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居酒屋で「女性トイレが溢れています」との報告→翌日、業者に確認してもらうと…“信じられない原因”に「苦笑いしてしまいました」

  • 2026.1.27
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「トラブルというものは、得てして『一番起きてほしくないタイミング』で起こる」 これは、飲食店で10年間マネージャーをしてきた私が、身をもって学んだ教訓です。

暇なアイドルタイムなら笑って済ませられることでも、金曜夜のピークタイムとなれば話は別。一瞬の判断ミスが、店の信用に関わる大事故につながります。 今でも思い出すだけで胃が痛くなる、ある金曜日の夜の出来事。そして、私たちが直面したトラブルの「まさかの原因」とは――?

営業停止か、それとも…迫られた「究極の選択」

金曜日の18時。店内はほぼ満席。

これから週末のピークタイムという矢先に、スタッフから告げられた一言で私の背筋は凍りつきました。

「マネージャー、女性用トイレが溢れています」

私が当時マネージャーを務めていたのは、女性客に人気の高い居酒屋。しかし、店内には男女各1つずつしかトイレがありません。お酒が進めばトイレの利用頻度は上がります。その状況で片方のトイレが使えないことは、営業継続に関わる致命的な問題でした。

何度試しても直らないトイレ。修理業者は、早くて翌朝。

すでに店内は満席に近く、乾杯するお客様で溢れています。「今すぐ閉店して、お客様にお帰りいただくべきか?」頭をよぎりましたが、料理を楽しみ始めているお客様を強制的に帰すことは、もっとも辛い選択でした。かといって、このままではお客様に多大なご不便をかけてしまう…。

楽しそうなお客様がトイレの前まで行き、使用中止の札を見て立ち止まる。友人同士で「大丈夫?」「ちょっと我慢する?」と小声で話す姿――。その光景を見るたびに、私の焦りはピークに達していました。

危機を救った「徒歩1分の連携」とスタッフの奮闘

その時、唯一の希望となったのが、徒歩1分の場所にある系列店でした。

日頃から助け合う関係を築いていたことが、この瞬間に活きました。

「トイレを1つ貸してもらえないか」藁にもすがる思いで電話をかけると、系列店の店長は「わかった、任せて!」と即答してくれました。

私たちはすぐに張り紙と簡易地図を作成し、お客様一人ひとりに事情を説明して回りました。ホールスタッフには新規来店客への声かけを指示し、「言いづらかったら私が対応する」と伝えました。 

本来ならお叱りを受けても当然の状況です。しかし、ホールスタッフたちが必死に頭を下げ、明るく誘導してくれたおかげで、大きなクレームになることなく、なんとかその夜を乗り切ることができました。

スタッフには営業後に感謝を伝えると、「すぐに対応を決めてくれて助かった」と笑顔で言ってくれたのです。利益のためではなく、「目の前のお客様の楽しい時間を守りたい」というスタッフ全員の想いが繋がった瞬間でした。

配管から出てきた「まさか」の正体

翌日、修理に来た業者さんから告げられた詰まりの原因は、予想だにしないものでした。

「配管に、入れ歯がピッタリとハマっていました」

業者さんと顔を見合わせ、思わず脱力して苦笑いしてしまいました。もしかしたら、トイレの拍子に外れてしまい、恥ずかしさから言い出せずに帰られてしまったのでしょう。

結果として配管清掃代はかかりましたが、お客様やスタッフに怪我がなかったことが不幸中の幸いでした。

この経験から学んだことは2つです。

  1. トラブルは斜め上からやってくる:「入れ歯で配管が詰まる」とはマニュアルにはありません。想定外の事態にこそ、現場の応用力が試されます。
  2. 「近隣の助け」がセーフティネット: 自店だけで解決しようとせず、日頃から助け合える関係を作っておくことが、いざという時の生命線になります。

あの夜、文句ひとつ言わずに走り回ってくれたスタッフと、快く協力してくれた系列店には、今でも感謝してもしきれません。

トラブルは防げないこともありますが、被害を最小限に抑えることは可能です。日頃の「繋がり」こそが、店を救う鍵になると痛感した出来事でした。

危機を救うのは、日頃の「繋がり」と「判断軸」

 飲食店のトラブルは予測不可能です。しかし、お客様とスタッフを守るという軸があれば必ず乗り越えられます。

そのために、日頃から「困った時に頼れる場所や人」を把握しておいてください。いざという時、それがあなたとチームを救ってくれることになるかもしれません。


ライター:リコ

フリーランスライター。飲食店マネージャーとして10年のキャリアを積んだ後、本格的にライター活動を開始。現場で培った問題解決力と、2児の母として日々実感する生活者目線を武器に、読者の「知りたい」に応える記事を執筆。SEOライティング、コンテンツ制作、YouTube台本制作を中心に活動し、専門的な内容もどなたにも分かりやすく伝えることを得意とする。「読者に寄り添い、実生活で役立つ情報を届ける」をモットーに、共感と信頼を大切にした執筆を心がけています。


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