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11年前の朝ドラ、当時14歳“のちの”朝ドラヒロインも…!現在“大活躍”の女優たち【NHK連続テレビ小説】

  • 2026.4.21

2015年に放送されたNHK連続テレビ小説、第93作『あさが来た』。幕末に、京都の豪商に生まれた、おてんば娘の今井あさが、激動の時代を背景に、大阪を元気に駆け抜けていく姿を描いた朝ドラだ。ヒロインのあさを波瑠が演じ、脚本を大森美香が担当。SNSには「見ると元気とやる気が出る朝ドラ」「何回見てもハマってしまうくらい中毒性がある」といったコメントが見られ、11年経っても色褪せない人気が続いている。

※以下、本文には放送内容が含まれます。

ヒロインと2人の男性のラブストーリーも注目を集めた朝ドラ

今井家の次女・あさは、子どもの頃から相撲が大好きで、木に登るのも得意なおてんば娘。対照的に、長女のはつ(宮﨑あおい)は裁縫や琴が上手く、おしとやかな女性に成長。「なんでどす?」と「びっくりぽん」が口癖のあさは、好奇心が旺盛で、学問に興味を持つようになる。

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波瑠(C)SANKEI

あさは、大阪の両替商“加野屋”の跡取りである、11歳年上の許嫁・白岡新次郎(玉木宏)と結婚。新次郎は商いに興味がなく、三味線の手習いに興じる道楽者だったが、あさには優しく、2人は仲の良い夫婦になる。あさは新次郎と違い、商いについてどんどん学ぶようになり、結婚前に知り合った大阪経済界の重鎮・五代友厚(ディーン・フジオカ)からも助言を受ける。五代は、そんなあさに好意を抱き、あさも尊敬する五代に心が揺れてしまう。

『あさが来た』は、炭鉱事業や銀行、さらに生命保険事業を起こし、日本初の女子大学の設立にも尽力した女性実業家・広岡浅子をモデルとしたヒロインの物語。だが、あさと新次郎と五代をめぐるラブストーリーの一面も、視聴者から大きな注目を集めた。

「玉木宏さんとディーン・フジオカさんが最高にかっこいい!」といった声が上がり、“新次郎派”と“五代派”に視聴者が分かれたことも。「玉木さんの美しい所作にうっとり」「ディーンさんの演じる五代様に心を奪われた」などのコメントも見られた。特に五代の人気は凄まじく、“五代様ブーム”が巻き起こり、退場後には“五代ロス”に陥った人も多かったようだ。その後、ディーン・フジオカはNHK大河ドラマ『青天を衝け』でも五代友厚役を演じている。

ちなみに筆者は“新次郎派”だったので、あさの心が揺れている時は、新次郎の気持ちになって胸が痛かったし、退場後は“新次郎ロス”に陥った。

後に朝ドラヒロインになった13歳の新人俳優が好演

2590人が応募したオーディションで、見事ヒロインの座を射止めた波瑠。SNSに「波瑠さんが明るいキャラクターのあさを好演していて毎朝楽しみだった」というコメントが上がるほど、『あさが来た』は多くの人を元気にする朝ドラだった。

あさを取り巻く人々も、個性的なキャラクターばかりで面白い。今井家の女中・うめ(友近)は、あさが結婚した後は白岡家であさを支えたが、あさと相撲を取るようなパワフルな女性だ。うめを演じた友近が、『あさが来た』のパロディ的な朝ドラネタで、「びっくりぽんや」と言ったりするのを見る度に爆笑してしまう。

“加野屋”の中番頭・亀助(三宅弘城)も、楽しい人物で人気を博した。亀助を主人公にしたスピンオフドラマ『割れ鍋にとじ蓋』が、NHK BSプレミアムで放送されたほどだ。亀助は、女中のふゆと結婚するが、ふゆ役の清原果耶はなんと当時13歳! 新人俳優だった清原は、ふゆの15歳から20代後半までを演じたが、演技の上手さに驚いたのを覚えている。亀助と結婚する前、ふゆが新次郎に片想いし、告白して失恋する過程では、妻・あさの気持ちに感情移入し、ふゆが憎たらしくなった。そのくらい、清原は女性の恋愛感情までも巧みに表現していたのだ。

その後、清原は『なつぞら』を経て、3度目の朝ドラ出演で『おかえりモネ』のヒロインに。デビュー当時に出演した『あさが来た』の清原の好演を、ぜひ確かめてみてほしい。

現在活躍中の人気女優たちが次々と登場

11年前の好演と言えば、あさと新次郎の長女・千代を小芝風花が演じたが、当時から小芝の輝きが眩しかった。小芝は、2025年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』で花魁を美しく体現し、話題を呼んだことが記憶に新しい。
また、現在放送中の大河ドラマ『豊臣兄弟!』に出演中の吉岡里帆は、千代が女学校で出会う田村宜役で『あさが来た』に登場した。宜は、あさとも深い関わりを持つようになる重要なキャラクターだった。本作での吉岡の好演も忘れ難い。

朝ドラ『スカーレット』でも活躍した大島優子も、『あさが来た』に印象的な役で登場。大島は、「元始、女性は太陽であった」という言葉で有名な女性解放運動家・平塚らいてうの若い頃を快演した。大島も視聴者の記憶に残る名演ぶりだった。

主演の波瑠をはじめ、現在も大活躍している俳優たちが大勢出演し、実在の人物を演じたり、楽しいキャラクターに扮した『あさが来た』。11年経っても、はっきりと内容を覚えているくらい面白かったので、自信を持っておすすめできる魅力的な朝ドラの1本だ。


出典:NHKアーカイブス 連続テレビ小説 あさが来た〈第93作〉
出典:広岡浅子の生涯 | 大同生命の源流

ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X:@KumikoShimizuWP