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ゲラン専属調香師のデルフィーヌ・ジェルクさんが語る、クリエイションのこだわりと哲学【香りの力 vol.5】

  • 2026.1.5

古代から香りに魅せられ、儀式をはじめとして健康や癒しのため、魅力を高めるためなど、折に触れ活用してきた人類。香りが心身に与える影響の研究も進んだ現代では、よりいっそう、生活のさまざまなシーンに香りが浸透しています。私たちを魅了してやまない香りの力を、さまざまな側面から掘り下げます。

ブランドのサヴォアフェールが注ぎ込まれたオートパフューマリーなど、背景にある物語や哲学までも人を魅了するラグジュアリーなフレグランス。その力をゲラン専属調香師のデルフィーヌ・ジェルクさんが案内します。

Hearst Owned

<Profile>
Delphine Jelk(デルフィーヌ・ジェルク)/ゲラン専属調香師&フレグランス クリエイション ディレクター
パリでファッションデザインを学んだ後、調香の道に進む。2014年よりゲランの一員となり、数々のクリエイションを発表している。2021年、ゲラン調香師としてのサヴォアフェールを認められ、フランス文化大臣より芸術文化勲章「シュヴァリエ」を受勲。

ゲランらしさを作り出す大胆で自由な発想と創作

ラグジュアリーフレグランスの歴史を約200年にわたり紡いできたゲランで女性初の専属調香師となり、新たな名香を次々と生み出しているデルフィーヌ・ジェルクさんが2025年9月に初来日。ゲランならではのクリエイションのこだわりや、ジェルクさんの哲学を伺いました。

「ゲランの調香師として最も大切にしていることは、ゲランらしいフレグランスを作ること。と同時に、ゲランらしさを新たに解釈することが私のミッションです。メゾンには、私たちがゲルリナーデと呼んでいるフレグランスの素材、スペシャルなクオリティの香りのシグニチャーがあります。ベルガモット、ローズ、ジャスミン、バニラ、トンカビーン、アイリスの6種です。ゲルリナーデは私の創作の道しるべであり、同時にこれがあるからこそ、自由で大胆で革新的な、クリエイティブのプロセスに入ることができるのです。

伝統あるメゾン、ゲランは、単に伝統を受け継ぐだけでなく、常に大胆で革新的だったからこそ今があると思います。例えば、今年誕生から100年を迎えたシャリマーは、バニラをふんだんに用いるという、当時としては非常に大胆な発想で作られました。シャリマーがなかったら、今のゲランはなかったかもしれないと思うほど、ゲランの方向性を決めた香りです」

ゲランには、フランス語で“芸術と素材”を意味する「ラール エ ラマティエール」というオートパフューマリーコレクションがあります。

「ラール エ ラ マティエールは最高峰の素材からアートを作り出すことがコンセプトです。その香りには意外性やサプライズ、コントラストといったものが必ずあります。そのため、誰もが簡単につけられるタイプのフレグランスではないと思いますが、それでいいのです。香った人に、本当に好き、嫌いという気持ち、強いエモーションが生まれることが大事。それでこそフレグランスがアート作品となるからです」

ゲランの香りが人々を惹き付けてやまない理由は何でしょうか。

「素材のクオリティが高いことはもちろんですが、ゲランのフレグランスが持つスタイルにあると思います。香りに触れた人を包み込んでくれるような、 初めて香ったときにも“知っている”と思う何か、それがゲランの香りにはあると思います。ゲランのフレグランスは昔からその人のオーラを作り、強い印象を残すといわれてきました。何の香水をつけているのかはわからないけれどゲランの香りとわかる、フランスでは昔も今も、そういわれています」

ジェルクさんが手掛けたゲランの新作

1. シャリマー レソンス

Guerlain シャリマー レソンス (オーデパルファン) 50ml ¥17,820(ゲラン) Hearst Owned

名香の魂はそのまま、現代女性が纏う香りへと昇華。

2. ラール エ ラ マティエール ベチバー フォーヴ

ラール エ ラ マティエール ベチバー フォーヴ 100ml ¥50,270(ゲラン) Hearst Owned

ウッディなベチバーとトロピカルなアクセントが溶け合うコントラストを楽しむ。

問い合わせ先
ゲランお客様窓口
TEL/0120-140-677
URL/www.guerlain.com

初出:リシェスNo.54 2025年11月28日発売

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