1. トップ
  2. ネトフリで“66年前”のリブート作「反則級の期待値」配信前からX“トレンド入り”今年屈指の【Netflixドラマ】

ネトフリで“66年前”のリブート作「反則級の期待値」配信前からX“トレンド入り”今年屈指の【Netflixドラマ】

  • 2026.5.30

Netflixが7月に配信を開始する『ガス人間』は、発表時から大きな期待値を背負った一本となっている。題材は、1960年に公開された東宝の変身人間シリーズの3作目『ガス人間第一号』。しかも単なるリメイクではなく、完全オリジナルの物語として現代日本に蘇らせるという野心的なプロジェクトだ。

undefined
Netflixシリーズ『ガス人間』2026年7月2日(木)よりNetflixにて世界独占配信

リブート発表直後、Xでは“ガス人間”がトレンド入り。「キャスト的にも設定的にも反則級の期待値」「2026年1番かも」といった声がタイムラインを埋め尽くした。奇抜な設定の原作に豪華キャスト、そして日韓トップクリエイターのタッグという要素が揃ったことで、今年屈指の期待を背負う作品となっている。

『ガス人間』とはどんな物語か

オリジナル版となる『ガス人間第一号』は、1960年に公開された東宝の変身人間シリーズ第3作目にあたる作品だ。初代『ゴジラ』の本多猪四郎監督と特技監督の円谷英二が揃った作品としても知られ、日本の特撮史にその名を刻む一本である。

物語は、完全に施錠された銀行で連続強盗事件が発生するところから始まる。この完全犯罪に落ち目の日本舞踊・春日流家元の美女、春日藤千代(八千草薫)が事件に関わっているのではないかと刑事たちはにらむが、真犯人が自ら名乗り出てくる。男は、人体実験の末に自らの身体をガスに変える能力を得たと語り、その能力を使って銀行強盗を働き、愛する藤千代に金を渡していたのだった。

物語は、ガス人間・水野と藤千代の悲恋を絡めながら進んでいく。怪奇とロマンス、そして悲劇が交錯する独特の味わいが持ち味で、奇抜なだけでなくドラマ性も高い作品だ。

そんな『ガス人間第一号』をNetflixがリブートする。その公開されたあらすじはこのようなものだ。生放送中のテレビ番組で、人間が突如として膨張し爆死する事件が発生。犯人は、自らの身体を自在にガスへと変化させ、あらゆる障壁をすり抜ける“ガス人間”だった。彼による連続予告殺人は、警察の包囲網をなんなくすり抜け、恐怖とともに社会を静かに侵食していく。

Netflixの潤沢な予算で、かつての秀逸なアイデアを持つ低予算作品がどう現代的に蘇るのか、注目せざるを得ない。

謎のガス人間を演じるのは新人俳優UTA

undefined
Netflixシリーズ『ガス人間』2026年7月2日(木)よりNetflixにて世界独占配信

本作はキャスト陣が豪華だ。タイトルロールである“ガス人間”を演じるのは、本作で俳優デビューを飾るUTA。本木雅弘と内田也哉子夫妻の長男であり、モデルとして活躍してきた存在だ。
UTAは自身のインスタグラムで「とんでもない作品でデビューすることが出来て、最高のプレッシャーと幸せを感じております」と喜びを語っている。公開されたティザーアートとティザー予告では、得体の知れない不気味さと、190センチの高身長を活かした圧倒的な存在感を披露している。

undefined
Netflixシリーズ『ガス人間』2026年7月2日(木)よりNetflixにて世界独占配信

そんなUTA演じるガス人間を追いかける刑事に扮するのは小栗旬、真相を追う記者に蒼井優と実力派の2人が揃う。この2人は、実写作品では23年ぶりの共演となる。さらに動画配信者の兄妹役として広瀬すずと林遣都、元ヤクザの上場企業社長役として竹野内豊が脇を固める。

小栗は「とにかく凄い企画のお話を頂いたなというのが最初に感じたことです。先が気になる展開とこのタイトルからは想像のつかない人間ドラマに心を奪われました」とコメント。蒼井もまた「私にとっては未知の世界のお話なので、どのような体験になるのか楽しみです」と語り、「この組だからこその冒険心も忘れずにいたいと思います」と意欲を見せている。

ヨン・サンホ、片山慎三監督の日韓の化学反応が楽しみ

そしてこの作品の期待値の高さは、日韓のトップ監督のタッグによるところも大きい。

脚本を担当したヨン・サンホは『地獄が呼んでいる』や『寄生獣 -ザ・グレイ-』などのNetflix作品で知られる、韓国きってのジャンル映画の達人だ。実写もアニメーションも両方手掛けられる逸材で『新感染 ファイナル・エクスプレス』で世界的ブレイクを果たし、社会の歪みとジャンル的興奮を融合させる手腕は折り紙付き。まさに『ガス人間』のような題材は彼が得意とするところだ。

一方の片山慎三監督は、映画『岬の兄妹』で衝撃的なデビューを果たし、ディズニープラスの『ガンニバル』で広く名を知らしめた人物。一筋縄ではいかない題材を、人間の業の深さとともに描き切る作家性で評価されている。
ヨン監督は本作について「原作の『ガス人間第一号』が持つ源泉とは何だろうとを長い間考えました。SFでありスリラーでもある作品ですが、その本質は片山監督がおっしゃるように人間に対するヒューマンストーリーだと思います」と語る。

片山監督も「現代の日本社会が持っている力の強い者と弱い者の関係性といったような社会情勢もきちんと描いていきたいです」と語り、単なるSFスリラーでは終わりそうにない。

ジャンル映画の興奮と、人間ドラマの深さ、そして現代社会への眼差しが並立する作品になりそうだ。これだけの要素が揃って、面白くないわけがない。7月2日の配信開始まで、期待は高まる一方だ。


出典:Netflixシリーズ「ガス人間」7月2日(木)配信決定!ティーザー予告・ティーザーアート・ガス人間役解禁!
Netflixシリーズ『ガス人間』2026年7月2日(木)よりNetflixにて世界独占配信

ライター:杉本穂高
映画ライター。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。X(旧Twitter):@Hotakasugi

の記事をもっとみる