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「50件電話してようやく買えた」ランクル250ディーゼル、販売店ゼロコネから初期ロット掴んだ男の執念

  • 2026.4.12
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出典:トヨタ自動車株式会社

いよいよ登場が噂される新型車、ランドクルーザーFJ。しかし、近年の人気トヨタ車は争奪戦が必至で、販売店との付き合いがないと買えないと諦めている方も多いのではないでしょうか。実は、トヨタとの付き合いが全くゼロの状態から、あの超人気車種であるランクル250ディーゼルの初期ロットを掴み取った人がいます。

本記事では、その実話をもとに、希少車を手に入れるために何が必要なのかの一例をご紹介します。

登場が迫るランドクルーザーFJ。人気車はコネがないと買えないのか

いよいよ登場が迫ると噂されている新型車、ランドクルーザーFJ。コンパクトでありながら本格的な悪路走破性を予感させる魅力的なパッケージングゆえに、すでに多くの方から熱い視線が注がれています。その一方で、「どうせ人気すぎて買えないのでは」という諦めの気持ちを抱えている方も少なくないのではないでしょうか。

実際のところ、アルファードやランドクルーザー250など、近年の人気トヨタ車は需要が供給を大きく上回る状況が続いています。そのため、普段からディーラーと深い付き合いがある方でなければ買えないと感じている方も多いかもしれません。

しかし、販売店とのコネがないからと最初から諦めてしまうのは、少し早いかもしれません。実は、トヨタとの付き合いが全くゼロの状態から、あの極めて入手困難なランクル250ディーゼルの初期ロットを掴み取った方がいます。今回は、Aさん(男性)の実話をもとに、人気車を手に入れるための本当の勝負どころを紐解いていきます。

トヨタとの付き合いゼロ。それでも絶対に欲しかった1台

Aさんはこれまで他メーカーの車を乗り継いできた、生粋のクルマ好きです。つまり、トヨタの販売店との継続的な付き合いは一切ありませんでした。

そんなAさんの心を奪ったのが、ランクル250のディーゼルモデルでした。無骨なデザインと本格的な走行性能に魅了され、どうしても乗りたいと強く決意します。

とはいえ、ランクル250は発表前から異常なほどの注目を集めていた車です。普通に店舗へ足を運んで注文すれば買えるような状況ではないことは、Aさん自身も痛いほど理解していました。そこでAさんは、並々ならぬ決意を胸に、ある行動に出ます。

発表当日、仕事を抜け出してかけた50件以上の電話

運命の発表当日。Aさんはなんと仕事を3時間ほど中抜けし、スマートフォンを片手に販売店への連絡を開始しました。

自宅周辺の店舗はもちろんのこと、隣接する県外のディーラーまでエリアを広げ、片っ端から電話をかけ続けました。その数はなんと50件以上にのぼり、最終的には60件から70件近くに達したといいます。

少し試しに電話してみた、というレベルではありません。どうしても手に入れたいという強烈な執念が、Aさんをそこまで突き動かしたのです。

しかし、事態はそう簡単には進みませんでした。電話をかけた先の多くでは、すでに案内できる枠が埋まっているという反応や、新規のお客様には難しいかもしれないという空気を肌で感じる場面もあったそうです。また、特定の販売条件が前提のような案内をされることもあり、Aさんは人気車の壁の厚さを痛感することになります。

ここで、少しだけ販売現場の事情にも触れておきます。ランクル250のような世界的に人気の高い希少車は、店舗に割り当てられる台数がどうしても限られます。その限られた枠を誰に案内するかとなれば、普段から点検や車検、車の買い替えなどで長く付き合いのあるお客様を優先したくなるのは、販売店としても自然な感情といえるでしょう。

Aさんもそうした事情は十分に理解していました。やはり自分のような新規客には無理なのかと、何十件と断られて心が折れそうになりながらも、Aさんの手は決して止まりませんでした。

転機をもたらした、遠方のディーラーとの出会い

諦めずに電話をかけ続けること数十件。ついに、「一度お話を伺いましょうか」と耳を傾けてくれそうな店舗に出会います。

それは、Aさんの自宅から少し離れた遠方の販売店でした。

ここに、一つのヒントが隠されています。人気車探しは、近所の店舗がダメだったからといって終わりではないかもしれません。店舗ごとに抱える販売枠やタイミング、お客様への案内方針は異なる可能性があるからです。

わずかな希望の糸口を見つけたAさんですが、電話だけで「買えますよ」と約束されるわけではありません。本当の勝負は、ここからでした。

次の休日、Aさんは1時間以上かけてその遠方ディーラーへ車を走らせました。電話だけで済ませず、実際に店舗へ足を運んだことが、大きな分岐点となります。

店舗に到着したAさんは、担当スタッフに対して単に「クルマが欲しい」と伝えるだけでなく、自分の思いを正直に打ち明けました。本当にこのクルマに乗りたいこと、決して転売目的ではないこと、50件以上電話してようやくこの店舗に辿り着いたこと、そして新規である自分に対して話を聞く時間を作ってくれたことへの感謝を、誠心誠意伝えたのです。

決して押しつけがましい態度ではなく、等身大の言葉で語りかけるAさんの姿は、地に足のついたクルマ好きの熱量そのものでした。担当スタッフも、その熱意に真剣に向き合ってくれたといいます。

行動量と誠意が引き寄せた、奇跡の1台

結果として、その店舗はAさんにランクル250ディーゼルを案内してくれました。もちろん、運やタイミングに恵まれた面もあったかもしれません。しかし最大の理由は、Aさんの本気度と、今後も長く付き合っていけるお客様だという誠意が、しっかりとスタッフの心に届いたからではないでしょうか。

人気のトヨタ車が簡単には手に入らないのは、確かです。特にランクル系やアルファード系のような高需要車では、その傾向が強いでしょう。しかし、今、販売店と付き合いがないからといって絶対に無理とは言い切れないのです。実際に手に入れた方は、何もしなかった方と比べて、圧倒的に動いています。

間もなく登場するランドクルーザーFJ。もし本当にこのクルマを狙っているなら、今の段階で諦めるのは早いかもしれません。ただ指をくわえて抽選結果を待つのではなく、その前にどれだけ熱意を持って動けるか。それが本当の戦いどころではないでしょうか。Aさんの実話は、希少車時代における本気の買い方を、私たちに教えてくれています。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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