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「料理を2ランク下げて、ドレスを追加」プランナーの忠告を無視した夫婦、結婚式の結末やいかに

  • 2026.1.15
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

こんにちは、yukimaruです。

結婚式は、2人の結婚の披露の場であり、祝う日でもあります。
もう一つ大事な視点として「ゲストに感謝を伝える」日でもあり、だからこそ大事な人だけを選りすぐって招待するのです。

『自分たちの夢を形にしたい』という強い想いから、衣装や演出に費用を集中させることを決めた新郎新婦。

その一方で、ゲストへのおもてなしに関わる費用を抑えるという選択は、プランナーである私にとって、ゲストの満足度という点で少し懸念が残るものでした。

『見せる結婚式』を最優先した新郎新婦

どんな新郎新婦様にも結婚式に抱く夢はあります。

「楽しい結婚式にしたい」「穏やかでゆっくり過ごせる披露宴が良い」「ゲストとたくさん話せる時間にしたい」など。

今回の新郎新婦様は「ド派手」が希望で、芸能人並みの結婚式を夢に描いていました。

キラキラした目で語ってくれる新郎新婦様にプランナーとして「夢をかなえてあげたい!」という思いになったのを、今でも覚えています。

最初は衣装の打ち合わせから始まるのですが、夢いっぱいの新婦様は、何十着も試着し、悩みに悩んだ末に決めたドレスは、高額なものでした。

最初の打ち合わせで費用はお2人で出すと言い、両親の援助はないとおっしゃっていたので、私も心配になり「費用面は大丈夫ですか?」と尋ねましたが、問題ないと笑顔でした。。

その上で、もう一着のカラードレスと和装も追加され、衣装だけで100万円を超えたため、再度見積もりを提示し、打ち合わせをしました。

初期段階の見積もりから優に100万円を超えていることから、さすがに新郎新婦様もどこかを削らなければ...と考え、話し合いながら、会場の装飾やドリンクのランクを一つ下げるなどの工夫をしました。

次に写真・ビデオの打ち合わせ。

せっかく衣装をこだわったということで「写真はしっかり残したい」と、アルバムは中の上ランクのものを選びました。

衣装の次にこだわったのが演出です。

打ち上げ花火、新郎新婦入場シーンのプロジェクションマッピング、巨大クラッカー、すべて取り入れて、まさに派手婚!

衣装の費用の分は、押さえましたが、そのほかの分で節約できるところはほとんど残っていませんでした。

帳尻合わせは「おもてなし」節約!?新郎新婦の満足orゲスト満足

披露宴のお料理、引き出物として出すものは「おもてなし」の気持ちであり、感謝を伝える形です。

実際、披露宴の満足度=お料理といわれているほど、結婚式の評判は料理で決まります。

そのため、年々お料理にこだわる新郎新婦様は増えていますし、結婚式をする会場の決め手をお料理の味にするカップルも多いのです。

しかし、確かにお料理が披露宴費用の大部分を占めるのも事実。

料理コース金額×人数分+サービス料なので、1ランクの上げ下げで大きく金額は変わってきます。

プランナーとしてはお2人の結婚式を良かったと思ってもらうのは、結婚式後日の「二人の結婚式最高だった」「招待してもらえてよかった」などのゲストの声がカギだと思っているため、料理に関しては妥協しない方がいいのではないかとご提案をしました。

ですが、返ってきた言葉は

「1ランク下げるだけで何十万も変わるの?それだったら2ランク下げる!そしてドレスもう一着追加したい」と。

「お料理を下げすぎてしまうと、ゲストの満足度が下がってしまう可能性も。また、これ以上衣装の点数を増やすと、披露宴会場にいらっしゃる時間もほとんどなくなり、ゲストとの交流もほとんどできなくなってしまいます…」

「それでも良いんです!披露宴だから披露します!」とキラキラした目で答えました。

「ご両親にも相談した方が...」

「両家とも両親は、お金を出さないので何も言えません!」とのことでした。

必ずしもゲスト満足=新郎新婦満足ではないのかもしれない...プランナーの立ち位置を再確認

一般的に、ゲストからいただくご祝儀は、お祝いのお気持ちであると同時に、おもてなしにかかる費用を賄う側面もあります。

そのため、プランナーとしては、お料理や引出物の内容といただくお祝いのバランスも、ゲストの満足度を考える上で無視できない要素だと考えています。

今回のケースでは、そのバランスについて、私の中で少し考えさせられる部分がありました。

結局、この新郎新婦様には、披露宴後、大満足!と言っていただきました。

しかし、私としては、帰り際のゲストや親族の顔つきや様子が気になります。

きっと、思っていることはそれぞれにあるだろうな...と少し引っかかりを残したままお開きとなりました。

後日、新郎新婦が来館されたときも「最高に楽しかった、ありがとう」とお2人らしい笑顔でお礼と手紙をいただき、手紙には「夢が叶った!ありがとう」と書かれていました。

今でも、新郎新婦の満足=ゲスト満足だという気持ちは変わっていないため、プロとしてゲストの気持ちを代弁しながら、おもてなしの大切さは伝えてきました。

お二人の心からの笑顔に、プランナーとしてその夢を叶えられた達成感を感じたのは事実です。

しかし同時に、帰り際のゲストの皆様の表情も私の心に焼き付いています。

新郎新婦の『やりたいこと』と、ゲストへの『感謝の気持ち』。その両方を最高のかたちで実現するにはどうすれば良かったのか。この経験は、私にとってプランナーという仕事の難しさと奥深さを改めて教えてくれる、忘れられないものとなりました。


ライター:ゆきまる

大学卒業後、フリーターを経てウェディングトップの大手の会社に入社。ウエディングプランナーを10年経験し、その後、支配人を5年、エリアマネージャーとして全国の店舗の管理する活動。現在は、Webライターとして活動。ウエディングプランナーから培った「人をう気持ち」を大切に、コラム記事からSEO記事まで幅広く執筆中。


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