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韓ドラになった歴史人/『薯童謡 ソドンヨ』のソンファ姫は実在したのか

  • 2026.2.23

百済(ペクチェ)の王子と新羅(シルラ)のお姫様が、国境を越えて愛を貫こうとする姿を描いたドラマ『薯童謡(ソドンヨ)』。新羅の郷歌で詠われるエピソードを、豊富なフィクションをまじえて映像化した作品だ。

ドラマのなかでイ・ボヨンが扮したヒロインが善花公主(ソンファコンジュ)。10数年ぶりに再会した薯童こと扶余璋(演者はチョ・ヒョンジェ)と恋に落ち、姫の身分や国を捨てようとするいちずな女性だった。

ドラマ『ソドンヨ』ではイ・ボギョンが演じた(写真=SBS)

高麗(コリョ)時代の史書『三国遺事』によると、善花公主は新羅第26代王・真平王(チンピョンワン)の娘として生まれた。善徳女王(ソンドクヨワン)天明公主(チョンミョンコンジュ)の実の姉妹にあたる(『三国遺事』では三女、末娘とされるが、他文献では記述がない)。

善花公主は成長するにつれ、とても美しい女性になり、その噂は周辺国にまで広がっていった。彼女の噂を聞きつけた百済の薯童は、どうしても彼女のことを手に入れたくなる。新羅に潜入し、次のような作戦を立てた。まず、街の子どもたちを手なずけ、歌を流行らせる。

それが例の郷歌『薯童謡』だ。内容は「善花公主は内緒でお嫁入り。夜になると薯童を抱きしめる~」といったもの。歌は街じゅうに広まり、父・真平王も聞きつけて激怒する。

そして、娘・善花公主を宮中から追い出してしまう。

次に、彼は城から出てくる善花公主を待ち伏せし、城に戻してあげると励ました。そして土のなかに隠してあった金塊を掘り起こすと、「これを王様に贈れば、きっと許してくれる。許されたら、僕と結婚しておくれ」と持ちかけた。

最後に、薯童は龍華山・獅子寺の知命法師という僧侶に、金塊の運び方を相談しにいく。すると、知命法師は神力を使って、金塊をあっというまに新羅の王宮に届けた。

もちろん真平王は大喜び。薯童と娘との結婚を承諾。この噂は百済にまで広がり、やがて薯童は王位を継ぐことに。のちに百済第30代王・武王(ムワン)と呼ばれる名君となり、善花公主とともに両国親善の架け橋になったとされる。

ここまでが『三国遺事』で書かれている物語だ。ただ、2人が実在したとされる時代(600年代前半)は、百済と新羅が激しく対立していただけに、このエピソードは史実ではないとする説もある。

なお、『階伯(ケベク)』にも、武王の妻として善花が登場。彼女は階伯の盟友・義慈王(ウィジャワン)の母であり、陰謀によって自害に追いこまれる悲しい最後を迎えている。シン・ウンジョンが演じた。

【善花公主の人物データ】
6世紀後半~7世紀中頃

主な登場作品()内は演じている俳優
『薯童謡(ソドンヨ)』(イ・ボギョン)
『階伯(ケベク)』』(シン・ウンジョン)

文=韓ドラLIFE編集部

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