1. トップ
  2. 恋愛
  3. 『君がきらめく季節に』監督が明かす制作秘話…“季節が物語になる”映像の裏側は

『君がきらめく季節に』監督が明かす制作秘話…“季節が物語になる”映像の裏側は

  • 2026.3.18

Disney+(ディズニープラス)で日本配信中のドラマ『君がきらめく季節に』が、感覚的な演出と繊細な感情線で視聴者から好評を得ている中、チョン・サンヒ監督が自ら明かした制作ビハインドが公開された。

本作は、毎日を楽しい夏休みのように生きる男“チャン”と、自らを冬に閉じ込めた女“ラン”が運命のように出会い、凍りついていた時間を溶かしていく予測不可能な“きらめく”ロマンスを描く。

特に、季節、記憶、感情の流れを視覚的に表現した演出手法が作品への没入度を一段と高め、熱烈な反応を引き出している。

季節で感情を描く…本作ならではの視覚的演出

『君がきらめく季節に』は、季節のイメージが単なる背景を超え、人物の物語や感情と噛み合い、互いに異なる季節に留まっていたソン・ハラン(演者イ・ソンギョン)とソヌ・チャン(演者チェ・ジョンヒョプ)が、次第に同じ温度へと近づいていく過程を描いている。

シーンごとに変化する光や色合い、自然の変化は、人物の内面を直感的に表し、視聴者の深い共感を呼んでいる。

特に、第5話の慶州(キョンジュ)出張シーンでのドローン撮影や、三日月が満月へと満ちていく流れになぞらえて、チャンに対するハランの恋しさが月のように満ちていく過程を溶け込ませた場面、第6話の初雪と共にチャンがハランの元へ戻ってくる瞬間などは、二人の関係の変化を象徴的に収めた代表的な演出として挙げられる。

これについてチョン監督は、「季節が背景にとどまらず、物語そのものとして感じられることを願って撮影に臨んだ。ハランは冬に閉じ込められた人間であり、チャンは毎日を夏休みのように生きる人。彼らが出会うということは、二つの季節が衝突することであり、それがこのドラマの核心的なイメージだと考えた。撮影現場では常に『このシーンの季節はどこにあるのか』を模索し、それを画面に捉えようとした」と伝えた。

続けて、「そういった意味で、秋の慶州は多くのものを圧縮して込めた時空間だった。長い季節を経てきたヤンドン村のイブキの木の前に二人が立つシーンは、出会いと別れが交錯する二人の運命を示す代表的なイメージだと思った。三日月が浮かんでいた夜と満月が昇った夜の間、彼らの心が少しずつ満ちていく様子を、その時間の流れと共に表現した。撮影監督がその瞬間を美しく捉えてくれた」と付け加えた。

また、「初雪での再会シーンは、最も力を入れた場面の一つ」とし、「ハランの冬は過去の人物の中に長く閉じ込められていたものだが、チャンと初めて冬を分かち合う瞬間でもある。ハランとチャンの再会の“燦爛たる喜び”を、雪が降るその瞬間の空気感になぞらえて撮影したかった」と説明した。

(画像=MBC)
「記憶の1インチ」歪みを伴う画面に込めた感情と時間

チャンの過去の回想や「記憶の1インチ」のシーンでは、画面の比率の変化、ぼかし処理、感覚的な歪みといった演出が用いられ、強烈な印象を残した。単なる回想ではなく、記憶の不完全性や人物の心理状態を視聴者が体感できるように設計された演出は、本作ならではの差別化された視覚的装置として機能している。

これに関連し、チョン監督は「台本の段階から『記憶の1インチ』をどう表現するか大いに悩んだ。トラウマの混じった記憶は、そのまま完全に思い浮かぶのではなく、破片のように残るものだと考えた」とし、「その日の温度や匂い、ふとよぎるイメージが長く残るものだと捉え、チャンの回想シーンを具現化する際、その点を最優先に考慮した」と明かした。

続けて、「『正確な再現』ではなく『感覚の残像』のように作りたかった。ぼかし処理や画面比率の変化は、この記憶がまだ完成していないというサインでもあった」とし、隠されている1インチの感覚を視聴者にも共に感じてほしかったと説明した。

さらに、「『記憶の1インチ』は隠されたミステリーでもあるが、チャンが自分自身と完全に向き合えていない部分でもある。その1インチが埋まる瞬間は、単に過去の真実が明らかになるだけでなく、チャンがようやく自分自身から解放される瞬間になってほしいと願った。こうした視覚的な歪みが、その地点へ向かって次第に晴れていくように設計した」と伝えた。

(画像=MBC)
「7秒に込められた叙事」OPに隠された二人の変化

本作のオープニングシークエンスは、毎話少しずつ変化するアニメーション構成で、視聴者の間でもう一つの見どころとして定着している。短い再生時間の中に、その回の雰囲気や感情線を圧縮して盛り込み、物語の一部として機能しているのだ。

制作陣は「作家が台本を執筆する段階から、各話の内容を込めたアニメーションオープニングが企画されていた。7秒という短い時間の中に1話分の情緒を伝えるため、多くの思案を重ねた。すべてのアニメーションを繋ぎ合わせた時、二人の歩みが一つの記憶のように残ることを願って構成した」と明かした。

制作手法も目を引く。制作陣は「グラフィックデザインチームの3Dモデリング作業を基に、絵コンテを経てキャラクターモデリングを進めた」とし、「表面的には2Dアニメーションのように見えるが、3Dモデリングとモーショングラフィックスを活用してディテールを活かした」と伝えた。

オープニングアニメーションは撮影と並行して制作され、衣装や美術、色合いなどを継続的に反映して変化を持たせ、雪や花びらなどの季節的な要素を通じて人物の感情を表現することに集中したという。

加えて、アニメーション内のキャラクターは現在ではなく「互いにとって初めての救いとなった、ハランとチャンの過去の時点」に焦点を当てて設計されており、幼少期の姿や特徴を反映し、衣装やヘアスタイルを通じて人物のアイデンティティを表現した。人物の動きにも各話ごとに変化を与え、関係性の流れを巧みに表現している。

このように『君がきらめく季節に』は、季節、記憶、関係性を有機的に結びつけた演出を通じて、一線を画す感性ロマンスを完成させつつある。互いの季節を変えゆくハランとチャンの“燦爛たるロマンス”が、どのような結末へと向かうのか、大きな関心が寄せられている。

(記事提供=OSEN)

元記事で読む
の記事をもっとみる