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「おせち」の具材には意味がある!運気と元気を爆上げする「祝い料理」8選【栄養士解説】

  • 2026.1.1

願いと栄養で選ぶ「自分だけのおせち」もあり!

おせち料理は「まごわやさしい」食材の宝庫。
おせち料理は「まごわやさしい」食材の宝庫。

お正月のごちそうといえば、おせち料理ですよね。本格的なお重スタイルは予算的に厳しくても、数品の縁起の良い料理があるだけで心晴れやかなお正月気分を味わうことができます。そこで、末広がりの「八(8)」になぞらえ、おせちに登場する祝い料理8選をピックアップ。食材と料理に込められた願いの意味、栄養にかんする豆知識を解説します。

おせち料理は、「祝い肴」「口取り」「焼き物」「酢の物」「煮物」の5種類が王道スタイルです。重箱に詰めることで、「幸福が重なるように」との願いが込められています。 とはいえ、一人暮らしや少人数のご家族の場合は、すべてを取り揃えるのは難しいもの。

今回は代表的な祝い料理を絞り込んで紹介します。「何を食べたら縁起が良い?」「自分に必要な栄養は?」と迷っている人はぜひ参考にしてください。

1. 黒豆:アンチエイジングの願いを栄養でサポート

おせちの定番である黒豆には、“苦労(黒)”に耐え、“まめ(豆)”に働くという語呂合わせから、無病息災の願いが込められています。煮方にも地域差があり、関東では「シワだらけになるまで長生き」を願ってシワが入るように煮る一方、関西では「年をとらないよう若々しく」を願ってシワが寄らないように煮るのが特徴です。

栄養面を見ると、黒豆(黒大豆)には抗酸化作用のあるポリフェノールがたっぷり。また、良質なたんぱく質、ビタミンB群、ビタミンE、大豆サポニン、イソフラボンなどがバランスよく含まれています。黒豆に込められた「若々しく」という願いを叶えるための栄養が、理にかなって詰まっているのです。

2. カズノコ(数の子):子孫繁栄と抗酸化作用

ニシンの卵であるカズノコは、その粒の多さから子孫繁栄を象徴する縁起物です。「ニシン=二親」の字をあてて、父母の長寿も願います。

特徴的な黄金色に含まれる色素「ルテイン」には、光や酸化によるダメージから肌や目を守る働きがあります。魚卵の中ではコレステロールは低め(塩蔵1本40gあたり92mg)で、タラコの約半分ほど。とはいえ塩分も含まれるため、食べ過ぎには注意し、1日1本程度を目安にしましょう。

3. 田作り:骨ごと食べてカルシウム補給

カタクチイワシの稚魚を乾燥させ、甘辛く煮詰めた田作り。昔、稚魚を田畑の肥料にしていたことから「五万米(ごまめ)」とも呼ばれ、五穀豊穣の願いが込められています。

栄養価としてはカルシウムが非常に豊富で、小皿1杯程度(10g・10~15尾)で1日の必要量の約1/4(250mg)を摂取できます。骨ごと食べられるため吸収率も高く、脳や血管の健康をサポートするDHA・EPAの貴重な補給源にもなります。

4. たたきゴボウ:食物繊維で腸活&開運

柔らかく煮たゴボウを叩き開くことで「開運」を願う料理です。また、ゴボウが地中に細く長く根を張る姿から、家内安泰の願いも込められています。

ゴボウは野菜の中でもトップクラスの食物繊維量を誇り、水溶性のイヌリンと不溶性のリグニンのダブル効果で、整腸作用や生活習慣病予防が期待できます。皮に含まれるポリフェノール(クロロゲン酸)には脂肪の蓄積を抑える作用も。仕上げにからめるゴマからは、ビタミンEやミネラルも同時に摂取できます。

5. 紅白かまぼこ:高タンパク&低脂質の優等生

紅色は魔除け、白色は清浄を意味するかまぼこ。半円の形は「日の出」を表現しており、向かって右に紅を置く「右紅左白(うこうさはく)」の盛り付けが基本とされています。

白身魚のすり身を蒸し上げて作るため、魚由来の良質なたんぱく質を手軽に摂ることができます。8g(5ミリ厚・1切れ)あたり約7kcal、脂質0gというヘルシーさも魅力。塩分と糖質は魚の切り身より多めですが、数切れ食べる程度なら気にする必要はないでしょう。

6. 栗きんとん:ビタミンCで風邪予防&金運UP

鮮やかな黄金色と「金団(きんとん)」という文字から、金運上昇や商売繁盛の願いが込められています。「勝ち栗」にかけて勝負運アップを願う意味もあります。

サツマイモや栗に含まれるビタミンCは加熱に強く、風邪予防に役立ちます。食物繊維も手軽に摂れますが、砂糖を多く使うため糖質とカロリーは高め。食事の最後にデザート感覚で、1日大さじ1?2杯程度を楽しむのがおすすめです。

7. 伊達巻:学業成就と栄養バランス

巻物に似た形から、知識向上や学業成就の願いが込められています。また、伊達政宗のような「伊達者(おしゃれで華やかな人)」に由来して名付けられたという説もあります。

卵と魚のすり身を合わせて焼き上げるため、動物性たんぱく質をはじめ、ビタミンA、ビタミンB群、カルシウムなどがバランスよく含まれています。甘く仕上げてある分、カロリーはかまぼこの2倍強になるため、味わって少しずついただきましょう。

8. 昆布巻き:「よろこぶ」長寿食

「よろこぶ」の語呂合わせから、一家の幸福や長寿を願う定番料理です。「子生(こぶ)」として子孫繁栄の意味も持ちます。春を告げるニシンや、生まれた川へ戻る鮭を巻くことで、おめでたさが倍増します。

昆布には食物繊維とミネラルが豊富に含まれています。さらに、内側に巻かれた魚(ニシンや鮭)のたんぱく質や、結び紐であるカンピョウの食物繊維も一緒に摂れるため、栄養バランスに優れた一品と言えます。

「お箸」にも意味がある! 神様と共に食事を楽しもう

筆者宅では、本格的なお重でなく、円満の願いを込めて丸皿に盛り付けて縁起を担ぎます。
筆者宅では、本格的なお重でなく、円満の願いを込めて丸皿に盛り付けて縁起を担ぎます。

おせち料理は、「まごわやさしい(豆・ごま・海藻・野菜・魚・キノコ・イモ)」を網羅できる、栄養バランスに優れた食事でもあります。

お餅入りの雑煮を祝い箸でいただくだけで、神さまとの共食が叶いますよ。
お餅入りの雑煮を祝い箸でいただくだけで、神さまとの共食が叶いますよ。

最後に、お正月のお箸(祝い箸)にも触れておきましょう。両端とも細くなっているのは、片方を神様、もう片方を自分が使い、「神様と共に食事を楽しむ(神人共食)」という意味があるからです。 一つひとつの料理や道具に込められた願いを感じながら、新しい年の幸福を祈って味わってみてくださいね。

(野村ゆき)

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