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深田晃司監督が9年の歳月をかけた最新作『ナギダイアリー』公開決定!主演は松たか子

  • 2026.3.5

深田晃司監督最新作、松たか子主演『ナギダイアリー』が9月25日(金)に公開となることが決定。このたび、本作のメインキャストが解禁に。さらに、監督、キャスト陣からのコメントも到着した。

【写真を見る】松たか子が演じるのは、癒えない喪失を抱え、ひとり彫刻制作に没頭する寄子

【写真を見る】松たか子が演じるのは、癒えない喪失を抱え、ひとり彫刻制作に没頭する寄子 [c]2026 ナギダイアリー・パートナーズ / Survivance / Momo Film Co.
【写真を見る】松たか子が演じるのは、癒えない喪失を抱え、ひとり彫刻制作に没頭する寄子 [c]2026 ナギダイアリー・パートナーズ / Survivance / Momo Film Co.

『淵に立つ』(16)、『LOVE LIFE』(22)、『恋愛裁判』(25)などカンヌ、ヴェネチアをはじめ世界で高い評価を受ける深田監督が手がける本作。第39回岸田國士戯曲賞を受賞した平田オリザの代表作「東京ノート」に着想を得て、自らオリジナル脚本を執筆した。同作の精神を受け継ぎながらも「ナギ(岡山県奈義町がモデル)」を舞台に新たな物語を紡ぎ、2017年の企画の立ち上げから9年の歳月を経て完成した意欲作となっている。

主演を務めるのは、日本映画界には欠かせない名優、松たか子。深田監督とは初タッグとなる本作で、主人公、寄子の複雑なキャラクターを体現した。また、東京から寄子のもとを訪れ、彫刻のモデルを務める友梨を石橋静河が演じ、寄子の幼なじみで役場に勤めるキーパーソンの好浩を松山ケンイチが演じる。ある喪失を胸に、自然豊かな町「ナギ」でひとり創作を続ける彫刻家の寄子。ある日、東京と台湾で建築家として活躍する友梨が彫刻のモデルを務めるため、数日間の休暇をとって寄子のもとを訪れる。若くして妻を亡くした寄子の幼なじみ、好浩、そして息子の春樹とその親友の圭太ら人々との出会いが穏やかな日常に小さな揺らぎをもたらし、それぞれが目を背けてきた過去と内面を浮かび上がらせていく。

寄子の知られざる喪失を通じ、彼らに起こっていく変化とは?観る者の価値観を揺さぶる人間ドラマに期待が高まる。

<キャスト、監督コメント>

●松たか子(遠藤寄子役)

「奈義町での約1か月は、静かで、なんだかんだあっても平和で、様々なことに知恵を絞って、皆で助け合った日々でした。そんな生活のなかで撮影したお話、楽しんでいただけたら幸いです。奈義の皆さん、そして彫刻家の吉田愛美さんに心からの感謝を込めて」

●石橋静河(坂下友梨)

「完成した映画を観たとき、春の変わりゆく光のなかで、それぞれのキャラクターの儚さと強かさが美しく映しだされていると思いました。尊敬する松たか子さんと、寄子と友梨として過ごした時間は私にとって財産です。深田監督が描いた心地よい不安定さを、ぜひ劇場でたくさんの方に観ていただきたいです」

●松山ケンイチ(井口好浩)

「深田監督とご一緒できること、とても楽しみにしていました。現場では穏やかな時間や空間、演出のもとで透明に近い表現ができたような気がします。それは共演の松さんや石橋さんとご一緒できたからというのも大きな要因です。そしてなにより奈義町で滞在中、町をあげて撮影隊を支えて頂き、雄大な自然とそこに暮らす人々の暖かさのなかで素晴らしい撮影ができました。この地でしか出来なかったであろう作品を、どうぞ楽しみにしていてください」

●深田晃司(監督)

「『ナギダイアリー』という作品は、岡山県の奈義町で撮影をしています。その出会いは偶然のような、偶然の皮を被った必然のような不思議なものでした。奈義町にあるとてもすてきだと噂の美術館で平田オリザさんの代表作『東京ノート』を映画化できないかという夢のような話が持ち上がりました。『東京ノート』が大好きな私はすぐにその話に飛びつきました。東京から7時間をかけたどり着いたその美術館は、奈義町の長閑な景観に突然降り立った宇宙船のようで、前に立つだけでもなにか新しいことが起きそうな予感に満ちていました。宇宙船に入り込み、磯崎新によって設計された静謐な空間で時を刻む荒川修作や宮脇愛子らの作品に衝撃を受け、その余韻に浸りながら、美術館のガラス窓に覗く那岐山を見て思ったのは『ここで東京を舞台にした映画を作るのはもったいない、奈義町を舞台にした「奈義ノート」を作りたい』という衝動でした。こうして、いつの間にか企画は『東京ノート』に後ろ髪をひかれつつもオリジナルな映画として歩み始めることとなりました。その日から自分でも思いもよらなかったほどの長い時間を奈義町で過ごすことになりました。奈義町に住み、歩き、眺め、話し、食べ、立ち止まり、雪に埋もれ、また歩き、といった具合で、自分にとってこの作品ほどカメラを据えレンズを向ける(それは暴力的な行為でもある)その土地と人について考えた作品はありませんでした。気づけば最初の訪問から9年間が経ちました。東京から来た異邦人を暖かく迎えてくれた奈義町の人々と、すばらしい俳優たち、スタッフたちと一緒に、この小さいような大きいような不思議な映画は出来上がりました。本当に感謝しかありません」

文/鈴木レイヤ

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