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居酒屋で入店待ちの行列→そんな中、突然アルバイトが体調不良に…張り詰める現場で“店長が取った勇気ある言動”に感動

  • 2026.1.29
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出典元;photoAC(※画像はイメージです)

店舗運営をしていると、どれだけ準備を整えていても突発的なトラブルは必ず起こります。

クレーム、機器の故障、発注ミス……。中でも「ピーク時の急な欠員」は、現場を一瞬でパニックに陥れる、恐ろしいトラブルの一つではないでしょうか。

今回は、私が10年間飲食店マネージャーを務める中で実際に直面した、冷や汗が止まらなかった危機的状況と、その時の「判断」についてお話しします。

土曜16時、満席の店内でスタッフが体調不良に…

昼から営業している大衆酒場の本店で起きた出来事です。

店はオープンしたばかりで、正直なところスタッフ同士の連携もまだ完璧とは言えない状態でした。

土曜日の16時。昼飲み需要もあり、店内はすでに満席。外には入店待ちの行列が伸びています。

社員はキッチンに私を含めて1人、ホールに1人のみ。アルバイトスタッフを含めても、ギリギリの人数で必死に回している状況でした。

そんな矢先です。突然、キッチンアルバイトの一人がその場に座り込んでしまったのです。

すぐに駆け寄り椅子を用意しましたが、本人の顔は真っ青。「大丈夫です、やれます」と気丈に振る舞いますが、明らかに働ける状態ではありません。ふと顔を上げると、現場の空気は一変していました。

  • 他のスタッフは驚いて手が止まり、ミスが出始める。
  • 料理の提供スピードが目に見えて落ちていく。
  • ホールでは、なかなか来ない料理にイライラし始めるお客様の視線。
  • 注文伝票(オーダー)は容赦なく積み上がっていく。

「このままでは現場が崩壊する」そんな危機感が、私の背中を走りました。

指示より「安心」を。震える足で踏ん張って、私が「笑顔」を作った理由

「ヤバい、どうする?」 混乱する頭の中で、いくつかの選択肢が駆け巡りました。

  • 他店舗に応援を頼む(どこもギリギリで時間もかかる)
  • 営業を縮小・ストップする(外には行列でお客様が待っている)

残された道は一つ。「今いるメンバーで回し切る」しかありません。しかし、スタッフたちは動揺し、不安が不安を呼ぶ負の連鎖が始まっています。私が少しでも焦りを見せれば、その空気は一気に伝染し、完全にアウトでしょう。 

そこで私が最優先したのは、オペレーションの指示ではなく、「残ったスタッフの心理的安定」でした。リーダーが動揺した現場は必ず崩壊する。これは過去の経験則です。逆に言えば、リーダーがどっしりと構えて笑顔でいれば、スタッフは持っている力を120%発揮してくれるはず。 今ここを乗り越える鍵は、技術ではなく「安心感」だと確信しました。

私はまず、倒れたスタッフに優しく声をかけました。「今日はもう上がりで大丈夫。タクシー呼ぶからゆっくり休んで。また元気な顔を見せてね」

そして、凍りついているキッチンとホールのスタッフ全員に向けて、目を見て力強く、笑顔で伝えました。

「私がいるから大丈夫。みんなで力を合わせて乗り切ろう!」

修羅場を乗り越え、バラバラの個人が「チーム」になった瞬間

その後の数時間、私たちはまさに戦場のような忙しさの中にいました。しかし、不思議なことが起きました。

声を掛け合い、互いのミスをカバーし合い、ラストオーダーまで無事に完走したのです。結果、お客様からのクレームは一件もありませんでした。

営業終了後、全員に「本当にありがとう、助かったよ」と伝えると、あるスタッフから思いがけない言葉が返ってきました。

「最初は不安だったけど、いつもよりコミュニケーションが取れていて、今日の営業すごく楽しかったです」

その瞬間、張り詰めていた気が緩み、涙が出そうになりました。 不安を押し殺して笑顔を作っていた私を、実はスタッフたちが支えてくれていたのです。

体調不良は誰のせいでもありません。大事なのは、予期せぬ欠員が出た時に「残ったメンバーでどう最高のパフォーマンスを出すか」。 あの日、リーダーである私が「笑顔」を選んだことで、スタッフたちの間に自然と助け合いが生まれ、バラバラだった個人が「チーム」に変わった瞬間でした。

ピンチの時こそ、リーダーは笑顔で。「大丈夫」の一言が奇跡を起こす

あの日、私の内心は不安でいっぱいでした。でも、リーダーが「大丈夫」と笑って声をかけ続けた結果、スタッフは最高のパフォーマンスで応えてくれました。

どんなピンチでも、あなたが変わらずにどっしりと構えていれば、チームは必ずついてきてくれます。 心の中で不安を感じても構いません。その時こそ、深呼吸をして、笑顔で最初の一言を発してみてください。

「大丈夫、なんとかなる」

そう言えるあなたなら、きっと乗り越えられます。一緒に頑張りましょう。


ライター:リコ

フリーランスライター。飲食店マネージャーとして10年のキャリアを積んだ後、本格的にライター活動を開始。現場で培った問題解決力と、2児の母として日々実感する生活者目線を武器に、読者の「知りたい」に応える記事を執筆。SEOライティング、コンテンツ制作、YouTube台本制作を中心に活動し、専門的な内容もどなたにも分かりやすく伝えることを得意とする。「読者に寄り添い、実生活で役立つ情報を届ける」をモットーに、共感と信頼を大切にした執筆を心がけています。


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