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【広島県尾道市】外猫による地域課題を解決する移動手術車「おの猫号」、運用に向けたクラファン実施中

  • 2026.1.7

西日本アニマルアシストは、外猫の不妊去勢手術を通じて地域課題を根本から改善する医療リソースとして、移動手術車「おの猫号」を完成させた。この事業は、車両完成をゴールとするものではなく、医療機器整備、制度運用、活動車両を含めて初めて機能する仕組みであるため、現在もforGoodにて、1月31日(土)までクラウドファンディングを通じた支援を募っている。

地域の医療・福祉インフラとなる「おの猫号」

移動手術車「おの猫号」の取り組みは、外猫の問題を単なる動物愛護として扱うのではなく、高齢者の生活環境や地域福祉の課題として捉え、医療制度で介入する社会福祉モデルだ。

この取り組みは、「おの猫号」を含む移動手術車両、活動車両、血液検査機器などの医療設備、制度型支援である「おの猫基金」の立ち上げ費用まで含め、総額約1,200万円規模の事業の一部を、先行投資によってすでに実行段階に移している。これは計画段階の構想ではなく、すでに現場で動き出している、地域の医療・福祉インフラだ。

外猫の繁殖問題が人の生活課題として顕在化

外猫の繁殖問題は、糞尿被害や騒音といった生活環境の悪化にとどまらず、高齢者世帯での多頭飼育化、近隣トラブルによる地域の分断、公衆衛生環境の悪化といった人の生活課題として顕在化している。

しかし現行制度では、高齢者・搬送困難世帯・多頭案件など、人と猫を同時に支える仕組みが十分に用意されていない。「捕獲できない」「車がないので病院に連れて行けない」「一度に多頭を手術・搬送できない」といった現場の壁に、猫の高い繁殖力が重なり、問題は長期化・深刻化してきたという。

尾道の外猫問題解決のための仕組み

西日本アニマルアシストは、獣医師・愛玩動物看護師など動物医療の従事者で構成され、捕獲器70台・ケージ等31台を保有している。これまで、高齢者宅における宅内多頭飼育崩壊の対応や、離島・山手など搬送困難地域の猫の地域猫化、年間841頭の不妊去勢手術を実施(2024年度)してきた。

活動の中心となる尾道市は、しまなみエリアと旧尾道市街の間に、明確な交通格差がある。橋で本土とつながっていても、高齢者世帯が多く、自家用車を持たない、あるいは運転できない人も少なくないという。車がない場合、移動手段は路線バスやフェリーに限られる。

また、1匹ずつ手術を行っている間に、未手術の猫が次の出産を迎えてしまうことで、過剰繁殖は負のスパイラルに陥るのだそう。

こうした現場の実情から西日本アニマルアシストは、「医療が地域に出向く」仕組みが必要だと判断した。「おの猫号」は、単なる移動手術車ではなく、人の福祉、地域医療、動物福祉を横断する地域インフラだ。

これまで西日本アニマルアシストは、限られた人数のスタッフが島と本土を何度も往復する形で対応してきたが、その方法には明確な限界があった。「おの猫号」は、そこから生まれた構想だという。

医療を地域の生活の中に開くための設計

「おの猫号」の車両は、内部の様子が外から確認できる設計になっている。

医療の過程を開示し、「見せる医療」「透明性の高い医療」を実装するための内装は、医療を閉ざされた専門領域にせず、地域の生活の中に開くという意図によるものだ。

また、手術・処置を行うための医療スペースは、現場で安全に医療を提供するための設計になっている。

西日本アニマルアシストは、このモデルを一過性の取り組みで終わらせず、尾道から広島県内の医療過疎地へ広げていきたいと考えているという。

移動手術車「おの猫号」を、医療として地域に届けるための最終工程に向けた取り組みを応援してみては。

forGood:https://for-good.net プロジェクト名:広島県尾道発!猫の医療車「おの猫号」医療の力で人と猫の地域共生モデルを実現!

西日本アニマルアシスト HP:https://n-animal-assist.net

(yukari)

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