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簡単スタート!わんこのための薬膳基礎知識:おすすめ食材と避けたいNG食材リスト

  • 2026.2.18

簡単スタート!わんこのための薬膳基礎知識:おすすめ食材と避けたいNG食材リスト

毎日のごはんが、わんこの体と心を整える一歩になるとしたら? 東洋医学の知恵・中医学と薬膳学を取り入れ、「今日からできること」を丁寧に教えてくれる新刊『いちばんやさしい わんこのための薬膳のきほん』(世界文化社刊)が、いま注目を集めています。この中から一部抜粋して、「寒い冬にわんこにおすすめの薬膳食材」をご紹介します。後半の「わんこに与えてはいけないNG食材」もチェックを!

冬の薬膳食材

冬は、寒さから身を守ることが大事です。寒さゆえに代謝も鈍くなるので、無理をしないように休むのも養生になります。

わんこは陽の生き物なので、寒さに強いかもしれませんが、温かさを維持し、血を作っておくことは必要です。
冬の薬膳は、「血」にフォーカスします。

血を作り、血流を良くする食材を中心に、生命の源である「腎」の働きを支える作用の食材を組み合わせましょう。体の冷えが強くなると、脾胃の動きも悪くなります。食材は加熱する調理法がおすすめです。

寒い時季におすすめの食材は?


気を巡らせる

タラ
血を作り、血流を良くする

かぶ(または大根)
消化を促す

しめじ
脾胃のサポート

カリフラワー
脾胃と腎をサポート

ブロッコリー
腎をサポート

黒豆
血を作り、血流を良くする、余分な水を出す

りんご
体の滞りを解消、消化を促す

鶏肉
気血を作る

他にも・・・
・小松菜(血を作る、気持ちを落ち着かせる)
・黒ごま(血を作る)
・黒米(血を作り、血流を良くする)
・鯛・カツオ(腎をサポート)
・牛/鶏/豚のレバー(血を作る)
・キャベツ(消化を促す、腎をサポート)

わんこに与えてはいけないNG食材

私たちが普段食べる食材のほとんどは、わんこ薬膳にも使えますが、避けるべき食品もあります。また、普段使いしやすい食材でも、長期にわたってあげすぎると偏りが出てくることもありますし、一般的には良いものも、わんこによっては体質に合わないものもあります。

ここでは、NG食品についてみていきましょう。

ねぎ類

(玉ねぎ、長ねぎ、わけぎ、ニラ、にんにく、らっきょうなど)

赤血球を壊すおそれのある成分(アリルプロピルジスルフィド)が含まれているため与えない。

トマトやなすのヘタ・未熟なトマト・じゃがいもの芽

ソラニンという成分が、中毒の原因になる。緑色に変色したじゃがいもの皮もしっかり取り除くこと。

ブドウ・レーズン

急性腎不全を引き起こすことがあるため与えない。

生の豆やナッツ類

消化が悪いので、そのまま与えるとのどに詰まらせる危険性がある。下痢や嘔吐の原因にも。

牛乳

多くのわんこは乳糖不耐症といわれ、牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が少ないため、消化不良を起こしやすい。ヨーグルトはOK。

チョコレート・ココア

カカオに中毒を引き起こす成分(テオブロミン)が含まれているため。下痢、発熱、けいれん発作やショック状態を引き起こすこともある。

珈琲・お茶など(カフェイン)

わんこは、カフェインを分解できないので、カフェインを含む食べ物や飲み物は与えない。下痢、嘔吐、体温不調、多尿、尿疾患、てんかんなどの発作を引き起こす。

アルコール類

ごく少量でも中毒を起こす。昏睡や死に至ることも。

加熱した鶏の骨

加熱した鶏の骨は縦に裂けやすく、鋭利な形状になり、のどや消化器官を傷つける危険性があるので与えない。

タコやイカなどの軟体動物・えびやカニなどの甲殻類

消化が悪く、下痢や嘔吐の原因になったり、のどに詰まらせたりする。食物アレルギーも多い。

生の卵白

アビジンという酵素が、皮膚炎、成長不良の症状を引き起こすことがある。加熱調理すればOK。

ハム・ベーコン・ソーセージ・缶詰など塩分含有量の高い加工品

この3つに限らず、塩分の多い加工品は避ける。魚の缶詰は手軽で便利だが、必ず塩分のないものを与える。インスタント食品やレトルト食品なども保存のために塩分量が高いものが多いので注意。

砂糖(人工甘味料)

ケーキや和菓子、アイスクリームなどの菓子類。肥満や虫歯の原因となるだけでなく、わんこが味を覚えると、他のものを食べなくなる。果物など食材の自然な甘味は助けになるけれど、砂糖や人工甘味料は避ける。

調味料・香辛料

醤油、味噌、塩、胡椒、唐辛子、わさびなどの調味料や香辛料はわんこにとっては不要なもの。消化器官への影響も懸念されるので、避ける。

キシリトール入りのガムなど

キシリトールは血糖値の低下や嘔吐、肝不全などを引き起こすおそれがある。ガムは与えない。なお、天然のキシリトールを含むレタスやイチゴは少量であれば問題ない(特に超小型犬は量に注意する)。

医学解説

西川美和子
獣医師・中獣医師、日本大学生物資源学部理事。日本大学農獣医学部卒業後、都内や首都圏の動物病院に勤務。2000年に千葉県松戸市でかんじ動物病院を開院。育児期間を経て、中央動物専門学校講師と獣医師を継続しながら、日本獣医中医薬学院で研鑽を積む。獣医中医師1級・獣医推拿整体師を取得し、かんじ動物病院分院・どうぶつ鍼灸治療部を設立。診療に当っている。

本記事は、『いちばんやさしい わんこのための薬膳のきほん』柴田千恵著(世界文化社刊)の内容を、ウェブ記事用に再編集したものです。

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