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チーズを食べ続けてしまう科学的な理由

  • 2026.1.7
skaman306 / Getty Images

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。>>『delish』のオリジナル記事はこちら

グレージングボードの一角に入れたり、ピザの上で溶かしたり、あるいは食事に絶対欠かせない食材として、多くの人々がチーズに夢中になっている。なかには、愛するチーズを諦めるくらいなら、チョコレートを諦めるという人までいる。これには、種類が豊富だからとか、単に美味しいからだけではなく、科学的な理由もあるのだそう。

どうやら、チーズを食べ過ぎてしまうクセを「意志の弱さ」のせいにする必要はないみたい。チーズに含まれる特定のペプチドは、脳内でごくわずかなオピエート反応を引き起こす。チーズを「中毒性がある」と言う人がいる理由の一つがこれだ。ただし、その仕組みはもう少し複雑なので、詳しく解説していこう。

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チーズに含まれるペプチドの作用とは

チーズの「心地いい」感覚を説明するのに役立つのが、二つの重要なペプチドである。

まず一つ目はカソモルフィン。これは、チーズの熟成過程で乳たんぱく質が分解される際に形成される天然の副産物であり、カソモルフィンは体内に取り込まれると脳内のオピエート受容体に結合し、モルヒネのような薬物と同様の効果をもたらします、と説明するのは、チーズの販売業者で「メイカー・トゥ・モンガー」の創設者であるアレックス・アームストロングさん。ただしその効果ははるかに、はるかに、はるかに低いレベルである。

二つ目のペプチドは、チーズの熟成中に水分が失われて結晶が形成される際に生成される。チロシンと呼ばれるこの結晶は、神経伝達物質であり、アームストロングさんによると、チロシンは脳に運ばれて「脳内でドーパミンとセロトニンを生成する材料になる」という。同じく神経伝達物質であるドーパミンとセロトニンは、報酬、動機付け、幸福感に関連付けられる「心地いい」物質である。

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チーズには本当に中毒性があるの?

「多少の中毒性はあるでしょう。チーズを食べると、満足感や幸福感を感じることは間違いありません」と話すアームストロングさん。「たとえば、ハードドラッグほど中毒性があるとは言いませんが、チーズには中毒性のある性質を模倣する成分が含まれている科学的根拠があります」と彼は続ける。

もちろん、この中毒性を模倣するのに十分なセロトニンとドーパミンを生成するペプチド量に至るには、何百kgという、現実にはありえないほどのチーズを食べなければならない。そのため現実で体験しているのは、旨味、脂肪、塩分、ペプチドに関連するごく軽度の快楽信号という、心を満たす組み合わせである可能性が高い。

とはいえ、あまり元気が出ない時(もしくは単にちょっと気分が上がらない時)には、美味しい熟成チーズが気分を明るくする助けになってくれるはず。

translation : Yumi Kawamura photo : Getty Images

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