1. トップ
  2. 「新学期の送迎にガソリン価格高騰」の4月、クルマのプロも実践している“無駄な出費を抑える節約術”

「新学期の送迎にガソリン価格高騰」の4月、クルマのプロも実践している“無駄な出費を抑える節約術”

  • 2026.4.9
undefined
出典元:PIXTA(画像はイメージです)

新学期が始まり、幼稚園や保育園、習い事への送迎で家計への負担を感じている方も多いのではないでしょうか。距離はそれほど走っていないのに給油が増える背景には、送迎特有の運転環境があると考えられます。

本記事では、発進時のちょっとした意識や無駄なアイドリングの見直しなど、忙しい毎日でも今日から実践できる燃費改善のコツをシーン別にご紹介します。無理なく取り入れられる工夫は、ガソリン代の節約だけでなく、安全運転にもつながるはずです。

新学期の送迎で感じる家計への負担

新学期が始まると、保育園や学校、習い事への送迎で車に乗る機会が一気に増える傾向があります。朝の慌ただしい時間帯に子どもを送り届け、夕方や夜には一日の疲れを抱えながらお迎えに向かう、そんな日々の繰り返しは、体力的にも決して楽ではありません。

また、毎日のように車を動かしていると、距離はそれほど走っていないはずなのに、以前より給油の頻度が増えたと感じることがあるかもしれません。近年のガソリン価格の高騰も重なり、月に数千円単位で出費が増えて家計をじわじわと圧迫している、という声も耳にします。

家計への影響は気になりますが、車での送迎をすぐに減らすのは難しいのが現実です。そこで今回は、生活リズムを変えることなく、日々の運転や車の使い方をほんの少し工夫するだけでガソリン代の増加を抑えやすくなる方法をお伝えします。

なぜ送迎メインだと燃費が悪化しやすいのか

送迎で燃費が悪化しやすい理由を理解するには、まず日々の運転ルートを振り返ってみることが大切です。送迎の道のりは短距離の移動が中心となることが多く、信号待ちや交差点での右左折が頻繁に発生します。車は、止まった状態から動き出す瞬間に最も多くの燃料を必要とするため、発進と停止を繰り返すことが多い送迎ルートは、どうしても燃費が悪くなりやすい環境にあると言えるのです。

さらに、時間的な焦りも影響しているようです。朝はどうしても急いでしまい、無意識のうちにアクセルを強く踏み込んでしまうことがあります。また、お迎えの際には到着後に車内で待機する時間も少なからずあります。このように送迎は、知らず知らずのうちに燃料を多く消費する条件が重なりやすい場面と言えるのです。

実践したい「燃費を落としにくい」運転のコツ

車を買い替えたり送迎を減らしたりしなくても、毎日の運転の癖を少し見直すだけで改善できる部分はたくさんあります。ここからは、日々の送迎で実践しやすい工夫を、その理由とともに一日の流れに沿ってご紹介します。

朝の出発時は最初のひと踏みを穏やかに

朝の出発時は、一日の運転の中でも特に燃費に差が出やすいタイミングと言えます。まず意識したいのが、エンジンをかけてから出発するまでの流れです。昔の車の感覚で、出発前に停車したままエンジンを温める「暖機運転」を習慣にしている方もいるかもしれませんが、現在の乗用車では寒冷地などの特別な状況を除き、基本的には不要とされています。エンジンをかけたらすぐに出発する方が、無駄な燃料消費を抑えることにつながるのです。

そして、スムーズに出発した後に最も気をつけたいのが、その「最初のひと踏み」です。時間に追われていると、発進時にアクセルを力強く踏み込んでしまいがちですが、止まっている重い車体を急激に動かそうとすると、エンジンに過度な負荷がかかり燃料を余計に消費してしまいます。

そこで、最初のひと踏みを穏やかにして、ゆっくりと加速することを心がけてみてください。具体的には「最初の5秒で時速20km程度まで加速する」という目安で、車を前に優しく押し出すようなイメージで発進するのが理想的です。この穏やかな発進だけで10%程度も燃費が改善するとされており、毎日の送迎の積み重ねが、家計の大きなゆとりとなって現れてくるはずです。

道中の走行は前の車との距離に余裕を持つ

走り出した後も、走行中の加減速に気をつけることで無駄な燃料消費を抑えられます。

前の車との距離が近すぎると、相手が少し減速しただけでこちらもブレーキを踏まざるを得なくなります。そして遅れを取り戻すために再びアクセルを踏んで加速する、という波状運転に陥りがちです。車は加速するたびに多くの燃料を使うため、この無駄な加減速の繰り返しは燃費悪化の一因となります。余裕のある車間距離を保って一定速度で走ることは、燃費の向上に役立つだけでなく、心にゆとりが生まれて安全運転にもつながります。

赤信号や停止線の手前では早めにアクセルを戻す

交差点が近づいたときの先読みも、街乗りではとても効果的です。前方の信号が赤になっていたり渋滞の列が見えていたりするのに、直前までアクセルを踏み続けてしまうことはないでしょうか。

どのみち停止することになるなら、早めにアクセルから足を離して惰性で自然に減速するのが賢明です。アクセルを離してエンジンブレーキが働いている間は、燃料の供給が自動的に停止される仕組み(燃料カット)があります。信号の多い送迎ルートでは、早めにアクセルを戻す意識を持つだけで2%程度の燃費改善が期待できるとされています。

お迎え時の待機はエンジンを切る習慣を

夕方のお迎えの時間には、送迎ならではの盲点が潜んでいます。習い事や学童のお迎えなどで、到着してから子どもが出てくるまでの数分間、エアコンをかけたままスマートフォンを見て待機してしまうことはないでしょうか?

車は走っていなくても、エンジンをかけ続けている限りガソリンを燃やし続けます。こうした無駄なアイドリングは、確実に燃料を消費してしまうため、短時間であっても、待機が長くなりそうなときはエンジンを切る習慣をつけることが大切です。ちょっとした積み重ねが、ガソリン代の節約に直結していくのです。

休日の隙間時間に車の状態をチェックする

運転方法だけでなく、車のコンディションを整えることも燃費改善には欠かせません。休日に少し時間があるときに、簡単な点検をしてみてはいかがでしょうか。

特に見落としがちなのがタイヤの空気圧です。自転車のタイヤの空気が抜けるとペダルが重くなるように、車のタイヤも空気圧が不足すると地面との抵抗が増し、前に進むためにより多くのエネルギーが必要になります。給油のついでにガソリンスタンドで適正な空気圧かどうか確認してみる価値があります。

また、車内に積みっぱなしになっている不要な荷物も燃費に影響します。子どものレジャー用品や普段使わないものがたまりやすいですが、車が重くなるほどエンジンはより多くの燃料を必要とします。週末にトランクの中を整理して、できるだけ身軽な状態にしておくことも、小さな節約の第一歩です。

完璧を目指さず、できることから始めよう

ここまでいくつかの工夫とその理由をご紹介してきましたが、すべてを一度にやろうとすると疲れてしまい、長続きしないかもしれません。家事や仕事で忙しい毎日の中では、無理なく取り入れることが何より大切です。

まずは明日の朝、発進のときだけアクセルを少し優しく踏んでみる、それだけでも十分なスタートです。慣れてきたら、お迎え待ちのアイドリングを見直したり、休日に荷物を整理したりと、自分のペースで一つずつ取り入れてみてください。完璧にこなすことよりも、無理なく長く続けることのほうが、結果として家計の助けになるのではないでしょうか。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる