は「スタッフみんなのテンションが高くて。1話でやるか、ってなって。俺もあんな出会い方から始まったら危険だと思う。でも1話以外でやりようがないというか」と第1話放送の経緯を語った。

今泉監督は「日テレと杉咲さんは先に決まっていて『やりませんか?』というオファーを受けたんです。みんな本当に自分が今までやってきた映画とかの空気に乗っかってくれて始まったから、なんか異常でした(笑)」と回顧。加賀は「杉咲さん最高すぎません? 最高すぎますよね? なんであんなに何人もの恋の顔が出来るんですか?」と興奮し、今泉監督は「杉咲さんじゃないとやっぱりこうはならない。もっと不愉快に映ったり(する)。なんでそれが演じられるかはわからないですけど、本当に本をおもしろがってくれていて、真ん中にいてくれたのがすごく大きかった」としみじみ語った。

大島は本作を見た視聴者の反応に関して「見ている上で、それぞれが自分の当事者性を勝手にあげているというか。コメントする時に『自分は文菜の関係者ですから』みたいな感じの顔をみんなする」と分析。大島は「白状しておくと、僕はめっちゃ文菜なんですよ。1話を見た時点でわかりすぎて『あるあるある!』って思って見ていたけど、それを言っちゃいけない空気がすごくて(笑)」と打ち明けた。今泉監督は「『文菜です』は公言しにくいじゃないですか。匿名アカウントの人は言ってる人いるけど、文菜の人はどこに吐き出しているかというと、俺のDMです。『文菜です』DMはめっちゃ来ます」と告白した。

加賀は本作を「すごい侘び寂びを感じる」と表現し「引きを作る、という文化じゃないですか。脚本術も世に知れ渡っていて、ショート動画で引きのあるものがどんどん出ている状況で、(本作は)定点1カット長回し長ぜりふの感情の妙だけで何個も山を作って引っ張って。これ侘び寂び、日本の良いところですよ!」と熱弁。今泉監督が「侘び寂びってこれから使っていきます。プロフィール欄にも『侘び寂びでおなじみの』って」と反応すると、大島は「自分で言うの違う気がする」と笑った。加賀は「こんなに心を揺さぶられて、キャラクターに愛を感じるのは、今泉さんの人間愛だと思います。これが魅力」と言葉に力を込めた。

加賀が「10話が本当に怖くて。誰かが絶対どうにかなるじゃないですか」と心配すると、今泉監督は「ゆきおと向き合ってどうなるか、それでも続けていくのか別れるのか、ということがあるとは思うんですけど。最後のシーンがなんか1個足りない、と思ったんですよ」とコメント。「今までにない、実際にこういう感情になる人はいるのにまだ描かれていないものってあるはずなのに、って思ってずっと考えていて」と打ち明け「1個たどり着いて。たぶんあまり描かれていない感情に文菜がなります。『それを描いてくれるの?』って救われる人もいれば、めちゃくちゃあきれる人もいると思う」と予想した。

今泉監督はそのことを思いついて「たどり着けた感」を感じたと言いつつも、それを描くべきかとても迷ったと告白。「杉咲さんに話して相談したら『絶対いますよ。たくさんいます』って。それですごく勇気づけられて」とほほ笑んだ。大島が「その段階で杉咲さんに相談されるんですか?」と聞くと、今泉監督は「今回はめちゃくちゃ相談しています」と答え「自分の中で結論づけて『これをやってください』という感覚よりは『いや、これはどうですか?』があったら引っ込めることもあるくらい、だいぶ密にやれています」と杉咲への信頼をのぞかせた。大島は「ちょっと『共同脚本杉咲花』ぐらい…」と驚き、今泉監督も「本当ですよね」と笑っていた。

水曜ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』は、日本テレビ系にて毎週水曜22時放送。

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