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「無断撮影、配信はNG」アニメ『超かぐや姫!』が中国語、英語でも…異例の警告に「聖地巡りが禁止になってしまう」「心に響いた」

  • 2026.3.1
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

そうした中、Netflixで世界配信されているアニメ映画『超かぐや姫!』が公式X(旧Twitter)で、「節度ある行動」を呼びかける注意喚起を行いました。作品の舞台巡りとして楽しむ際のマナーを、日本語だけでなく英語や中国語でも発信し、注目を集めています。

今回のメッセージの内容や背景、そして舞台巡りを気持ちよく楽しむための大切なポイントについてお伝えします。

“地域の方々の大切な生活の場”への禁止事項

『超かぐや姫!』は、日本最古の物語『竹取物語』をモチーフにしたオリジナルアニメ映画で、主人公の女子高生たちが仮想空間“ツクヨミ”を舞台に、音楽やライバー活動を通じて絆を深める青春ストーリーです。

Netflixで2026年1月から配信されると、すぐに世界中の多くのファンを惹きつけ、Netflixの世界TOP10入りを果たしています。

そんな大ヒットを記録している『超かぐや姫!』の公式Xが、2026年2月24日、「『超かぐや姫!』関連場所への訪問についてのお願い」と題したメッセージを投稿しました。

投稿では、作品に関連する場所は「地域の方々の大切な生活の場」であると明示。そのうえで「禁止事項および遵守いただきたいマナー」として、私有地や学校などへの無断立ち入りをはじめ、無許可での撮影や配信といったプライバシーを侵害する行為、ゴミのポイ捨てや器物の破損など、具体的な例が挙げられました。

そして、「マナーをお守りいただき、節度ある行動を心よりお願い申し上げます」と締めくくられ、舞台巡りを楽しむファンに対して、地域への配慮を強く求める内容となっています。

この投稿は日本語だけでなく、英語や中国語でも発信されており、日本国内に限らず、海外から訪れるファンにも向けたメッセージであることがうかがえます。

舞台巡りを成功させる鍵

ファンが舞台巡りを楽しみ、地域との良好な関係を築くためには、一人ひとりの良識ある行動が不可欠です。他の作品での成功例を見てみましょう。

アニメ『らき☆すた』と埼玉県久喜市

2007年4月に放送開始したアニメ『らき☆すた』のオープニング映像が、埼玉県久喜市の鷲宮神社とその周辺地域を舞台としていることで、ファンが訪れるようになりました。

その後、『らき☆すた』の登場人物やゆかりの地を積極的に観光資源として活用しようと、地元の商工会を中心に、地域の住民や商店街を巻き込みながら、地域全体でファンを迎え入れるような体制を整えたということです。

また、4000人規模のイベントを開催した際にゴミが出なかったことや、スタッフの誘導に迅速に従うといったファンのマナーの良さもあり、地元とファン双方にとって良い関係が築かれています。

映画『君の名は。』と岐阜県飛騨市

映画『君の名は。』の舞台となった岐阜県飛騨市では、作品の人気を受けて、訪れるファンが安心して楽しめるようさまざまな工夫が行われてきました。飛騨市の観光課は、市内のスポットを紹介するマップを作成・配布したほか、ウェブサイトでも関連情報を発信し、初めて訪れる人でも分かりやすい案内を心がけたといいます。

さらに、飛騨市図書館では、作品の舞台として注目を集めたことを受け、利用者の迷惑にならない範囲での写真撮影を認めました。その際、SNSに投稿する場合は「飛騨市図書館に来たよ」といった表記を添えるよう館内に掲示し、節度ある楽しみ方を呼びかけたそうです。こうした柔軟な対応は、ファンからも好意的に受け止められました。

このように、ファンと地域が互いに理解し合い、協力する姿勢を築くことが、結果として作品の魅力をより広く伝えることにもつながっているようです。

アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』と静岡県沼津市

アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』は、静岡県沼津市内の学校で結成されたスクールアイドルグループ・Aqoursの奮闘と成長を描く物語です。

沼津市では、作品と連動した観光企画を展開し、舞台巡りを楽しむファンを温かく迎え入れてきました。市が観光PR動画を制作したり、市長からのメッセージ動画をポータルサイトに掲載したりするなど、作品の魅力と地域の魅力をあわせて発信しています。その結果、ファンの訪問が地域経済にも良い影響を与えているといわれています。

このように、舞台巡りをめぐっては、楽しむ側であるファンの節度ある行動と、それを迎え入れる地域の工夫や理解がそろってこそ、良好な関係が築かれます。双方が協力し合うことが、舞台巡りを長く続く“成功”へと導く大切なポイントといえそうです。

「ファンとして当然」「みんなで守っていこう」ファンの想い

SNS上では、今回の投稿に対してさまざまな反応が見られます。「ファンとして当然のこと」「こういった声明を出してくれるとありがたい」「公式からのお願いがしっかり心に響いた」など前向きに受け止める声が目立ちました。

また、「マナーを守らない行動が続けば、聖地巡りが禁止になってしまう」「一部のファンの行動が全体の責任になる」といった意見も見られます。

中には、「みんなで守っていこう」「ファンがマナーを守ることが作品の応援につながる」といった、ファン同士の連帯感を感じさせる声も多く投稿されていました。

好きだからこそ節度ある行動を

今回の『超かぐや姫!』公式による呼びかけは、ファンと地域がともに作品を楽しむための大切な一歩です。

舞台巡りは作品への愛情表現の一つですが、地域の人々の暮らしやプライバシーを尊重し、一人ひとりが節度ある行動を心がけることが、結果的にファン活動をより豊かにします。

好きな作品を楽しむためにも、マナーとモラルを大事にした行動を忘れないようにしたいですね。


参考:
『超かぐや姫!』関連場所への訪問についてのお願い(超かぐや姫!公式サイト)
ゼロからレジェンドへ。アニメ聖地巡礼で地域振興の先駆者「久喜市鷲宮」と「らき☆すた」の取り組み(外務省)
らき☆すた・栗橋みなみ(埼玉県久喜市)
飛騨への巡礼(PUBLIC RELATIONS OFFICE GOVERNMENT OF JAPAN)
沼津市×ラブライブ!サンシャイン!!(沼津観光ポータル)


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