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「かわいそうすぎる」「心が痛くなる」全話かけて見守りたいと思える“初回放送”→主人公への“同情の声”も【日曜ドラマ】

  • 2026.4.19
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日曜ドラマ『10回切って倒れない木はない』第1話 (C)日本テレビ

『10回切って倒れない木はない』の第1話を観た時、タイトルになっている言葉が、物語の推進力になる。そんな予感がした。この言葉に背中を押されて前に進むであろう主人公・キム・ミンソク(志尊淳)を心から応援したくなったのだ。

第1話は序章として、どん底を味わうミンソクがたっぷりと描かれた。SNSでは、「ミンソクさんがかわいそうすぎる」「心が痛くなる……」など、厳しい展開が続いた第1話に同情する人が多かったようだ。

※以下本文には放送内容が含まれます。

味方がいない世界で見えた光

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日曜ドラマ『10回切って倒れない木はない』第1話 (C)日本テレビ

実の両親を亡くし、韓国の財閥の養子として育ったミンソク。『ファングムホテルグループ』の新社長に就任した門出の日、後継者として育ててくれた最愛の養父キム・ジョンフン(オ・マンソク)を亡くしてしまう。

ジョンフンの死によって、ミンソクの立場はガラリと崩れ落ちる。キョンファ(キム・ジュリョン)から横領の証拠を突きつけられ、東京のグループホテルの副支配人として左遷されてしまった。左遷された先では、支配人の水島栄壱(矢柴俊博)から疎ましく思われ、経営会議にも参加させてもらえない。

そして、ミンソクの横領をでっちあげた人物を探すと宣言していた唯一の味方であったはずのヒスン(キム・ドワン)からも、「弟だと思ったことは一度もない」と、裏切られる。両親を亡くしてからの居場所だと思っていた家族から、もう居場所はないと突き放されてしまったのだ。さまざまな角度から心を蹂躙されるミンソクの姿は、観ていて辛かった。

そんな四面楚歌状態のミンソクを心から思ってくれたのが、偶然出会った医師の河瀬桃子(仁村紗和)だ。心身の痛みを我慢し、笑顔で誤魔化そうとするミンソクをよく観察した上で、「無理して平気なふりして笑わないで」と手を差し伸べた。桃子はミンソクにとって、味方のいない世界に差し込んだ一筋の光なのだ。

居場所を見つけた志尊淳の表情

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日曜ドラマ『10回切って倒れない木はない』第1話 (C)日本テレビ

第1話の見どころは、なんといっても志尊の表情だろう。キョンファから敵意を向けられて戸惑う表情、左遷されて不本意な扱いを受けながらも我慢をする笑顔、ヒスンから裏切られたときの呆然とした姿など、志尊の顔には居場所を失ったミンソクの強い絶望が表れていた。

そして、その悲しみは桃子が務める診療所が運営している子ども食堂で、「ミンソク」と描かれた椅子を見つけた時に限界を迎える。居場所が与えられた驚きと喜び、これまで押さえつけてきた悲しみが、一緒くたになってじわじわと湧き上がり、顔を歪めていく姿からは、ミンソクがどれだけ自分だけの居場所を求めていたかが伝わってきた。数分間かけて志尊の表情の変化をじっくり映し出した演出からは、彼なら言葉に頼らずとも、深い悲しみと溢れ出す喜びを表現できるという信頼が窺えた。

志尊が演じていたからこそ、どん底にいるミンソクがどのように這い上がっていくのかを、全話かけて見守りたい。そう決心させる第1話だった。

第1話はミンソクにフォーカスしたストーリーだったが、ミンソクの実の親と養親の関係には一悶着あるようだ。また、桃子の幼なじみ・山城拓人(京本大我)と謎の令嬢・新海映里(長濱ねる)がどのように絡んでくるのかも気になるところ。

ミンソクにどのような波瀾万丈な出来事が襲いかかるのか、桃子との恋の行方も含めてじっくりと見守りたい。


日本テレビ系 日曜ドラマ『10回切って倒れない木はない』毎週日曜よる10時30分〜

ライター:古澤椋子
ドラマや映画コラム、インタビュー、イベントレポートなどを執筆するライター。ドラマ・映画・アニメ・漫画とともに育つ。
X(旧Twitter):@k_ar0202