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ルーティンを好きになる5つの方法

  • 2026.1.27
ルーティンを好きになる5つの方法 / Credit:Canva

プロスポーツ選手や有名人が「毎朝同じ時間に起きる」「必ず同じ手順で準備をする」といったルーティンを守っていると聞くと、自分も真似してみたいと思うものです。

ところが、いざ始めてみると三日坊主で終わり、ルーティンに苦手意識を抱くかもしれません。

しかし大切なのは、ルーティンに対して正しい見方をもつことです。

心理学者のアリス・ボイズ(Alice Boyes, Ph.D.)氏は、心理学の視点から「ルーティンを好きになる5つの方法」を教えています。

ルーティンを苦痛な義務ではなく、「自分を支えてくれる仕組み」に変えていく考え方を見ていきましょう。

目次

  • ルーティンとは「自分を支えてくれる仕組み」
  • 「自分の物語」を作るルーティンとは

ルーティンとは「自分を支えてくれる仕組み」

周囲を見渡すと、なぜかルーティンを自然に楽しんでいる人がいます。

毎週決まった日に食事の準備を済ませる人、何年も同じ運動習慣を続けている人、日々の仕事を決まった流れで整然と進める人です。

そうした姿を見て、「自分とは何か根本的に違うのではないか」と感じることもあるかもしれません。

しかしボイズ氏は、ルーティンを楽しめるかどうかは、性格だけの問題ではないと説明します。

多くの場合、問題になるのはルーティンそのものではなく、「そのルーティンと自分との関係性」です。

つまり、同じ行動でも「自分を支えてくれる仕組み」として感じられるか、「自分を縛るきまりごと」として感じてしまうかで、印象が大きく変わるのです。

ここから彼女は、「ルーティンを好きになるための5つの視点」を見ていきましょう。

方法1:自分を維持するルーティンか、自分が維持するルーティンか

最初のポイントは、「ルーティンが自分を支えてくれていると感じられるか、それとも自分が必死に維持しなければならないものになっているか」という区別です。

たとえば、朝に自動でコーヒーが淹れられるタイマー付きのコーヒーメーカーをセットしておくと、起きたときにはすでに良い香りのコーヒーが用意されています。

これは、ほとんど意識せずに一日を始める助けになってくれる「自分を維持するルーティン」です。

一方で、「毎朝5時に起きて、30分の筋トレと30分の読書を必ずこなさなければならない」といった決まりごとは、少しでも崩れると罪悪感が生まれやすくなります。

ルーティンが自分を支える仕組みというより、「守れなかったらダメな自分だ」と感じさせる基準であり、これが「自分が維持し続けるルーティン」です。

ルーティンがつらく感じられるときは、知らないうちに後者のような「自分が維持し続けるルーティン」になってしまっていることが多いです。

ボイズ氏は、まずそのルーティンが「自分を助けてくれる仕組みになっているかどうか」という視点で見直すことを勧めています。

たとえば、平日の夕食づくりが大変なら「毎週水曜日は必ずテイクアウトにする」というルーティン、片づけが苦手なら「週末に一気にやる」のではなく、「寝る前5分だけ、机の上だけを片づける」というルーティンなどです。

どちらも、完璧さよりも「生活が少し楽になること」を優先したルーティンです。

こうした習慣は、守れなかったときに自分を責める材料にはなりにくく、「やっておくと後がラク」「自分をいたわる行為」として感じやすくなります。

方法2:月でも年でもなく「四半期」で考える

次にボイズ氏が提案するのが、「四半期(3か月)単位」のルーティンを設計するという発想です。

毎月のルーティンは負担が大きく、逆に年に1回のルーティンでは日常のリズムに結びつきにくいことがあります。

その中間にあたる四半期は、季節とも自然にリンクし、無理のないリズムを生みやすいと考えられます。

たとえばある人は、「四半期ごとに1冊の本を読む」ルーティンを持っています。

冬に伝記、春にお金に関する本、夏にスパイ小説、秋に健康に関する本というサイクルを回しています。

このような四半期ルーティンは、日々の細かい管理よりも、「この季節になったら、こういうことを意識する」という大まかな方針を支えてくれまます。

そうすることで、ルーティン自体が「やらなければならない課題」ではなく、「その時期の自分らしい過ごし方」として受け入れやすくなり、続けやすさにもつながります。

「自分の物語」を作るルーティンとは

ルーティンを好きになるには、ルーティンを柔軟に捉えて楽しむことが大切です。

残りの3つの方法を見てみましょう。

方法3:ルーティンで自分らしさを表現する

3つ目のポイントは、「ルーティンで自分らしさを表現する」という考え方です。

ボイズ氏は、他人のルーティンをそのまま真似してもうまくいかない理由について、ルーティンが単なる作業手順ではなく、その人が何を大切にしているかを映し出すものだからだと説明します。

たとえば、経済面や健康を強く意識している人の読書サイクルは、「お金」「健康」に関する本が定期的に入ってきます。

一方で、「20代をどう生きるか」「人間関係や仕事とどう向き合うか」といったテーマに関心が強い人のサイクルは、エッセイやキャリア本、恋愛小説、旅行記などが中心になるかもしれません。

このように、ルーティンは「自分は今、何に関心を向けているのか」「何を大事にしたいと思っているのか」をさりげなく表現する役割も持っています。

良いルーティンとは、生活を整えるだけでなく、「自分はこういう人でありたい」という感覚を支えてくれるものなのです。

ぜひ「自分らしさ」を表現するルーティンを探してみてください。

方法4:人生の段階に応じてルーティンが変わることを許す

4つ目のポイントは、「ルーティンは人生の段階に応じて変わってよい」という考え方をもつことです。

ボイズ氏は自身の経験として、子育てによってルーティンの意味が変わったことを挙げています。

以前は自分だけの生活リズムで組み立てられていたルーティンが、子どもの成長や家族全体の予定に合わせた「共有のルーティン」に変わっていったというのです。

この例が示しているのは、「以前できていたルーティンが続かなくなったからといって、それがイコール失敗ではない」ということです。

仕事の状況、家庭環境、健康状態、興味や役割の変化によって、日々の優先順位は自然に変わっていきます。

以前は毎日ジムに通えていた人が、今は家族のケアや別の仕事に時間を割いているかもしれません。

ボイズ氏は、こうした変化を「自分がダメになった証拠」と見るのではなく、「今の人生にルーティンを合わせている証拠」として捉えることを勧めています。

ルーティンが変化することは、私たちが成長し、役割や関心が変わっていくことを反映しているからです。

方法5:ルーティンを物語として結びつける

最後のポイントは、「ルーティンをロマン化する」、つまりルーティンとより大きな目的や物語を結びつけて考えることです。

ここでいうロマン化とは現実逃避ではなく、そのルーティンがどんな未来につながっているのかを意識することを意味します。

たとえば、アスリートのトレーニング動画を考えてみてください。

彼らのトレーニングは非常に単調で反復的ですが、その映像は「何のためにそのトレーニングをしているのか」という物語と結びつけられて描かれます。

視聴者は、単なる筋トレやランニングではなく、「大会での記録更新」「自分の限界を超える挑戦」とセットでそのルーティンを見ることになります。

私たちの日常のルーティンも同じです。

たとえば、厳しく節約する習慣を「ただ我慢するためのルール」と考えると、とても苦しくなります。

しかし、「将来の家の頭金を貯めるための期間」と位置づければ、そのルーティンは自分の物語の一部になります。

将来の自分が新しい家でくつろぎながら、「あの頃、コツコツ続けていた節約の日々があったから、今ここにいられる」と振り返る姿を想像できるかもしれません。

このように、ルーティンを「退屈な繰り返し」と見るのか、「未来の自分につながる物語の一章」と見るのかで、感じ方は大きく変わります。

ここまでで「ルーティンを好きになる5つの方法」を考えてきました。

ルーティンを好きになることは、より努力できる人になったり、効率や最適化をとことん追い求めたりすることではありません。

大切なのは、ルーティンを「自分を縛る決まりごと」ではなく、「自分を支え、日々の物語をつくってくれる仕組み」として捉え直すことなのです。

参考文献

5 Ways to Learn to Love Routines
https://www.psychologytoday.com/us/blog/in-practice/202601/5-ways-to-learn-to-love-routines

ライター

矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。

編集者

ナゾロジー 編集部

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