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"翡翠"に託された記憶と未来。創業者の姪が手掛ける「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」がデビュー

  • 2026.2.3
Stephane Cardinale - Corbis / Getty Images

2026年春夏オートクチュール・コレクションとして発表された「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」は、メゾンにとって決定的な転換点となった。2025年9月に逝去した創業者ジョルジオ・アルマーニの意志を継ぎ、初めて姪のシルヴァーナ・アルマーニが手掛けたコレクション。その第一歩は、驚くほど抑制が効き、そして深く知的だった。

launchmetrics.com/spotlight

会場は、パリ・フランソワ一世通りに構えるアルマーニのクチュール本拠地。マーブルとフレスコ画に彩られた19世紀の館は、かつてジョルジオが最後のクチュールショーを行った場所でもある。哀悼の空気が漂いながらも、そこに集ったのはメゾンを長年支えてきた映画スターと顧客たち。彼女たちは皆、シルヴァーナによる最新ルックを身にまとっていた。

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コレクションの核となったのは、タイトル通りの"翡翠(ジェイド)"の色調。ミントグリーンやライム、抹茶など異なるトーンのグリーンが、スパンコールをちりばめたジャージーや、シルクモスリンのパンツスーツ、ストーンを思わせる重厚なジャケットへと展開された。

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シルエットは紛れもなくアルマーニ。完璧なテーラリング、構築的なショルダー、端正なブレザーとボレロ、ジャカードのスモーキング。しかしそこには、これまでになかった軽やかな官能性が差し込まれている。サイドにスリットを入れたシャツ、透け感のあるブラウス、ウエストに沿って輝くコラムドレス、そして時折のぞくランジェリー。

Carlo Scarpato / LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

ヴィンテージの手扇子のモチーフは、ドレスにアップリケとして施されるなど、クリスタルをちりばめたビスチェトップの曲線的なネックラインの着想源となり、オリエンタルな感性が意匠として繊細に織り込まれている。

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終盤を飾ったのは、実はジョルジオ自身がデザインしながら発表されることのなかったブライダルドレス。ハイネックにロングスリーブ、重厚なブロケードというクラシカルな一着は、黄金時代の映画を愛した彼へのオマージュとなった。

Carlo Scarpato / LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT
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20年以上にわたり、「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」はメゾンの職人技と美意識の結晶であり続けてきた。ジョルジオ亡き後、その輝きが失われることはない――そう確信させたのが、このシルヴァーナによる初のクチュール。40年にわたり叔父と歩んできた彼女は今、アルマーニ・ウーマンを再び“映画のヒロイン”へと導こうとしている。

デザインを手掛けたシルヴァーナ・アルマーニ。 Stephane Cardinale - Corbis / Getty Images
Hearst Owned
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