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実は、一番ヒヤッとしやすいのは「玄関」…保育士歴13年が明かす園児のお散歩のリアルな裏側

  • 2026.2.14
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。保育士歴13年、現役保育士のめじです。

突然ですが、保育園といえばどんな姿を思い浮かべますか?

皆で体操、プール、製作活動、お散歩…

そんな楽しい姿を思い浮かべる方が多いかと思います。

実際、毎日子どもたちは「今日は何するの?」と期待に目を輝かせて過ごしています。

その中でも子どもたちが大好きなのが、"お散歩"の時間。

しかし、お散歩は楽しい反面、たくさんの危険と隣り合わせな活動です。

今回は、そんな園外保育の裏側と、現場で感じるリアルな空気感についてお話しします。

出発前から始まる、見えない準備

「今日は〇〇公園にお散歩に行きます」

担任の一声で、すぐにお散歩へ行く準備が始まります。

ティッシュや救急バッグ、必要に応じて着替えの準備。季節ごとにも準備物は変わります。夏には冷やしタオルや携帯扇風機も必須です。

準備をし、人数確認をしたらようやく玄関へ。

ここで意外と大事なのが、靴のマジックテープ確認です。

子どもは歩くことに夢中になると、靴が少し脱げていてもそのまま歩き続けてしまうことがあります。

「靴脱げてるよ」と声をかけると、「え?」という顔をする子も少なくありません。

小さなことのようですが、つまずきや転倒につながる大切なチェックポイント。

特に自分で靴が履けるようになった1・2歳児クラスでは、マジックテープに加えて左右が合っているかの確認も欠かせません。

出発前のこのひと手間が、事故を防ぐことにつながっています。

一番ヒヤッとしやすいのは「玄関」

お散歩でヒヤリハットが起きやすい場所。

それは、意外にも玄関です。

扉が開いたら楽しいお散歩が待っている。今日は何をしようかな。

そんなワクワクが抑えきれず、扉が開いた瞬間に飛び出してしまいそうになることもあります。

時には、楽しさが先に立って、保育者の話を聞く前に扉に手が伸びてしまうことも。

だからこそ玄関では、立ち位置を決め、声を掛け合いながら一人ずつ出発。

ほんの数秒の気の緩みが、大きな事故につながる可能性がある場所だからこそ、特に慎重になります。

散歩中と公園で続く、静かな連携

散歩中は先頭・中間・最後尾に保育士がつき、信号待ちや曲がり角ごとに人数確認。

頭の中では常にカウントと周囲確認を繰り返しています。

子どもたちは、

「先生、あの犬かわいい!」

「この葉っぱ大きいよ!」

と楽しそうに話しかけてきます。

保育園の中では見られない、道端の自然や周りの様子。そこに目を向け、新しい発見をすることも大切な学びの一つです。

そのため、子どもたちの声にもしっかりと耳を傾けながら、目は常に全体へ。

この切り替えも、現場ならではの感覚かもしれません。

公園に着いてからも、職員配置を工夫し、声を掛け合いながら見守ります。

約束をしていても、公園の出口へ一直線に走っていく姿を見つけた瞬間は、毎回心臓がドキッとします。

大事に至らなくても、「もしも」を想像してしまう瞬間です。

無事に帰ってきた時の、正直な気持ち

たくさん歩いて、たくさん遊んで、無事に園へ戻ってきた時。

正直、心からホッとします。

「楽しかったー!」と満足そうな子どもたちの声を聞いて、やっと肩の力が抜ける。

広い場所で思い切り身体を動かし、楽しい経験をしてほしい。

季節ならではの虫や自然に触れ、園内では得られない体験を積んでほしい。

その思いと同時に、園外に出るということは、命を預かる責任が一段と重くなると、毎回改めて感じます。

13年現場にいて思うのは、お散歩は「連れて行く行事」ではなく、

命を守りながら世界を広げる時間だということ。

だから今日も私たちは、子どもたちの「楽しい!」の裏側で、静かな緊張感を抱えながら、一歩一歩を見守っています。



ライター:めじ

幼稚園、保育園と保育経験を重ね、今年で13年目に突入しました。保育の仕事の中で感じた思いや子どもたちとのやりとり、育児と仕事の両立の事など経験をもとに言葉にしています。


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