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【絶品!郷土メシ】沖縄の謎料理「ドゥルワカシー」作ってみた!見た目「泥」なのにウマすぎるんだが…

  • 2026.2.28

ゴーヤーチャンプルーやラフテーなど、だいぶ一般的になった沖縄料理が増えてきていますが、言葉の意味は分からずに食べているような気がします。今回沖縄の郷土料理として「ドゥルワカシー」なるものを耳にしましたが、こちらはなんと「泥沸かし」という意味なんだそうです。料理に「泥」とは思い切った名前ですよね。気になりすぎるので、さっそく食材探しからスタートしてみます!



この記事は、「農畜産物流通コンサルタント&農と食のジャーナリスト」という肩書で活動している山本謙治さんことやまけんさんが、『家の光』で2021年12月号~2024年4月号まで連載していた「やまけんのニッポン郷土食遺産」を参考にしています。

『家の光』はJAグループである家の光協会が、農家向けに毎月発行しているファミリー・マガジンで、今から100年以上前の大正14年(1925年)に創刊しました。「食と農」「暮らし」「協同」「家族」という4つの柱を基本に、JA組合員をはじめ地域の人々の暮らしに役立つ情報を掲載しています。

今回挑戦する「ドゥルワカシー」は、沖縄の言葉で「泥沸かし」という意味です。意味はわかりましたが、料理につけるには不思議な名前ですよね。でも、後にわたしは「なるほど~」と納得することになるのです…。

食材に使われる「田芋」は初めて聞く食材です。どんなものかと調べてみると、沖縄やアジア付近で栽培されている里芋の仲間でした。田芋と書いて沖縄では「ターンム」と呼ばれ、その名の通り田んぼで育ちます。沖縄ではお祝いの席などに欠かせない、高級食材のようです。


画像出典:PhotoAC

田芋が手に入らない場合は里芋でも構わないらしいのですが、わたしの住む東京には「わしたショップ」という沖縄のアンテナショップがあります。ダメ元で探しに行ってみましたら、茹でた状態で真空パックされた田芋が見つかりました!謎の食材「カステラかまぼこ」(卵が入った黄色いかまぼこでした)も手に入りましたが、残念ながら田芋の芋茎(ずいき)は見つからず、今回は芋がらで代用します。

では、さっそく調理開始です!

沖縄県の郷土料理「ドゥルワカシー」の材料と作り方
※今回はやまけんさんの記事と、その他いくつかのレシピを参考にして作りました。

【材料】※5人分
芋茎…適量(今回は芋がらを使っています)
田芋(蒸したもの)…300g
豚三枚肉…50g
サラダ油…大さじ1
干ししいたけ…5枚
カステラかまぼこ…20g
白みそ(甘口)…大さじ3
水…200ml
塩…5g



田芋は皮を剥き、薄い輪切りにして砕いておきます。
豚三枚肉は5mmの厚さに切っておきます。
干ししいたけは一晩水で戻し、5mm角に切っておきます。
カステラかまぼこは5mm角に切っておきます。

【作り方】※調理時間:30分
1. 鍋に豚肉と水を入れて中火で軽く茹で、5mm程度の角切りにします。茹で汁は残しておきます。



2. 芋茎は中火で柔らかくなるまで茹で、水気を切って3cm位の長さに切ります。



3. フライパンにサラダ油をひいて中火にかけ、豚肉を加えて炒めます。



4. 田芋と芋茎を加えて炒めます。



田芋には里芋のようなヌルヌル感はなく、包丁で簡単に薄切りにできました。作り方には「手で砕く」とあります。どういうこと?と切った1枚を手で軽く曲げてみると、ポロっと欠片が落ちました。なるほど、文字通り「砕け」るんですね。色もムラサキイモに近い薄い紫色でした。

5. 豚肉の茹で汁を適量加えて煮ます。



6. 田芋が柔らかくなったら、しいたけを加えてよく練ります。


7. 白みそに豚肉の茹で汁を少量加えて伸ばし、6に加えます。



8. カステラかまぼこと塩を加えて、きんとんくらいの状態になるまで煮ます。



9. 器に盛りつけて、出来上がりです。



里芋のような粘り気がないので大丈夫かな?と最初は思ったのですが、だしを加えて潰しながら煮込んでいくと次第に田芋が柔らかくなり、最後には文字通りドロドロになりました。この状態が「ドゥル=泥」を沸かしたもので、ドゥルワカシーという名前の由来だそうです。まさに名は体を表しますね!



さっそく出来上がりを箸でつまんで口へと運んでみると、ドロッとした柔らかい口当たりの中に田芋の甘さと塩の味がします。食べ進めると芋がらやしいたけの独特の歯ごたえのある食感が感じられました。

失礼な言い方で申し訳ありませんが、見た目よりずっとおいしくてびっくりしました。豚肉とカステラかまぼこは思ったほど主張していませんでしたので、次に作るときはもう少し大きめにするか量を増やしてもいいような気がします。

「ドゥル天」にアレンジ!

さて、ドゥルワカシーを調べていたところ、「ドゥル天」という料理を見つけました。ドゥルワカシーをコロッケのような形状にして揚げたものです。せっかくドゥルワカシーができましたので、片栗粉をつけて成形し、ドゥル天も作ってみました。



ドゥルワカシーが柔らかいので小さめに成形するのがコツですが、揚げ立てをそのまま食べてみると塩味のほんのり利いた芋の味がして、個人的にはドゥルワカシーよりもドゥル天の方が好みです。沖縄の居酒屋さんに行くとメニューにもあるそうです。確かに酒に合う味だなと思います。

見た目からは想像できないおいしいドゥルワカシーが出来上がりますので、ぜひ作って味わってみてください!

山本謙治さん プロフィール

農畜産物流通コンサルタント&農と食のジャーナリスト。学生時代にはキャンパス内に畑を開墾して野菜を生産し、卒業後は畜産関連の調査・コンサルティングの仕事や流通業を経て会社を設立。農業・畜産分野での商品開発やマーケティングに従事する傍ら、日本全国の食を取材して地域の郷土料理や特産物を、書籍やテレビを通じて一般に伝える活動を続けている。

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