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五感で自然を味わう、森の秘湯 旅館 山河[熊本・黒川温泉]

  • 2026.1.31

CREAが取材してきた数多の温泉宿から、ひとりに優しい魅力ある温泉宿をセレクト。いつか訪れたい憧れの宿、再訪したい思い出の宿、絶景を楽しむサウナも併せてご紹介。

名湯の地の連綿と受け継がれてきた風格ある空間で湯浴みも食事も睡眠も、さらには設えや庭を愛でるのも、ひとりなら心静か。これ以上の贅沢はありません。


五感で自然を味わう、森の秘湯

●旅館 山河[熊本・黒川温泉]

小川沿いの女性専用露天風呂「四季の湯」。

ひとり温泉は手持ち無沙汰になりそうで心配、という人に心強いのは、黒川温泉の「旅館 山河」のように、館内外でさまざまな時間が過ごせる宿。

湯の花が舞う「薬師の湯」の女性用大浴場。
大きな桶の湯船を設えた家族露天風呂「六尺桶風呂」。

3000坪の敷地に2つの自家源泉を有するこの旅館は、湯の花が舞う硫黄泉「薬師の湯」と透明な「美肌の湯」が、7つのお風呂で楽しめる趣向。

上段左:家族風呂「桧風呂」。上段右:落葉樹の木立の中の足湯小屋。 下段左:男性専用露天風呂「もやいの湯」にはうたせ湯もある。下段右:家族風呂「切石風呂」は障子越しのやわらかな光が心地よい。

館内の湯巡りだけでも一日過ごせる上に、ここ黒川温泉では、各旅館で販売されている「入湯手形」を買えば、他の旅館の温泉を3カ所もハシゴできる。

●7つのお湯

・もやいの湯
・四季の湯
・薬師の湯
・六尺桶風呂
・桧風呂
・切石風呂
・足湯小屋

本格的な会席で季節を味わえる

コースの最初の2皿「秋の味覚」「旬菜」と、食前酒の柚子酒。

浴衣に着替えて湯巡りを楽しめば、あっという間に日が暮れ、夕食の時間。

名物の3品。手前から馬刺、阿蘇あか牛ステーキ、山女魚塩焼き。ステーキの下は特産の小国大根。上には細く切って揚げた“髭牛蒡”と菊花をのせ、周りに零余子(むかご)を散らして。

熊本名物の馬刺やあか牛、地元産の野菜などを生かした日本料理は、本格的で身体にやさしく、熊本情緒と季節感がたっぷり。

ひきたての出汁と吸口のスダチの香りが上品。椀種は月冠豆腐としめじ、インゲン、昆布雲。

こんな贅沢をリーズナブルに楽しめるとは……と、幸せを実感できるはずだ。食事処には半個室もあり、周囲を気にせずくつろげるのも嬉しい。

●おしながきの一例

秋の味覚/柿白和え 茸紅葉和え他
旬菜/無花果黄身餡かけ他
造里二種/熊本名産馬刺し 間八
椀物/月冠豆腐 本湿地
焼物/山女魚塩焼き 香母酢
蓋物/豊年蒸し 三つ葉 蕎麦餡
替鉢/阿蘇あか牛ステーキ
小鍋/鶏摘入 牛蒡 笹葱
食事/小国米白御飯 香の物
水菓子/抹茶シャーベット 梨他

思い思いに過ごせる場所がある

食事処の上の図書室兼談話室「温故知新」。ロビーの喫茶コーナーから飲み物をオーダーできる。
囲炉裏小屋や館内1階のロビーには、昔ながらの囲炉裏が。囲炉裏の火にあたりつつ、ゆったりした時の流れを楽しみたい。

食後は談話室で読書するもよし、囲炉裏端で静かな時を過ごすもよし。

ほっと和める客室。

部屋に戻って田の原川のせせらぎを子守唄にして眠りにつき、翌朝、小鳥のさえずりに目を覚ませば、そこには穏やかな幸福感がある。

薪ストーブのある ロビー。
ロビーの一角のカウンターは、淹れたてのコーヒーが楽しめる喫茶コーナー。

こんな気持ちに導いてくれたあれこれを振り返るうちに、次に来られる日はいつだろう、と考え始めてしまう。

澄んだ空気に満ちた敷地内には「足湯小屋」や「月見台」がある。

●共有スペース

・薪ストーブのあるロビー
・本のある談話室
・喫茶コーナー
・月見台
・囲炉裏小屋
・庭

旅館 山河

所在地 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6961-1
電話番号 0967-44-0906
ひとり料金 1泊2食付き29,700円~
ひとり対応 平日のみ
アクセス JR熊本駅よりバスで約180分、黒川温泉下車後、送迎あり

※掲載されてる情報は、2025年12月現在のもので、諸事情により変わる場合もあります。今号に掲載した各施設、店舗などの情報は通常営業時のものです。実際の運営・営業状況については、ホームページなどをご参照いただくか直接お問い合わせください。お出かけの際には、政府・各自治体などから出ている要請措置、注意喚起をご確認ください。

※価格は表示がなければ、消費税込み(標準税率10%もしくは軽減税率8%)です。施設によりサービス料、入湯税など別途加算される場合があります。


続きはCREA Due「楽しいひとり温泉。2026」でお読みいただけます。

Text=Megumi Komatsu
Photographs=Hiroshi Mizusaki

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