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ジャスティン・ビーバーのNFTが99%暴落…セレブ投資の“光と影”を総まとめ

  • 2026.2.27
Getty Images

一攫千金の期待が渦巻く新興投資の世界では、成功譚の裏側で思わぬ痛手を負ったセレブも少なくない。市場を読み違えて大損をしたケースもあれば、魅力的に見えた話の裏に落とし穴が潜んでいたケースも。儲け話が思わぬ損失へと転じた、セレブたちのリアルな顛末をご紹介。

John Shearer / Getty Images

ジャスティン・ビーバー

購入したNFTアートが99%値下がり

唯一無二の証明書を付与したデジタル作品を売買するNFTアートは、2021年に熱狂的な投機対象として一躍脚光を浴びた。ジャスティン・ビーバーもその波に乗り、代表的コレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」の“Ape #3001”を500イーサリアム(当時約130万ドル)で購入して話題に。しかし同年に過去最高の取引規模を記録した市場はその後急速に失速し、2025年初頭には取引額が9割以上縮小。作品の評価額も現在は約1万1,100ドルまで落ち込み、購入時から99%超下落している。 熱狂のあとに残った現実は、なかなかシビアだ。

Anna Webber / Getty Images

ローガン・ポール

ポケカ売却益で大勝利のユーチューバー、その裏で消えたデジタル資産

NFTアート市場には多くのセレブが熱狂とともに参戦し、静かに撤退していった。ユーチューバーのローガン・ポールもその一人。彼は2022年のNFT市場の暴落で、66万7,000ドルで購入した「Bumble Bee NFT」が価値の99.9985%を失い、わずか10ドルに。

ポールは先日、6億円で購入・所有していた「ポケモンカード」を過去最高額の25億円で売却成功したことがニュースになったが、これでNFTでの損失分は帳消しに?!

Variety / Getty Images

ジゼル・ブンチェン & トム・ブレイディ

悪名高き“FTX事件”の広告塔&被害者に

大手暗号資産取引所FTXが、顧客資金の不正流用疑惑をきっかけに突然破綻した金融スキャンダル。負債総額数兆円規模、被害を受けた顧客が900万人超と仮想通貨史上最大級の詐欺事件とも称され、多くの著名人も巻き込まれた。

なかでも象徴的だったのが、当時夫婦だったジゼル・ブンチェンとトム・ブレイディ。2人はブランドアンバサダー兼出資者として広告に登場し、FTXへの参加を積極的に呼びかけ。しかし2022年11月の破綻により、保有していた株式はほぼ無価値となり、数千万ドル規模とみられる資産が消失した模様だ。その後は宣伝活動の影響力について批判が集中。夫婦でさらなる資産拡大を狙ったはずが、思わぬ誤算となった。

Gareth Cattermole / Getty Images

キム・カーダシアン

セレブの推薦は安全の証ではない

投資で損失を出したケースではないが、前述のジゼル・ブンチェン&トム・ブレイディのケース同様、著名人の宣伝を鵜呑みにする危うさを示したのが、キム・カーダシアンの暗号資産プロモーション問題だ。彼女は暗号資産証券「イーサリアム・マックス(EMAX)」をInstagramで宣伝した際、25万ドルの報酬を受け取っていた事実を開示しなかったとして米国証券取引委員会(SEC)に訴追されることに。最終的にキムは罰金・返還金・利息を含む約126万ドルを支払って和解した。

SECは、「著名人やインフルエンサーが暗号資産証券を含む投資機会を推奨しているからといって、それらの投資商品がすべての投資家に適しているわけではない」と警告している。

Albert L. Ortega / Getty Images

キム・ベイジンガー

「シッツ・クリーク」着想の元になった、“町を丸ごと購入”投資

全財産を失った元富豪一家が、かつて冗談で買った田舎町シッツ・クリークに移り住み、風変わりで温かな住民たちとの交流を通して家族や人生の価値を見つめ直していくコメディドラマ「シッツ・クリーク」。その着想の背景にあるのが、俳優キム・ベイジンガーの実際の不動産投資の失敗だ。

キムは複数の投資家とともに、ジョージア州ブラッセルトンに広がる約700ヘクタールの土地を2,000万ドルで取得し、観光地として再開発する構想を描いた。しかし計画は思うように進まず、5年後に個人破産の危機に直面したことで土地をわずか100万ドルで売却する結果となった。

ドラマ「シッツ・クリーク」の脚本・主演を務めたダン&ユージン・レヴィ親子は、企画初期にこのエピソードが発想のきっかけになったと明かしている。キム本人も、自身の苦い経験が大ヒット作品誕生につながったことを「いい題材になった」と前向きに受け止めているようだ。

Gregg DeGuire / Getty Images

キーファー・サザーランド

ハリウッドスターを襲った怪しげな“牛商法”

ドラマ「24 -TWENTY FOUR- 」で知られるキーファー・サザーランドは、少し風変わりな投資被害に遭っている。彼が出資したのは、メキシコで購入した牛をアメリカで転売して利益を得るという事業で、2007年に約86万9,000ドルを投資した。キーファーは映画でカウボーイ役を演じていた時にこの話を知り、関心を持ったという。しかし実態は後から集めた資金を配当に回して利益が出ているように装うポンジスキームだったことが判明。投資金の大半は失われる結果となった。スクリーンさながらの“西部の夢”は苦い結末を迎えることに……

Jesse Grant/2026GG / Getty Images

ケビン・ベーコン&キーラ・セジウィック

過去最大規模の投資詐欺、バーナード・マドフ事件の被害者夫婦

2008年、被害総額650億ドル(当時の価値で7兆円超)ともいわれる史上最大級の金融詐欺、バーナード・マドフによるポンジスキーム。その被害者には多くのハリウッド関係者も含まれていた。なかでも大きな打撃を受けたとされるのが、ケビン・ベーコンとキーラ・セジウィック夫妻だ。報道によれば、夫妻は資産の大半をマドフの運用に預けていたとされ、損失は数百万ドル規模にのぼるとみられている。

しかし、この経済的打撃はハリウッド有数のおしどり夫婦と言われる2人の関係に影を落とすことはなく、むしろ火をつけるきっかけになったという。2015年の『GQ』誌の取材でケビンは次のように語っている。「『なんかわからないけど、セックスでもしようか。無料だし!』って感じだった」

Jeffrey Mayer / Getty Images

ジョン・マルコヴィッチ

マルコヴィッチの穴さながらの現実の落とし穴

『マルコヴィッチの穴』で知られるジョン・マルコヴィッチもマドフ事件の被害者。彼は200万ドルを投資して、最終的に67万ドルを回収したと伝えられている。2013年の『ヴァニティフェア』誌のインタビューでマルコヴィッチは「正直に言って、私にとっては良い人生の教訓になりました」と語っている。

James Devaney / Getty Images

ジャック・ニコルソン

オスカー俳優が騙された美術商詐欺事件

ジャック・ニコルソンは1990年代、美術商のトッド・マイケル・ヴォルペに作品売買や投資を委託した。しかしヴォルペは作品の無断売却や資金流用を繰り返し、顧客資産を横領する詐欺を展開。ニコルソンの最終損害額は特定されていないが、彼はアート市場で長年実績を積んできたスター御用達ディーラーのヴォルペを信頼し、60万ドルを預けていたと言われている。

不正が発覚したとき、ニコルソンは友人でもあるヴォルペに「どうして金銭的に困っているって最初に言ってくれなかったんだ?」と尋ねたという。どんなに信頼している相手であっても、大切な資産を預ける場合は一歩引いて確認する冷静さを持たなければならない――そんな教訓を教えてくれるエピソードだ。

Ethan Miller / Getty Images

ボノ

“アメリカで最悪の投資家”に選ばれる

U2のボノは2007年、自身のプライベートエクイティ会社Elevation Partnersを通じて、スマートフォンメーカーの「パーム(Palm)」に約4億6,000万ドルもの巨額投資を行った。しかし同社の携帯電話事業は、競合するアップル社のiPhoneやAndroid端末の勢いに押されて苦戦。結局、Elevation社はパーム株を他社に売却したが、大きな利益を出せず、金融ブログ「24/7 Wall St」はボノを「アメリカ最悪の投資家」と揶揄した。

どれほど将来性が期待される企業であっても、資金を一点に集中させるのは大きなリスクを伴う。分散と冷静さこそが、投資の基本であることを身をもって教えてくれたと言えるだろう。

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