1. トップ
  2. 恋愛
  3. 絵本専門士が選ぶ、「新学期までに読みたい!多様性包摂絵本」

絵本専門士が選ぶ、「新学期までに読みたい!多様性包摂絵本」

  • 2026.3.1

障がいの有無や多様な違いを超えて全ての子どもが同じ環境で学び合う「インクルーシブ教育」が推進されています。入学・入園、新学期を前に、親子で絵本を通して違いを認める学びを得てみませんか。 「多様性包摂」は次期学習指導要領に向けた今後の検討の基盤となる基本的な考え方の1つ。多様性を身近に感じられる絵本を、絵本専門士が厳選しました!

選書:絵本専門士 尾場瀬淳美さん、柴田香さん、二田水ゆかりさん、花田雅子さん(プロフィールは後述)

障がいを考える絵本4選

難しく考えがちなテーマですが、絵本なら短くて分かりやすく、大切なことを教えてくれます。

尾場瀬淳美さん選

わたしは あかねこ サトシン 作 西村敏雄 絵 文溪堂/2011年

自己肯定感や多様性の大切さを描く絵本。 「裏表紙」のあかねこが⾃分の家族を連れて故郷の家に戻る場面は感動!

出典:リビングふくおか・北九州Web

柴田香さん選

あいちゃんのひみつ ダウン症をもつあいちゃんの、ママからのおてがみ 竹山 美奈子 取材・文 えがしら みちこ 絵 玉井 邦夫 監修 岩崎書店/2020年

学校や親子でダウン症への理解を深める1冊。多様性を大事にし、ノーマライゼーション教育を推進する一助にも。

出典:リビングふくおか・北九州Web

二田水ゆかりさん選

ねえ、きいてみて! みんな、それぞれちがうから ソニア・ソトマイヨール 文 ラファエル・ロペス 絵 すぎもとえみ 訳 汐文社/2021年

障がいや病気を持つ子どもからの「私を知って」というメッセージ。 違いを知って認め合うことから始めましょう。

出典:リビングふくおか・北九州Web

花田雅子さん選

算数の天才なのに計算ができない男の子のはなし バーバラ・エシャム 文 マイク&カール・ゴードン 絵 品川裕香 訳 岩崎書店/2013年

計算が苦手=算数が苦手? できる・できないだけで決めつけず、多面的に見ることの大切さを教えてくれる話。

出典:リビングふくおか・北九州Web

自己肯定感を育む絵本4選

「みんなと同じ」であることが当たり前とされやすい日本では、「みんなと違う」特性のある子は自己肯定感が下がりがち。 国際的なデータをみると、日本人の子ども・若者は他国に比べて全体的に自己肯定感が低い傾向にあります。 小さい頃から自己肯定感を絵本を通して育みましょう!

尾場瀬淳美さん選

いいこってどんなこ? ジーン・モデシット 文 ロビン・スポワート 絵 もき かずこ 訳 冨山房/1994年

「いいこってどんなこ?」と尋ねる子に応える母親。 よく使いがちな“いい子”という曖昧な表現を掘り下げた本です。

出典:リビングふくおか・北九州Web

柴田香さん選

きみのことがだいすき いぬい さえこ 作・絵 パイ インターナショナル/2022年

「そのままのきみでいい」と寄り添い、優しいタッチの絵と全肯定の言葉でこころを包み込んでくれる絵本。

出典:リビングふくおか・北九州Web

二田水ゆかりさん選

ええところ くすのきしげのり 作 ふるしょうようこ 絵 Gakken/2012年

「いいところ探し」がテーマ。 お互いのいいところを探し合う友だち同士のやりとりが、優しくあたたかいです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

花田雅子さん選

わたしとなかよし ナンシー・カールソン 作・絵 なかがわちひろ 訳 瑞雲舎/2007年

いつもそばにいる一番の友達は、わたし。 ひとりぼっちじゃない。自分を大事にしようと思わせてくれる絵本。

出典:リビングふくおか・北九州Web

障がいに配慮されたユニバーサルな絵本4選

当事者や家族だけでなく、みんながさまざまな障がいに配慮された絵本を読むことで、障がいの違いに気づき、理解が深まるのではないでしょうか。手に取ってみてください。

尾場瀬淳美さん選

これ、なあに? バージニア・A・イエンセンとドーカス・W・ハラー 作 きくしまいくえ 訳 偕成社/2007年

抽象化されたザラザラくんやポツポツちゃんのお話を凹凸のある特殊印刷で製本。 視覚障害のある子も指先で楽しめます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

柴田香さん選

てんじつきさわるえほん ぐりとぐら 中川李枝子 作 大村百合子 絵 福音館書店/2013年

透明な樹脂で絵や点字を盛り上げた「ぐりとぐら」。見える人も見えない人も一緒に物語を触って楽しめます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

二田水ゆかりさん選

いっぽんのせんとマヌエル ピクニックのひ マリア・ホセ・フェラーダ 文 パト・メナ 絵 星野由美 訳 偕成社/2024年

線が好きな自閉症の男の子とのやりとりから生まれた絵本。 ピクトグラムが理解を助けてくれます。月と町の灯りが美しいです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

花田雅子さん選

MOON PHASE 駒形克己 ONE STROKE/2019年

色の見え方の個性をテーマに、ページに開いた穴と多様な色彩表現で命の連なりを描く文字のない絵本。

出典:リビングふくおか・北九州Web

絵本専門士とは?

絵本専門士は、絵本に関する高度な知識、技能および感性を備えた絵本の専門家(国立青少年教育振興機構認定)。福岡県在住の絵本専門士は8人(2026年3月現在)。今回はそのうち 4人が選書を担当。4人のリレーコラム「絵本専門士コラム 私の1冊」を「リビングふくおか・北九州」webで連載中です。

尾場瀬淳美さん(福岡県北九州市在住・第1期) 読み聞かせボランティアグループおはなしアリス代表。JPIC(出版文化産業振興財団)読書アドバイザー。”日本子どもの本研究会会員

柴田香さん(福岡市在住・第2期) 団体職員として働きながら、絵本に関する活動を細く長く続けています。Instagram @koruemr

二田水ゆかりさん(福岡県北九州市在住・第2期) 中学校図書司書。読書ボランティアグループ おはなしどうぶつじま代表。JPIC読書アドバイザー。日本子どもの本研究会会員

花田雅子さん(福岡県北九州市在住・第3期) 絵本コンシェルジュ。ボランティアグループ「おはなしの木」代表。絵本サイト「にこっと絵本」サポートメンバー

元記事で読む
の記事をもっとみる