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いま韓国エンタメ界に引っ張りだこ!韓国映画愛から語学まで極めた日本俳優「笠松将」

  • 2026.2.22

ある日、私のSNSに流れてきた俳優・笠松将さんの韓国でのインタビュー動画。おそらく釜山国際映画祭での映画『グッドニュース』の舞台挨拶だったかと思う。出演陣の一人として登壇した彼だが、隣に座っていた通訳さんが思わず驚いてしまうほどMCからの韓国語の質問に流暢に答えていた。

さらにびっくりしたのが、その韓国語が覚えてきたセリフ的なものではなく、ひとつひとつ自分の言葉でその場で考えながら話していたこと。そのうえ敬語表現もさらっと使いこなしており、私はただただ「す…すごい!」と感嘆してしまった。教科書だけでなく、ネイティブの方との会話などを積み重ねていくなかで韓国語能力を培っていったんだろうと感じるやりとりだった。

切れ長の目とアンニュイな雰囲気が印象的な彼。韓国で今一番、대세(テセ・旬)の日本俳優といっても過言ではない。そこで今回はそんな俳優・笠松将さんについて深堀りをしていきたいと思う。

(写真提供=OSEN)
【基本プロフィール】

・1992年11月4日生まれ / 愛知県出身 ・2013年より本格的に俳優活動をスタート ・Hulu『君と世界が終わる日に』、Netflix『全裸監督2』、日米合作(HBO max)『TOKYO VICE』、Disney+『ガンニバル』など、近年は話題作に続々と出演 ・最近ではTBS系ドラマ『フェイクマミー』でモラハラ夫を演じ、日本でも注目を集めた

【実はかなりの韓国エンタメ好き!】

俳優としてなかなか芽が出なかった20代前半に、さまざまな監督から勧められて韓国映画やドラマを観始めたという彼。韓国語を学び始めたのも韓国映画・ドラマやK-POPに接したことがスタート地点になっており、独学で身につけたという。

さらに好きが高じて、毎回1本の韓国映画を取り上げ、作品の背景にある近代史や社会問題を映画研究者・崔盛旭さんとともに読み解いていく番組『韓国映画ゼミナール』のMCを務めていたことも。また、2023年には俳優として韓国映画界の巨匠パク・チャヌク監督と対談もしている。

【これまでの出演作、これからの出演作】

①Netflix映画『グッドニュース』

(写真=Netflix)

極左過激武装組織・赤軍派が旅客機を乗っ取り、日本から北朝鮮・平壌への飛行を要求した1970年の「よど号ハイジャック事件」が題材となった作品。監督は『キル・ボクスン』などで知られるビョン・ソンヒョンさん。ここで笠松将さんは、ハイジャック犯グループのリーダー・デンジを演じている。

彼以外にも「はる号」操縦士役として椎名桔平さん、日本の政府要人役として山田孝之さん、佐野史郎さんなど日本の豪華俳優陣が出演。また、主演には『ペパーミント・キャンディー』や『シルミド』のソル・ギョングさん、管制官役にはドラマ『弱いヒーロー Class1』『D.P.-脱走兵追跡官-』などで活躍した注目の若手俳優ホン・ギョンさんが出演するなど韓国側の俳優もかなり豪華だ。

そして、前述した釜山国際映画祭のほかにもうひとつ印象的だったインタビューがある。トロント国際映画祭(TIFF)だ。英語圏での映画祭に、韓国作品に出演した日本人として登壇し、Q&Aに答える…というどの言語で話したらいいのか分からなくなってしまう状況ではあったが、彼は韓国語でしっかりと受け答えを行い、会場からは拍手が起こっていた。また、共演したホン・ギョンさんがスマホにそのシーンを収めるなど、ほほえましい関係性も垣間見えた。

②ドラマ『復讐代行人3~模範タクシー~』

(写真=SBS)

イ・ジェフン主演の痛快アクションドラマシリーズ。法の手が届かず泣き寝入りするしかない被害者たちに代わって復讐を遂行する秘密組織「ムジゲ運輸」が物語の中心。主人公は、特殊部隊出身のタクシー運転手キム・ドギ。個性豊かな仲間たちとチームを組み、法では裁ききれない悪に立ち向かう。校内暴力や職場いじめ、振り込め詐欺、パワハラなど、エピソードが実際の事件をモチーフにしているのも特徴だ。

シーズン3の第1・2話の舞台は日本の福岡。この第1・2話でメインの悪役である、スマホゲームを使った犯罪を行う反社会組織の中心人物・松田を演じたのが笠松将さんだった。

劇中で、日本語のセリフを大量にこなしていた主演のイ・ジェフンさん。「2025 SBS演技大賞」の「今年のドラマ賞」のプレゼンターとして笠松将さんが壇上に上がった際に、日本語セリフに奮闘していたジェフンさんに対して「おい、キム・ドギ。 お前、日本で日本語のセリフもアクションもたくさんやっただろ? 俺だって韓国で同じ状況だ。 すごく怖い。 緊張してるよ」とすらすらと韓国語で話し、会場の笑いをさらった。本当に語学とユーモアのセンスに溢れすぎている。

③映画『ミョンド』(原題)

映画『野良犬たち』で高い評価を得たキム・ジョンフン監督の12年ぶりの新作。俳優のノ・ジョンウィさん、5人組ガールズグループ・ITZYのリュジンさんと共演ということで注目度も高い作品だ。

④映画『破門 / 波紋』

キム・ソンギョン監督の長編映画デビュー作。2026年上半期のクランクインを目標に本格始動する予定だ。本作は、ある名家に隠された秘密をめぐり、兄妹の関係が揺れ動く物語。笠松将さんは物語に決定的な影響を与える重要なキャラクターとして登場予定である。

「好きこそ物の上手なれ」というが、まさに彼はこの言葉を体現している。韓国エンタメにハマったことで韓国語を学びはじめ、それを自身の武器にし韓国での演技にも挑戦し着実に活躍の場を広げている。「国際派俳優」としての今後の動向にもしっかりと注目していきたい。

そして個人的に、いつか自身の韓国語学習の歩みやその背景にある想いをインタビューなどでじっくりと語ってくれる機会があれば…と強く願わずにはいられない。韓国ドラマファン、韓国語学習者はきっと首を長くして待っているだろう。

(文=豊田 祥子)

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