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帰宅後をストレスフリーに。整理整頓の専門家が教える、5つの習慣

  • 2026.2.19

住まいを整え、安らぎの空間をつくるコツ

帰宅後の過ごし方は、人によって大きくふたつに分けられる。物をさっと片づけ、ソファに身を預けてひと息つき、自然とペースを落とせる人。もう一方は(私も含めて)、帰宅した瞬間を“もうひとつの仕事の始まり”のように感じてしまう人だ。家に帰っても、やることが次々と浮かんでくる。

どちらのタイプかは性格による部分も大きいが、帰宅後の過ごし方を変える方法はある。それが整理整頓だ。完璧である必要はない。自分にとって理にかなった方法で整えられれば、家は“聖域”や“安全地帯”のように、エネルギーを取り戻し、心を静められる場所だと感じるようになる。整理整頓の専門家でありSIMPLE Sienta Bienメソッドを提唱するパロマ・ポウは、“毎日新しい家に帰ってきたような気持ち”になれるのだと表現する。

「家が散らかっていると、それはもはや安らぎの場ではなく、やることだらけの場所になってしまいます。私たちが目指しているのは完璧さではありません。その空間にいると気持ちが静まり、自分らしくいられる。そして何より、プレッシャーを感じないこと。そのシンプルな感覚こそが、日々のウェルビーイングを支える大きな要素のひとつです」とポウは説明する。彼女が目指すのは、住まいを整えることで、空間だけでなく気分までも整えることだ。

ここでは、ポウが提案する5つの習慣を紹介しよう。

1. すべての物に“定位置”を

整頓した状態を無理なく保つために基本となるのは、すべての物の定位置を決めること。雑誌やインスタグラムで見るような完璧な家を目指す必要はない。自然と物をそれぞれの場所に戻す仕組みをつくることが大切だ。そうすることで、使った部屋も数分でリセットできるようになる。「部屋を(短時間で)リセットできるのは、実際の暮らしに合った収納の仕組みが整っているからです。すべてに定位置があれば、片づけに時間もエネルギーもほとんどかかりません。物を元の場所に戻すだけでいいのですから」とポウは言う。

2. 朝にプラス5分の余裕

忙しい朝、外出前に家を整えるのは難しいと感じるかもしれない。しかし、極端な早起きは必要ない、とポウは言う。「ほんの5分の余裕をつくるだけで、出発前の慌ただしさは和らぎます。その時間で、必要な物がすべて揃っているか確認し、家を最低限整えた状態で出かけることができます。掃除よりももっとシンプルなことです。バスルームやクローゼット、キッチンで使った物を元の場所に戻す。それだけで十分です」

3. ゾーンごとに少しずつ整理整頓する

整然とした、まとまりのある空間がもたらす効果について、ポウはこう語る。「よく整頓された空間でも、何かをすれば多少は散らかるもの。ですが、元の状態に戻すのには、数分、ときには数秒で済みます。忙しい日でも、ちょっとした整える習慣を取り入れることで、家に帰ったときの安心感が変わってきます」

散らかった状態から一気に片づけようとするのは、途方もない作業に思えるかもしれない。しかし重要なのは、片付けを取り組みやすいものにすることだ。「家の片付けは時間がかかるプロセスですが、その効果は最初の一瞬から現れ始めます。プロの手を借りない場合は、明確な計画を立て、エリアやカテゴリーごとに自分のペースで作業することが重要です。また、ひとつ始めたら必ず最後までやり切るよう、少しずつ進めるのが理想です」

さらに、ポウは次のように続ける。「真の変化のためには、表面的な整理以上のものが必要です。本当の意味での整理とは、まず今の自分の暮らしを理解すること。そして、何が必要か、自分が環境からどんな影響を受けているのかを見極め、そのうえで選び取っていくことです。今の暮らしに合わないものは手放し、新しい物のための余白をつくる。そして、残ったものをあらためて大切にするのです」

4. 心地よい“物の量”を見つける

「空間の広さに見合った量の物を持ち、それを日々の動線に沿って配置すること。住まいにおけるウェルビーイングは、その状態から生まれます。家や物が、私たちの生活をスムーズにするために機能していることが重要です」とポウは説明する。

「実際、多くの家ではその逆のことが起きています。物が増え続け、整える仕組みがないままだと、知らず知らずのうちにストレスがたまっていきます。散らかった空間では、朝の服選びのような些細な場面でも、1日の終わりに椅子の上が服でいっぱいになっているのを目にする瞬間でも、小さなストレスが積み重なります。一方、暮らしやすさを重視した生活は、ストレスを減らし、家族との関係もよりスムーズにしてくれます」

アメリカの平均的な家庭には約30万点の物があり、アメリカ人は年間平均53着(日本人は約20着)の衣服を購入していると言われている。物は意識しないうちに増えているのだ。

5. “散らかりポイント”を見つける

私たちの日常をより楽にし、なおかつ帰宅の瞬間を心地よい瞬間にするためのもうひとつの鍵は、“散らかりポイント”を特定することだ。

「多くの場合、それは特別わかりにくいものではありません。しかし時が経つにつれ、私たちはその違和感に慣れてしまい、“仕方のないこと”として受け入れてしまいます。そして誰かに指摘されて改善したとき、ふとこう思うのです──なぜ今まで気づかずに、こんな生活を送っていたんだろう?」

ポウはさらにこう指摘する。「自分の空間がどこか落ち着かないと感じていても、何が問題なのか具体的にわからない人は少なくありません。そして問題がはっきりしない限り、解決の糸口も見えないのです。だからこそ、まずはその問題の核心を特定すること。それが住まいを変え、日々のウェルビーイングにつながる第一歩なのです」

Text: Ana Morales Adaptation: Kie Uchino

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