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肩の力を抜いてくれるウイスキーと珍奇な一皿。

  • 2025.12.26

『Bar Rooster』

『Bar Rooster』コースター

肩の力を抜いてくれるウイスキーと珍奇な一皿。

2025.12.17 photo: Kazuharu Igarashi text: Eri Machida

『Bar Rooster』内観

食事とともにウイスキーを味わえるのは日本らしいバーの特徴だが、銀座の『Bar Rooster』もその一つ。

『BAR武蔵』や『TOP NOTE』といった食事がきちんとできるバーで修行してきたバーテンダーの今村頼輝さんがオープンし、メニューには「厚切りベーコンステーキ」、「マカロニサラダ」、「オイルサーディンのオーブン焼き」といった酒肴のほか、「鳥とジャンブーのアマゾン煮込み」という珍しい料理が並ぶ。これは静岡県菊川のブラジル料理店『レストラン・コスモス』で提供されているもので、今村さんが実際に食べに行って気に入り、取り寄せてメニューに加わった一品だ。

コースターにあしらわれているのは、店名の“ルースター(雄鶏)”になぞらえたイラスト。カクテルの語源が“雄鶏のしっぽ”であるという説にならって、尻尾にバースプーンを挿したデザインも愛らしい。

場所柄、平日は会社帰りのお客さんが多く、日曜日と祝日が定休日。銀座でさくっとお腹を満たせるバーはありがたい。ときどき目を引くメニューが紛れているのも仕事終わりの緊張をそっと緩めてくれるのだ。

ニューヨーク
ニューヨーク¥1,980ライウイスキー45ml、ライムジュース15ml、グレナデンシロップ2.5ml、砂糖1ティースプーンをシェイクし、カクテルグラスに注ぎ、オレンジピールを絞る。’20年代のアメリカ禁酒法時代に誕生した歴史のあるカクテルで、ニューヨークの日の出をイメージして作られたという説が有力。
ニューヨーク
「ブレンデッドウイスキー〈バランタイン〉のラベルのような字体も気に入っています」と今村さん。
バーテンダーの今村頼輝さん
〈ラフロイグ〉の独特なクセが好きで食事中はソーダ割りで愉しむことが多い。
『Bar

Bar Rooster

東京都中央区銀座6-4-18 5F
03-3571- 8088
平日16:00~25:00、土16:00~23:00
日、祝、第1土曜休

2014年オープン。店名の由来は、小説『午前三時のルースター』。著者の垣根涼介さんも先日来店した。季節の果物を使ったカクテルも評判で、バックバーの冷蔵ショーケースにはオレンジ、りんご、ラ・フランス、巨峰など、瑞々しいフルーツが並んでいた。

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