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『私がビーバーになる時』が北米V2で累計興収1億ドル突破!作品賞に輝いた『ワン・バトル・アフター・アナザー』の“オスカー効果”は?

  • 2026.3.22

先週末(3月13日から3月15日まで)の北米興収ランキングは、ディズニー&ピクサーの最新作『私がビーバーになる時』(日本公開中)が2週連続No. 1を達成。週末時点での累計興収は8696万2627ドルだが、3月18日の水曜日に興収1億ドルに到達。公開14日目での達成は、『ライトイヤー』(22)よりも1日早く、『カーズ3』(17)や『リメンバー・ミー』(17)より3日遅いペースとなる。

【写真を見る】混戦のオスカーを制した『ワン・バトル・アフター・アナザー』オスカー効果が早くも数字にあらわれる?

前週比63.2%と、近年のピクサー非続編作品では高維持率を記録 [c]Everett Collection/AFLO
前週比63.2%と、近年のピクサー非続編作品では高維持率を記録 [c]Everett Collection/AFLO

週末3日間の興収を見てみると、4500万ドルをやや上回るオープニング興収を記録した前週対比63.2%の2866万1727ドル。近年のピクサーの非続編タイトルは『マイ・エレメント』(24)がオープニング週末対比62.3%、『星つなぎのエリオ』(25)が同50%、『ライトイヤー』は同35.9%で2週目末を過ごしており、本作はそれらを上回る維持率ということになる。このあたりは作品評価の高さ=口コミ力の強さが直結しやすいだけに、次週以降のねばりにも期待が持てそうだ。

2位と3位にはそれぞれ新作タイトルがランクイン。2位に初登場を果たしたマイカ・モンロー主演のラブストーリー『Reminders of Him』は、3402館の公開で初日から3日間の興収は1797万9940ドルとまずまず。制作費が2500万ドルなので、海外興収を加えればそれを上回っている。批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的評価の割合は54%と低めだが、観客からのそれは89%と良好。

A24の新作ホラー『Undertone』は3位に初登場! [c]Everett Collection/AFLO
A24の新作ホラー『Undertone』は3位に初登場! [c]Everett Collection/AFLO

3位のA24製作ホラー『Undertone』も、2570館で933万ドルのオープニング興収をあげており、こちらはわずか50万ドルの制作費なのですでに大きな利益を上げている。直近のA24ホラーのオープニング興収は、『Death of a Unicorn』(25)が578万ドルで、『Bring Her Back』が719万ドル。上昇傾向が続いているものの、「ロッテン・トマト」での作品評価は批評家が74%、観客が52%と伸び悩んでいる点は少々気がかりなところだ。

4位の『Scream 7』は3月17日の火曜日の時点で累計興収1億865万ドルに達し、シリーズ前作の『スクリーム6』(24)を抜いて「スクリーム」シリーズ最大のヒット作にのぼりつめた模様。また、5位のソニー・ピクチャーズ製アニメ『GOAT』は週末段階で累計興収9000万ドルを突破。引き続き平日の成績はおとなしめではあるが、すでに1億ドル突破を射程圏内に収めている。

【写真を見る】混戦のオスカーを制した『ワン・バトル・アフター・アナザー』オスカー効果が早くも数字にあらわれる? [c]Everett Collection/AFLO
【写真を見る】混戦のオスカーを制した『ワン・バトル・アフター・アナザー』オスカー効果が早くも数字にあらわれる? [c]Everett Collection/AFLO

さて、現地時間3月15日に発表された第98回アカデミー賞で、作品賞など8部門に輝いた『ワン・バトル・アフター・アナザー』(3月27日より凱旋上映)。月初には100館での上映だったが、3月6日に400館増やし、さらに授賞式直前の3月13日にさらに400館増加。オスカー前の盛り上がりの効果もあってか、この週末3日間の興収は15万8942ドル。一気に前週の週末興収の7倍まで数字を伸ばすことに成功。

もちろんオスカー効果があらわれてくるのは授賞式の後だ。翌日の月曜日は前の週の月曜日対比229.9%の興収をあげ、多くの映画館がサービスデーを設定している火曜日には前週の火曜日のおよそ13倍、6万ドル近いデイリー興収をあげている。次の週末にどれだけの数字をあげられるのか注目が集まるところだが、現状の北米累計興収は7250万ドルほど。3年前の作品賞受賞作で累計興収7719万ドルの『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)ぐらいのヒットということになるだろう。

文/久保田 和馬

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