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「年越しそば」を食べる本当の理由とは? 運気を逃さない“正しい食べ方”と最強トッピング

  • 2025.12.31

なぜ大晦日に「そば」を食べるの? 込められた5つの願い

「年越しそば」は江戸時代から続く日本の年越し文化。
「年越しそば」は江戸時代から続く日本の年越し文化。

江戸時代に定着したと言われる年越しそば。なぜうどんやラーメンではなく「そば」なのか。そこには主に5つの願いが込められています。

(1)悪厄を断ち切るそばは切れやすいため、「一年の災厄や苦労を断ち切る」という意味があります。

(2)長寿・家運長命細く長い形状から、「健康で長生きできますように」「家運が長く続きますように」と願います。

(3)金運上昇昔、金細工職人が飛び散った金粉を集めるのにそば粉を練った団子を使っていたことから、「金を集める=金運を呼ぶ」縁起物とされています。

(4)健康祈願そばは風雨に叩かれても日光を浴びると再び起き上がる強い植物であることから、健康への願いが込められています。

(5)一年の労をねぎらう薬味のネギには「ねぎらう」「祈ぐ(ねぐ=祈る)」という意味が掛けられています。

「夜遅くに食べても安心」は本当? そばの栄養パワー

縁起が良いだけでなく、実は栄養学的にも「大晦日の夜」にそばを食べることは理にかなっています。

●「低GI」だから夜食に最適

年越しそばは夕食後や夜遅くに食べることも多いもの。「夜中に炭水化物はちょっと…」と気にする方もいるでしょう。 しかし、そばは血糖値の上昇度合いを示す「GI値」が、白米やうどんに比べて低い食材です。血糖値が上がりにくく脂肪をため込みにくいため、遅い時間に食べる縁起物としては非常に優秀な選択肢なのです。

●ルチンで血管の大掃除

そばに含まれるポリフェノールの一種「ルチン」には、抗酸化作用があり、毛細血管を強くし血流をスムーズにする働きがあります。高血圧予防やアンチエイジング効果も期待でき、一年間働いた身体のメンテナンスに最適です。

●ビタミンB1で疲労回復

そばには、糖質をエネルギーに変えるために必要な「ビタミンB1」が豊富に含まれています。師走の忙しさや大掃除で溜まった疲れを回復させ、元気に新年を迎えるためのエナジーチャージになります。

運気も栄養価も倍増! おすすめの「最強トッピング」

具材の組み合わせで効果アップを狙おう。
具材の組み合わせで効果アップを狙おう。

かけそば(素そば)だけでは栄養バランスが偏りがち。トッピングを工夫することで、運気と栄養吸収率を底上げしましょう。

1. ネギ(労い+疲労回復ブースト)

一年の労を「ねぎらう」必須アイテム。栄養面でも、ネギに含まれる香り成分「アリシン」は、そばのビタミンB1の吸収率を高める効果があります。疲労回復効果を持続させる「最強の相棒」なので、たっぷりと乗せましょう。

2. 海老天(長寿+たんぱく質)

腰が曲がるまで長生きできるようにとの願いが込められた海老。そば単体では不足しがちな「たんぱく質」と「脂質」を補い、満足感を高めます。

3. 鶏肉・鴨肉(運気取込+代謝アップ)

「カモ(鴨)がネギを背負ってくる」ということわざ通り、鴨や鶏肉はネギと相性抜群。幸福をトリ込む(取り込む)という語呂合わせもあります。お肉のたんぱく質は代謝を維持するためにも重要です。

注意! 運気を逃す「NGな食べ方」とは?

年をまたいで食べるのはNGとされることも。
年をまたいで食べるのはNGとされることも。

最後に、年越しそばの「食べるタイミング」について。

地域にもよりますが、一般的に「年をまたいで食べるのは縁起が悪い」とされています。

「悪厄を断ち切る」ためのそばを、翌年まで持ち越してしまう(断ち切れていない)ことになるからです。

また、「残すとお金に困る(金運を逃す)」という言い伝えもあります。 除夜の鐘が鳴り終わる前、できれば23時頃までには食べ終えて、お腹も心もすっきりした状態で新年を迎えるのがおすすめです。

一年の締めくくりにいただく一杯のそば。

「今年も一年お疲れ様」と自分や家族をねぎらいながら、ルチンとビタミンB1のパワーで元気をチャージしてください。 それでは皆様、良いお年をお迎えください。

(LASISA編集部、野村ゆき)

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