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続編の“放送決定”に沸き立つSNS…!「今年1番嬉しいニュース」1年前の大ヒット“人気漫画”原作の実写ドラマ

  • 2026.6.5

2025年、フジテレビ系で放送されたドラマ『波うららかに、めおと日和』。2026年秋、続編放送決定の知らせに、SNS上も「過去一ハマったドラマ」「今年1番嬉しいニュース」と沸き立っている。昭和の新婚生活を舞台に、恋愛経験ゼロのなつ美(芳根京子)と、不器用で無口な瀧昌(本田響矢)が、手を取ることすらままならない距離から“夫婦”になっていく物語。日常の小さな“うぶキュン”で心を満たす、この作品の魅力を、続編の前にもう一度触れてみたい。

※以下本文には放送内容が含まれます。

恋心の再発明

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芳根京子(C)SANKEI

『波うららかに、めおと日和』のなつ美と瀧昌を見ていると、放送当時話題にもなった“うぶキュン”としか言えない初期の恋心が思い出されていく。でもそれ以上に、見ているこちらの呼吸を整えてくれる“生活の温度”があった。

物語の幕開けからして、すでに愛おしい。なつ美は父に突然、嫁ぎ先が決まったことを告げられ、帝国海軍の中尉・瀧昌と結婚する。ところが結婚式当日、瀧昌は訓練で来られず、なつ美は一度も会ったことのない“写真の相手”と式を挙げるのだ。
新婚ラブコメとしては異例の出だし。それなのに、不思議と不穏さよりも“ここからどうやって二人が夫婦になるの?”という期待が勝つ。たぶんそれは、なつ美の眼差しがまっすぐだからだ。恋愛経験がない分、感情をごまかさない。

怖いのに、逃げない。恥ずかしいのに、目をそらさない。その素直さが、昭和という時代の“距離”を越えて、いまの視聴者の心を掴む。
瀧昌もまた、優しさの出し方がわからない不器用な人だ。無口で無表情。言葉が足りず、想いを伝える代わりに「問題ありません」と口癖のように言ってしまう。

けれどその「問題ありません」は、拒絶ではない。むしろ、未熟な誠実さだ。言えないから、せめて“平静”でいようとする。分からないから、壊さないようにしている。その不器用さが、なつ美の丁寧さとぶつかり、すれ違い、少しずつ噛み合っていく。
こういった生活のなかの“微調整”で進んでいく二人の恋が、『波うららかに、めおと日和』のいちばんの強みだった。

あくまでも、“暮らし”が主役

このドラマは、あえて誰かを悪者にして物語を加速させたり、過剰な誤解で引っぱったりしない。その代わり、暮らしの細部に光を当てる。
台所の音、畳のきしみ、服の袖が触れ合う気配。喫茶店や銭湯、活動弁士といった昭和レトロの背景も、飾りではなく“二人が生きている世界”の呼吸として効いていた。視聴者が“癒やし”を感じたのは、優しい台詞があったからだけじゃない。日常が丁寧に撮られていたからだ。

だから“うぶキュン”は、ときめきであると同時に、回復と癒しでもあった。恋が叶うかどうかのスリルではなく、相手を思う気持ちが一歩ずつ形になっていく安心感。いまのドラマがスピードや刺激に寄りがちななかで、『めおと日和』は真逆を進んでいた。
見終わったあと、心がざわつくのではなく、ふっと温かくなる。明日の自分が、少しだけ優しくなる。そんな作品は、意外と多くない。

そして、芳根京子の“芯の強い柔らかさ”と、本田響矢の“凜々しさに潜む幼さ”が、作品の温度を決定づけた。二人が画面のなかで触れ合わない時間すら、ちゃんとときめく。距離があるからこそ、距離が縮まる瞬間が宝物になる。
視聴者が“うぶキュン嵐”と騒ぎたくなるのも当然で、あのドラマは“恋の速度”を丁寧に編み直してくれた。

続編に期待したいことは?

続編の舞台は昭和十二年。新婚の甘酸っぱさが、少しずつ“夫婦の深み”へ変わっていくタイミングだ。

ここで期待したいのは、二人が急に大人になることではない。むしろ、変わらない不器用さがどう“成熟”へつながるか、だと思う。瀧昌の「問題ありません」が、いつか別の言葉に翻訳されるのか。なつ美のまっすぐさが、夫婦としての強さになるのか。
恋のままでは続けられない瞬間がある。だからこそ見たい。二人がどうやって“生活の言葉”で愛を更新していくのかを。

また、海軍の夫を持つ妻という設定は、時代の波と無縁ではいられない。続編は“うぶキュン”の幸福感を守りながらも、昭和十二年という時代が持つ影をどう抱えるのかが鍵になりそうだ。甘いだけじゃない。でも、冷たくもしない。そのバランスを、このチームならやってくれる気がする。

続編が決まったからこそ、あらためて確信。『めおと日和』は“恋の物語”でありながら、“暮らしの物語”だった。手を取ることすら難しい距離から始まって、心の距離を先に縮めていく二人の姿は、いまの私たちにとっての希望にも近いはず。二人の恋の続きが、また私たちの夜をやさしく照らしてくれる。


出典:ドラマ『波うららかに、めおと日和』公式サイトより

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。X:@yuu_uu_

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