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「帰りはあそこで降ろして!」指定のバス停以外での停車を要求する保護者…→ルール通り対応すると、待ち受けていた“理不尽な怒り”に思わず絶句…

  • 2026.5.6
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。送迎バスの運行管理やバス運転士の経験を持つVenus☆トラベルです。

バスに乗っているとき、「ここで止まってくれたら便利なのに・・・」と思ったことがある人は多いことでしょう。路線バスではバス停以外で自由に乗降できません。

しかし、送迎バスでは意外にも都合よくバス停の位置を変えられてしまい、運転士が困惑する場面が少なくありません。

今回は、5年ほど前にスイミングスクールの送迎バスで私が経験したできごとを紹介します。帰りの降車場所を、まるでタクシーのように利用する保護者に出会ったときのお話です。

子どもが通う先のスクールバスでよくある「降車場所の指定」

スイミングや塾など、子どもが1人で通う施設の送迎バスでは、帰りの降車場所を指定する保護者は少なくありません。

送迎バスの乗降場所は、乗客の安全を考慮して決められています。そのため、決まった場所で乗降するのが原則です。その面では、路線バスと変わりありません。

しかし、無料で運行している送迎バスはサービスの一環として捉えられやすく、気軽に「ここで降ろしてほしい」と運転士に言いやすい傾向にあるようです。

そのため、「迎えに行きやすい」という理由から、子どもが降車する場所を運転士に直接指定してくるケースがよく見られます。専属運転士が休んだことで代務に行ったスイミングスクールでも、やはり同様のケースが発生しました。

なお、スイミングスクールに正規のバス停以外で降車したいと申し出た場合、私の経験上では間違いなく断られます。1人でも対応すれば、複数の保護者から同じような要望が出て、収拾がつかなくなるからです。

「帰りは反対側で降ろして」と言い放って立ち去る保護者

スイミングスクールの運行では、時間帯によって乗車と降車を同時に行いながら運行します。しかし、送迎バスの巡回ルートや運行ルールをご存知ない保護者の方の中には、ご要望を伝えられた後、事情を説明する前にその場を離れてしまう方もいらっしゃいます。

私が乗務していたとき、子どもが乗車して扉が閉まる瞬間「帰りはあそこで降ろしてください!」と別の場所を言って立ち去った保護者がいました。確かに通り道ではあったため、降車させることは可能でした。

ただし、降車できる時間に大きな差があるのが問題です。そこで、その旨を保護者へ伝えようとしたところ、すぐに自転車で立ち去られてしまいました。

念のため、保護者へ連絡してもらおうとスイミングスクールへ到着した際、状況を伝えました。しかし、子どもが帰る時間になっても、保護者へ連絡はつかなかったようです。

スタッフからは、「とりあえず今日は保護者の言うように降車させてください。改めてスイミングから連絡して、バス停以外には停車できないことを伝えます。」と言われました。

指定場所で停車するも激怒する保護者、その理由とは

子どもが乗車した場所と違う場所で降ろすのであれば、、降車予定時間に比べると大幅に遅くなります。というのも、このバスは一筆書きで街を回る「巡回ルート」をとっており、保護者が指定した箇所に到達するのは、他の地点をすべて回った後になってしまうからです

送迎バスの時刻表がわかっていれば、なんとなく予想できることですが、保護者が知らないのではないかと私は懸念していました。

そして、予想通りその心配は的中しました。

時刻通りに通常のバス停に停車して、保護者が指定した場所に到着したのは、予定から20分後でした。扉を開けると激怒する保護者の表情が見て取れました。

取り急ぎ、子どもに降車するよう声をかけました。しかし、保護者の怒りはおさまらなかったのか、「なぜ時間通りにバスが来なかったのか。20分も待たされた。」と言葉をかけられました。

「他の子どもたちがバス停で待っているため、定められた時間に合わせて運行しなければなりません。そのため、予定の時間にこの場所は通れないんです。また、もともとこの場所はバス停ではなく本来停車できない場所です。」

保護者に向けて説明をしたつもりですが、保護者は聞く耳を持たず、「いつまで待たせるんですか!」とこっぴどく怒られたのを覚えています。

理不尽なことでも受け流すのが大切

理不尽だなと感じつつも、そのときはスイミングスクールのためだと思い、ぐっとこらえました。言い返せば別のトラブルに発展したり、生徒を失って損失を与えたりする可能性があります。

だからこそ、運転士に責任が発生するようなトラブルだけは避ける必要があったのです。

このようなことは、スイミングに限らず送迎バスでは多くありました。そのため、送迎バス業界で働いた経験から、私は忍耐強くなったなと感じています。

もともと、気が短かった私ですが、今では少しくらい理不尽だなと感じても、受け流す術が身についたと言っても過言ではないでしょう。


ライター:Venus☆トラベル

近畿地方でバスの運転に関わる仕事に携わって約12年、多くの送迎バスを運転しました。幼稚園や自治体、企業や施設など、それぞれの場所で学ぶことが多くありました。その反面、運転士視点で感じた心の声をリアルにお届けします。


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