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「赤信号ではなかった、直進だったのに…」交差点での接触事故、ドラレコ映像で覆った30代男性の“思い込み”

  • 2026.5.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

信号が黄色に変わった瞬間、「急ブレーキになるくらいなら進んだほうが安全かも」と感じたことがありませんか?また、急いでいると信号が黄色に変わっても「まだ大丈夫!」と進入したい気持ちになりがちです。しかし、その判断が事故につながり、「赤ではなかったのに、なぜ自分にも大きな過失があるの?」と驚くケースは少なくありません。

特に、交差点では、お互いが行けると思ったことで接触事故になることがあるのです。

「赤じゃなかったのに…」交差点で起きた接触事故

交差点で事故に遭った30代男性のJさんが来社されました。

事故当日、Jさんは片側2車線の道路を直進。交差点へ差しかかった瞬間、信号が青から黄色に変わったそうです。Jさんは、「ここで止まると急ブレーキになる」「後続車もいたので危ないと思った」と感じ、そのまま交差点へ進入しました。

ところが、対向車線から右折してきた車と交差点内で接触事故になってしまったのです。話を聞いている間もJさんは、

「赤信号ではなかった。こちらは直進だったのに…」

と、納得できない様子で話していたのを覚えています。しかし、黄色信号での事故は、「青ではない」という点が重要です。

黄色信号は「注意して進め」ではなく原則停止!

道路交通法施行令では、黄色信号は「停止位置で止まれ(停止位置を越えて進行してはならない)」を意味しています。ただし、黄色信号に変わった時点で車両の全部または一部がすでに交差点内に進入していた場合や、停止線に近づいた瞬間に黄色信号に変わり、急ブレーキをかけると「後続車に追突される」「スリップする」「積荷が崩れる」など、安全に止まることができない場合は慎重に通過、進行することが認められています。

つまり、黄色信号は「注意して進んでもよい」という意味ではありません。

そのため、事故時には、本当に停止できない状況だったのか、十分減速していれば止まれたのではないか、といった点が細かく確認されます。特に、交差点へ進入する際の速度が速かった場合や、黄色に変わってから加速していたようなケースでは、過失が重く判断される可能性もあるのです。

「お互い行けると思った」が事故につながることも

黄色信号の事故で多いのが、「双方が行けると思っていた」というケースです。

今回のように直進車が「まだ行ける」と判断する一方で、対向の右折車も、「対向車は止まるだろう」「曲がれるタイミングだと思った」と判断して右折を開始していることがあります。

その結果、双方の判断が重なり、交差点内で接触事故になってしまうのです。

保険実務でも、黄色信号での事故は一方だけが完全に悪いとはならず、双方に過失が発生するケースが少なくありません。特に黄色信号は、「進行可能だったか」よりも、「安全に停止できたか」が重視されやすいのです。

「止まると危ない」が焦りにつながることも

事故を起こした直後は自分に過失はないと思っていたJさんも、後からドライブレコーダー映像を確認し、「焦ってそのまま進んでしまったかもしれない」「止まる判断もできたかもしれない」と振り返っていました。

黄色信号になると、ドライバーは一瞬で判断を迫られます。

急ブレーキは危険かもしれない、後続車に迷惑をかけるかもしれない、このくらいなら通過できそう――そんな焦りや迷いが重なることで、停止よりも進行を選びやすくなることがあります。特に普段から同じ道を走っていると、信号が変わるタイミングに慣れてしまい、“いつもの感覚”で交差点へ進入してしまうケースも少なくありません。

だからこそ黄色信号では、「まだ行ける!」ではなく、「安全に停止できるか」を基準に考えることが不可欠です。

黄色信号での事故を防ぐためにできること

黄色信号での事故を防ぐためには、「まだ赤じゃない」という感覚を見直すことが大切です。

特に、次のような点は意識したいところです。

・“行ける”ではなく“止まれる”を意識する
・交差点進入前は速度を控えめにする
・後続車を気にしすぎず安全優先で判断する
・黄色に変わりそうな場面では早めに減速準備をする

交差点では、ほんの一瞬の判断が大きな事故につながります。黄色信号は、“急いで渡るための合図”ではなく、停止を考えるタイミングであることを意識して、安全運転を心がけましょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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