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「健康的だと思って…」朝食にグラノーラを食べ続けた人の“末路”。その後、身体に起こる“予想外の異変”【管理栄養士が解説】

  • 2026.2.21
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

最近SNSで話題の「糖化」や「AGE対策」という言葉、見かけたことはありませんか? 実はこれ、「体をサビつかせる老化物質」として、美容や健康に大きな影響を与えることがわかってきました。

でも、「AGEって具体的に何?」「どんな食品に多く含まれるの?」そして、「どうすれば対策できるの?」そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、管理栄養士の工藤まりえさんに、AGEの正体から、意外な落とし穴、そして今日からできる簡単な対策まで、詳しくお話を伺いました。

AGEって結局何?「体をサビつかせる老化物質」の正体

---最近SNSなどで「糖化」や「AGE対策」という言葉をよく見かけます。そもそもAGEとはどのような物質なのでしょうか?

工藤まりえさん:

「AGEというのは「Advanced Glycation End Products」の頭文字をとった言葉で、日本語では「終末糖化産物」と呼ばれる物質です。

難しい文字が並んでいますが、簡単に言い換えると“体をサビつかせる老化物質”です。最近は美容や健康に関心の高い方を中心に、SNSでも「糖化」や「AGE対策」という言葉が話題になっていますね。

実はAGEには大きく2種類あります。ひとつは体内で作られるAGE。これは、血液中の余分な糖とたんぱく質が結びつくことで生まれます。血糖値が急上昇する食事を繰り返していると、糖化が進みやすくなり、AGEが増えていきます。もうひとつは、食べ物から入ってくるAGEです。特に高温で焼く・揚げるといった調理をした食品には多く含まれる傾向があります。

体内に蓄積すると、肌のコラーゲンが硬くなりシワやたるみの原因になりますし、血管にも影響して生活習慣病リスクを高める可能性があります。つまり、体の中で作らせない工夫と、食事からとり過ぎない工夫、その両方が大切なんです。」

え、これもダメなの? 実はAGEが多い「意外な食品」

---AGEは「体をさびさせる食べ物」とも聞きますが、具体的にどのような食品に多く含まれるのでしょうか?意外な落とし穴があれば教えてください。

工藤まりえさん:

「そうですね、AGEは“体をさびさせる食べ物”とも言われ、「焦げたお肉」や「揚げ物」、「ジャンクフード」と呼ばれる食べ物に多く含まれている傾向があります。ただし、実はいかにも不健康そうなものだけに多いわけではないんです。知らないうちに、毎日の食事から取り込んでいるケースも少なくありません。

たとえば、朝のトースト。こんがり焼けたきつね色の部分にはAGEが多く含まれます。ホットケーキやワッフルなど、焼き色を楽しむ食品も同様です。また、ベーコンやウインナーなどの加工肉は、製造段階で高温加熱されているため、AGEが多い傾向があります。

さらに意外なのが、「健康的」と思って選ばれがちなグラノーラです。オーブンでしっかり焼き固めて作られているため、実はAGEが生成されやすい食品のひとつなんです。スナック菓子やクラッカー、強くローストされたナッツも同じですね。

ポイントは、「甘いかどうか」よりも「高温でこんがり焼かれているか」「水分が少ない状態で加熱されているか」。香ばしさの裏にAGEが潜んでいることを知るだけでも、選び方や食べ方は変わってくるかと思います。」

完璧じゃなくて大丈夫!今日からできるAGE対策3つのコツ

---AGEを減らすために、日々の生活で実践できる簡単な対策があれば教えてください。

工藤まりえさん:

「AGE対策は難しいことをする必要はありません。ポイントは「高温でこんがり」を減らし、「水分を使う調理」に切り替えることです。

まず調理法ですが、「焼く・揚げる」よりも、「ゆでる・煮る・蒸す」を選ぶのが基本です。最近SNSで人気の“せいろ蒸し”は、実はとても理にかなっています。蒸気でじっくり加熱するためAGEが増えにくく、野菜もたっぷり食べられるので理想的な調理法といえます。お肉も、焼き色をしっかりつけるより、蒸す・煮るを意識するだけで大きく変わります。

食材選びでは、加工肉や強くローストされた食品を習慣にしすぎないこと。グラノーラも市販のものを選ぶなら焼き色の薄いタイプを、できれば自作して焼き時間を控えめにしたり、加熱していないミューズリーやシンプルにオートミールに切り替えるのも良い方法ですね。

さらに、野菜やタンパク質から食べるなど血糖値の急上昇を防ぐ工夫も、体内でAGEを作らせない大切な対策です。小さな見直しの積み重ねが、将来の体を守ります。完璧を目指さなくて大丈夫、できることからコツコツ続けることが、いちばんのAGE対策になりますよ。」

「こんがり」を減らす!小さな選択が未来のあなたを作る

「体をサビつかせる老化物質」であるAGE。今回の取材で、その正体と、私たちの身近な食品に潜む意外な落とし穴、そして簡単な対策が明らかになりました。

特に印象的だったのは、「甘いかどうか」よりも「高温でこんがり焼かれているか」がポイントになるという工藤さんの言葉です。

朝食のトーストやグラノーラ、香ばしい焼き目のついたお肉など、普段何気なく選んでいたものの中にもAGEが多く含まれる可能性があると知っただけでも、今日からの食卓は大きく変わるはずです。

「焼く・揚げる」から「ゆでる・煮る・蒸す」への調理法の切り替えや、野菜から食べる食順など、できることから少しずつ取り入れてみましょう。

完璧を目指す必要はありません。小さな見直しの積み重ねが、未来のあなたの美容と健康を守る大切な一歩になります。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。