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「自分に貼られたレッテルを一枚一枚剥がす作業をしてきました。その結果が、今なんだと思います」──ちゃんみな、その名が今映し出すもの

  • 2026.2.24
呼応する端正な構造美 日本が誇る伝統と革新、そしてその多彩な美しさを写し撮った本ストーリーでは、ちゃんみなと国内外で活躍するアーティストたちとのコラボレーションが実現した。「盆栽は五葉松に始まり、五葉松に終わる」と言われるほど代表的な存在である五葉松。“御用を待つ”とかけ、縁起物としても知られている。幼少期から盆栽に親しみ、海外で本質とずれた扱われ方を目にしたことをきっかけに、30歳で日本に戻り、会社を立ち上げた盆栽プロデューサーの小島鉄平。4月には京都・祇園に新店舗がオープン予定だ。「盆栽を見れば、前の持ち主がどう作り上げたかったのかが見える。僕らはそれを“置き手紙”と呼んでいます。その思いを受け取って、引き継ぐこともあれば、変えることもある。伝統とは革新の連続。歴史の中に組み込まれた本質的なメッセージを紐解きながら、新たな伝統をつくっていきたいです」。力強くも繊細に、静かに佇む樹齢約200年の五葉松が、既存の感性を打破して輝くちゃんみなの精神と、優しく共鳴する。<br /> ドレス ¥308,000(参考価格) ピアス ¥19,800 ベルト ¥31,900 ブーツ ¥121,000(参考価格)/すべてTOGA(トーガ 青山店)
日本が誇る伝統と革新、そしてその多彩な美しさを写し撮った本ストーリーでは、ちゃんみなと国内外で活躍するアーティストたちとのコラボレーションが実現した。「盆栽は五葉松に始まり、五葉松に終わる」と言われるほど代表的な存在である五葉松。“御用を待つ”とかけ、縁起物としても知られている。幼少期から盆栽に親しみ、海外で本質とずれた扱われ方を目にしたことをきっかけに、30歳で日本に戻り、会社を立ち上げた盆栽プロデューサーの小島鉄平。4月には京都・祇園に新店舗がオープン予定だ。「盆栽を見れば、前の持ち主がどう作り上げたかったのかが見える。僕らはそれを“置き手紙”と呼んでいます。その思いを受け取って、引き継ぐこともあれば、変えることもある。伝統とは革新の連続。歴史の中に組み込まれた本質的なメッセージを紐解きながら、新たな伝統をつくっていきたいです」。力強くも繊細に、静かに佇む樹齢約200年の五葉松が、既存の感性を打破して輝くちゃんみなの精神と、優しく共鳴する。 ドレス ¥308,000(参考価格) ピアス ¥19,800 ベルト ¥31,900 ブーツ ¥121,000(参考価格)/すべてTOGA(トーガ 青山店)

“ちゃんみな”という名を聞いたとき、どんな言葉を思い浮かべるだろう。厳しい、強い、いつもなにかに怒っている──。「見た目の印象なのかわからないんですけど、よくそういうイメージを持たれてるんですよね。実際に会うと、“意外と優しいんですね” って言われることも多くて」と、ちゃんみなは屈託なく笑う。

【WEB限定カット】ドレス ¥308,000(参考価格) ピアス ¥19,800 ベルト ¥31,900 ブーツ ¥121,000(参考価格)/すべてTOGA(トーガ 青山店)
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「曲で怒りすぎちゃってるからか、普段は怒らないんですよ。もうかれこれ15年近く、妊娠期間を除いてはプライベートで怒ってないですね。実際の私は、本当になんでもいいんです。なにをされようが、なにを言われようが、面白かったらそれでいいと思ってる。自分で自分を表すとしたら? “おおらか” “マイペース” “頑固”だと思います」

色彩が語る、静かな意志 シャッター音が鳴るたびに、カメラの角度に呼応するように表情を変えていくちゃんみな。その視線やわずかな顔の傾きに、表現者としての奥行きが感じられる。シャネルのセットアップの直線と格子が描く構造、肌とのコントラスト、そして鮮やかな赤とオレンジ。内に秘めた意志が、色彩を纏い、静かに立ち上る。<br /> ジャケット ¥1,194,600 トップ ¥616,000 スカート ¥977,900 トランクス ¥290,400 ピアス ¥116,600 ネックレス 各¥468,600 シューズ ¥235,400(すべて予定価格)/すべてCHANEL(シャネル カスタマー ケア センター)
シャッター音が鳴るたびに、カメラの角度に呼応するように表情を変えていくちゃんみな。その視線やわずかな顔の傾きに、表現者としての奥行きが感じられる。シャネルのセットアップの直線と格子が描く構造、肌とのコントラスト、そして鮮やかな赤とオレンジ。内に秘めた意志が、色彩を纏い、静かに立ち上る。 ジャケット ¥1,194,600 トップ ¥616,000 スカート ¥977,900 トランクス ¥290,400 ピアス ¥116,600 ネックレス 各¥468,600 シューズ ¥235,400(すべて予定価格)/すべてCHANEL(シャネル カスタマー ケア センター)

ちゃんみなは今、一人のアーティストという枠を超え、時代に確かな輪郭を刻んでいる。高校在学中にメジャーデビューを果たして以来、“JKラッパー”や“フィメールラッパー”というレッテルと闘いながら、自身の表現を更新しつづけてきた。昨年には、ガールズグループオーディション「No No Girls」で初めてプロデューサーを務めた。番組から誕生したグループ「HANA」はデビュー間もないながらも、大きな躍進を遂げている。その制作期間と時を同じくして、結婚・妊娠・出産も経験し、現在は一児の母でもある。これほどの出来事を重ねながら、彼女は、まだ27歳だ。

生けるものの艶やかな輝き 日本と縁の深い“赤”という色。一口に言ってもその色調はさまざまだが、今回ヘッドピースを手がけたフラワーアーティストの東信は、ちゃんみなとVOGUEの撮影にあたり、よりモードで、内面の強さを引き出す深い赤を選んだ。「このヘッドピースだけでも、30種類ほどの花を使っています。いわゆる和の飾りはまったく入れていませんが、流れや形式、そして生ける人の気持ちによって、仕上がりは力強く、日本らしくなったと思います。同じ植生では咲かない花をこうやって出会わせて、一つ一つの命を預かって、作品を作り上げる。その完成形が、見事にちゃんみなさんと合致したと感じました」。金色のトップ、生き生きとした生命の息吹を宿す花、そしてちゃんみなが持つ感性が混ざり合い、強烈なエネルギーを放つ。<br /> コート ¥4,202,000/BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
日本と縁の深い“赤”という色。一口に言ってもその色調はさまざまだが、今回ヘッドピースを手がけたフラワーアーティストの東信は、ちゃんみなとVOGUEの撮影にあたり、よりモードで、内面の強さを引き出す深い赤を選んだ。「このヘッドピースだけでも、30種類ほどの花を使っています。いわゆる和の飾りはまったく入れていませんが、流れや形式、そして生ける人の気持ちによって、仕上がりは力強く、日本らしくなったと思います。同じ植生では咲かない花をこうやって出会わせて、一つ一つの命を預かって、作品を作り上げる。その完成形が、見事にちゃんみなさんと合致したと感じました」。金色のトップ、生き生きとした生命の息吹を宿す花、そしてちゃんみなが持つ感性が混ざり合い、強烈なエネルギーを放つ。 コート ¥4,202,000/BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)

「私のキャリアは多分、抵抗から始まったものだと思います。小さな頃から枠にはめられることが多かったような気がします」。日本と韓国にルーツを持ち、一時期アメリカで育ったちゃんみなは、こうつづける。

「韓国に行けば日本人、日本に行けば韓国人、アメリカに行けばアジア人。どこにいても、なにかしらの枠にはめられてきました。音楽を始めてからも、いろんなジャンルにカテゴライズされて。“お前はこっちに行け”みたいな扱いをされるのが、すごく嫌で、落ち着かなかったんです。自分自身のことすら完全にはわからないのに、他人が誰かを枠に当てはめることなんてできるわけがない。私はその窮屈さに抵抗して、自分に貼られたレッテルを一枚一枚剥がす作業をしてきました。その結果が、今なんだと思います」

【WEB限定カット】コート ¥4,202,000/BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
【WEB限定カット】コート ¥4,202,000/BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)

そう語る彼女の言葉には、長い時間をかけて選び取ってきた感覚がにじむ。「結果的に、後ろを振り返ってみたら、壊した──というより、開けてきた扉はたくさんあると自負しています。でも、今振り返れば、最初の頃はとても荒々しかったんじゃないかとも感じます。今も自由にやっているように見えているかもしれませんが、やりたいことをやるために、物事に敬意を払って、型にはまったり、勉強したりはしていますよ。皆さんから見えてる私は、小指の爪くらいのサイズ分だと思ってほしいです(笑)」

黒が描き出す立体的な感情 無数の線が絡み合い、立体として立ち上がるノワール ケイ ニノミヤの服。透けるブラックのレイヤーと有機的な構造が、身体の動きに呼応し、表情を変えていく。甘さを削ぎ落とした黒が際立たせるのは、装飾ではなく存在そのもの。静かな緊張感の中に、ちゃんみなの内なる強さが浮かび上がる。<br /> ドレス ショート パンツ ともに参考商品 ジャケット ¥212,300/すべてNOIR KEININOMIYA(コム デ ギャルソン)
無数の線が絡み合い、立体として立ち上がるノワール ケイ ニノミヤの服。透けるブラックのレイヤーと有機的な構造が、身体の動きに呼応し、表情を変えていく。甘さを削ぎ落とした黒が際立たせるのは、装飾ではなく存在そのもの。静かな緊張感の中に、ちゃんみなの内なる強さが浮かび上がる。 ドレス ショート パンツ ともに参考商品 ジャケット ¥212,300/すべてNOIR KEININOMIYA(コム デ ギャルソン)

既成概念や既存の枠にとらわれず、自分らしく生きているように見えるちゃんみな。そこにたどり着くまでには、いくつもの変遷があった。

「自由を求めて闘って、尖っていた時期ももちろんあります。でも、壊してみた結果、致死量の自由があるということを知ったんです。求めていた状態が手に入ったとき、なにをしたらいいのかわからなくなって、自分を見失ってしまった。自由すぎても怖いし、やれることがありすぎても怖い。だから今は、自分ができることを精一杯やっています。人から求められていることも、自分自身が好きなことも、一生懸命やる。今は、“自分が好きなこと”が私の枠になっています」

その感覚の延長線上で生まれたのが、23歳のときにリリースした『ハレンチ』だった。彼女が、表現をするうえで一番大切にしている感覚は、今も変わらない。

【WEB限定カット】ドレス ショート パンツ ともに参考商品 ジャケット ¥212,300/すべてNOIR KEININOMIYA(コム デ ギャルソン)
【WEB限定カット】ドレス ショート パンツ ともに参考商品 ジャケット ¥212,300/すべてNOIR KEININOMIYA(コム デ ギャルソン)

「本当に単純なことなのですが、私は好きなことしかしません。それは決してわがままな意味ではなく、好きなことを全力でやりたいので、普段から努力をしています。例えば日常でいうと、自分の気持ちに合わないファッションやメイクを纏っていても、テンションは上がらないですよね。そうやって自分の機嫌を取るために、自分の好きなものを積極的に取り入れていくようにしています。嫌だったら、無理はしない。私が一番嫌いなのは、意味がないこと。納得さえできればOKなんですが、納得できないことは、絶対にやりたくない。そういう意味で、私は“頑固”なんだと思います」

そうして積み重ねてきた歩みの延長線上に、彼女が抱きつづけてきた夢の一つが、VOGUEの表紙を飾ることだ。「今日は私にとって、また一つ大きな夢が叶った瞬間です。いろいろなルックを着させていただきながら、日本文化にも触れることができて、とても貴重な経験になりました。盆栽プロデューサーの小島さんともお話をしたり、東さんのフラワーアートで、また一つ好きな花を見つけたり。一つのものを極めることって、本当に好きじゃないとできないんだなと改めて感じました」

質感が重なる、青の余白 深いブルーのファーが描く柔らかなシルエットと、素肌のコントラスト。そこに東信による花飾りが添えられ、画面に有機的なリズムをもたらす。そして一段と目を引くのが、ひび割れや金彩が刻む不完全な造形が鮮烈な存在感を放つ、陶芸家・桑田卓郎の茶器《茶垸》。それぞれ異なる世界観を持つ要素が、ちゃんみなの表現のもとで重なり合い、力強い場を作り出す。<br /> コート ¥4,070,000(参考価格)/GUCCI(グッチ クライアントサービス)
深いブルーのファーが描く柔らかなシルエットと、素肌のコントラスト。そこに東信による花飾りが添えられ、画面に有機的なリズムをもたらす。そして一段と目を引くのが、ひび割れや金彩が刻む不完全な造形が鮮烈な存在感を放つ、陶芸家・桑田卓郎の茶器《茶垸》。それぞれ異なる世界観を持つ要素が、ちゃんみなの表現のもとで重なり合い、力強い場を作り出す。 コート ¥4,070,000(参考価格)/GUCCI(グッチ クライアントサービス)

ひたむきに、一途に物事に向き合う姿勢は、日本文化を形づくってきた大切な要素の一つでもある。「日本文化のかっこよさを、日本語で説明するなら“オタク”なところだと思います。一つの物事に対してすごく熱心に掘り下げる。そうやって“好き”を掘り下げて“オタク”になっていく。今や韓国語でも英語でも使われるようになった言葉ですが、その言葉が生まれるほど、日本には物事を突き詰める力や、一つのものを完成させる集中力、忍耐強さがある。それは、私が思う日本の最も好きなところの一つでもあります」

©Takuro Kuwata, Courtesy of Kosaku Kanechika
©Takuro Kuwata, Courtesy of Kosaku Kanechika

フィッティングの合間には、スタッフとともに“和”とはなにかという話でも盛り上がったという。「一括りで話すなら、“アイランド(島)”という言葉にたどり着いたんです。島国であるが故に、他の国々とは違う発展を遂げてきた文化。その、ある種“変わっている”ところも含めて、まだ私が知らない日本文化はたくさんある。知れば知るほど愛すべき文化だなと思うし、守っていきたい。この撮影を通して、改めてそう感じました」

赤と白、そこに生まれる美学 アライアの2026年春夏コレクションの着想源は、日本。ブランドを象徴するシャープなカッティングと、美しく揺れるフリンジを、赤と白の配色で描いたドレスが、東洋的な緊張感を纏う。漆黒の空間に、野点傘を携えてしなやかに佇むその姿は、伝統とモダンが静かに交わる瞬間を印象づける。<br /> トップ ¥236,500 パンツ ¥294,800 フリンジニットパンツ ¥629,200(参考価格) シューズ ¥269,500(参考価格)/すべてALAÏA(リシュモン ジャパン アライア) イヤリング「クラッシュ ドゥ カルティエ」 PG×レッドアゲート ¥1,557,600/CARTIER(カルティエカスタマー サービスセンター)
アライアの2026年春夏コレクションの着想源は、日本。ブランドを象徴するシャープなカッティングと、美しく揺れるフリンジを、赤と白の配色で描いたドレスが、東洋的な緊張感を纏う。漆黒の空間に、野点傘を携えてしなやかに佇むその姿は、伝統とモダンが静かに交わる瞬間を印象づける。 トップ ¥236,500 パンツ ¥294,800 フリンジニットパンツ ¥629,200(参考価格) シューズ ¥269,500(参考価格)/すべてALAÏA(リシュモン ジャパン アライア) イヤリング「クラッシュ ドゥ カルティエ」 PG×レッドアゲート ¥1,557,600/CARTIER(カルティエカスタマー サービスセンター)

この日の撮影は、7都市14公演に及ぶ初のアリーナツアー「AREAOF DIAMOND 4」を間近に控えた、とある一日に行われた。2023年、初の単独アリーナ公演からスタートしたこの「AREA OF DIAMOND」は、シーズン4を迎えた今、終わりに向かい始めているという。

「今回の公演を通して、3年間つづけてきたこのシリーズツアーで、なにを伝えたかったのかということが、証明できるんじゃないかと感じています。自身最大規模でもあるので、私自身もすごくウキウキしています。小さい頃から好きだった神話をもとに構成されていて、今までの中では一番わかりやすいテーマだと思います」

受け継がれる黒、咲きゆく花 黒地に大らかな百合が描かれた、豪華な引き振袖の着物。これは、江戸時代から続く本糸目友禅の伝統技法で染め上げられたハツコ エンドウ オリジナルの花嫁衣裳だ。その腰に重ねられたのは、東信の花飾り。「僕は、花という命のある存在を扱っているので、それをきちんと作品に乗せるようにしています。一番綺麗な部分だけを使うのではなく、少し萎れたところや、揺らぎのある表情も必ず入れる。そこに花の生やリアルが宿る。その儚さの中にも、日本らしさを感じているのかもしれません」。強さも脆さも隠さず、揺らぎのままに自分を咲かせるちゃんみなの凛とした佇まいが、花々と美しく咲き誇る。<br /> トップ ¥119,900 スカート ¥748,000 シューズ ¥192,500(すべて予定価格)/すべてPRADA(プラダ クライアントサービス) 引き振袖着物 ¥880,000(レンタル価格)/HATSUKOENDO(ハツコ エンドウ ウェディングス銀座)
黒地に大らかな百合が描かれた、豪華な引き振袖の着物。これは、江戸時代から続く本糸目友禅の伝統技法で染め上げられたハツコ エンドウ オリジナルの花嫁衣裳だ。その腰に重ねられたのは、東信の花飾り。「僕は、花という命のある存在を扱っているので、それをきちんと作品に乗せるようにしています。一番綺麗な部分だけを使うのではなく、少し萎れたところや、揺らぎのある表情も必ず入れる。そこに花の生やリアルが宿る。その儚さの中にも、日本らしさを感じているのかもしれません」。強さも脆さも隠さず、揺らぎのままに自分を咲かせるちゃんみなの凛とした佇まいが、花々と美しく咲き誇る。 トップ ¥119,900 スカート ¥748,000 シューズ ¥192,500(すべて予定価格)/すべてPRADA(プラダ クライアントサービス) 引き振袖着物 ¥880,000(レンタル価格)/HATSUKOENDO(ハツコ エンドウ ウェディングス銀座)

「No No Girls」をきっかけに、プロデューサーとしての活動にも本格的に向き合うようになったちゃんみな。その経験は、彼女自身のアーティストとしての在り方にも、少なからず影響を与えている。

「自分のアルバムは、以前よりもずっとコアになりましたね。プロデュース業は、私がやりたいことというよりも、彼女たちがやりたいことをどう形にするかを優先して考えています。だから、一度自分の引き出しを全部開ける作業になる。でも、自分の作品になると話は別で、純粋に“自分がなにを求めているのか”と向き合うことになるんです。そうやってまた新たに自分と向き合う中で、どんどんコアな曲が生まれていく。自分の曲には、自分が責任を取れる言葉しか使わないので、より正直になっているかなと思います」

開かれる伝統、生まれる未来 ちゃんみなの後ろで大きな存在感を放つのは、470年以上にわたり、技の粋を集めて多様な染織品を生み出してきた千總と、現代美術家・加藤泉がコラボレートしたアートワーク。この着物は、完成形だけでなく、制作過程そのものが作品だ。加藤が筆を取り描いたモチーフに、友禅染めや絞り染め、刺繍といった千總の技が重なる。さらに加藤の代表的な人型のモチーフの上に、千總の職人の手によって、写実的なミミズクが染められた。それぞれ異なる手の痕跡が、一着の中で重なり合う。着物という定型は崩さず、その内側で対話を重ねながら更新していく─伝統とは、つくりつづけるもの。その思いが、確かな強度となって着物に滲む。そして、新しさも伝統も超えて進む、ちゃんみなの気高さに、そっと寄り添う。<br /> ドレス ¥661,100 トップ ¥193,600 パンツ¥389,400/すべてRALPH LAUREN COLLECTION(ラルフ ローレン)
ちゃんみなの後ろで大きな存在感を放つのは、470年以上にわたり、技の粋を集めて多様な染織品を生み出してきた千總と、現代美術家・加藤泉がコラボレートしたアートワーク。この着物は、完成形だけでなく、制作過程そのものが作品だ。加藤が筆を取り描いたモチーフに、友禅染めや絞り染め、刺繍といった千總の技が重なる。さらに加藤の代表的な人型のモチーフの上に、千總の職人の手によって、写実的なミミズクが染められた。それぞれ異なる手の痕跡が、一着の中で重なり合う。着物という定型は崩さず、その内側で対話を重ねながら更新していく─伝統とは、つくりつづけるもの。その思いが、確かな強度となって着物に滲む。そして、新しさも伝統も超えて進む、ちゃんみなの気高さに、そっと寄り添う。 ドレス ¥661,100 トップ ¥193,600 パンツ¥389,400/すべてRALPH LAUREN COLLECTION(ラルフ ローレン)

今回のツアーを通してステージ上で最も伝えたいメッセージを尋ねると、彼女はこう即答した。「人間だ、ということを伝えたいですね。きっとライブを観ていただけたらわかると思います。そういう演出になっています」

厳しさや強さというイメージの奥にあるのは、驚くほど率直で、おおらかな人柄だ。ちゃんみな──その名は、弱さも迷いも引き受けたうえで、それでも立ち止まらずに表現しつづける、一人の人間としての在り方そのものだ。

Talent: Chanmina Styling: Yoko Miyake Hair: Yuta Kitamura Makeup: Yuko Nozaki Manicure: Naoko Takano Set Design: Kurono Produced by HK Productions Special thanks to Tradman’s Bonsai, Azuma Makoto, Takuro Kuwata, Kimono My House and Chikako Takemoto Courtesy of Kosaku Kanechika

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