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「もう別れます」正月の両家顔合わせが“修羅場”に…。新郎家と新婦家で埋まらなかった「数千円の溝」

  • 2026.1.14
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

こんにちはyukimaruです。

結婚式は、家と家の結びつきでもあります。
家によってそれぞれの価値観があり、特に住む地域が違うと、結婚式の考え方、常識なども違い、揉めることは珍しくありません。

その後、お互いの歩み寄りにより結束が固まることがほとんどですが、中には、破談になってしまうケースも...。
今回は、お正月の両家挨拶から勃発した価値観の違いが、破談まで進んだケースを紹介します。

正月の顔合わせ、両家挨拶で大きな価値観の違いが露呈...

新郎家は関東出身、関東在住、新婦家は北陸出身の北陸在住の両家でした。

お互いの家が離れているため行き来もままならず、結婚が決まってから初めて顔を合わせるのがお正月でした。式の打ち合わせも兼ねて、当式場で顔合わせを執り行ったのです。

穏やかな雰囲気の新郎新婦で、大切に育てられてきたことがよくわかるご両家でした。新郎新婦はすべてを両親に任せている様子で、費用も両家が全額を賄うことになっていました。

最初は穏やかな時間が流れ、結婚に対する話し合いも「これからよろしくお願いします」と滞りなく進み、結婚式の具体的な話に入っていきました。

ここから少しずつ不穏な空気が漂い始めました。

まず、披露宴の料理を決める際のことです。

新郎家が希望されたコースと新婦家が希望されたコースでは、一人あたり数千円ほどの価格差がありました。

今回の新婦様のご出身である北陸の一部地域では、『おもてなし』を非常に重視する傾向があり、ゲストに差し出すものに関しては、惜しみなく、全国でも結婚式の単価は非常に高い地域です。

関東は、形式的にお披露目の場を設けるというシンプルな考え方で、分相応に自分たちの出せるお金と祝儀の範囲で行います。

新婦家は、当式場で一番高価な料理コース、新郎家は中間の料理コースを所望しました。

ここから、それぞれの価値観の違いが露呈し始めます。

次々と出てくる「考え方の違い」に新郎新婦も疲労困憊...けんか別れの両家挨拶

料理選びから始まった価値観の違いは、引き出物選びでも顕著になりました。

関東では引き出物1品、引き菓子1品程度ですが、それに対して北陸では、引き出物を数品、引き菓子に加えてかまぼこなど5品ほど付けるのが一般的だと考えていたようです。

ここまで違いが出てきたら仕方がない...支払いを新郎新婦家で別々にしようという考えに至りました。

新郎側は新郎側のゲスト分を、新婦側は新婦側のゲスト分を支払うという方法は、決して珍しくはありません。

そうなると新婦家が

「引き出物の見た目の大きさに差が出るから恥ずかしい、料理も格差が一目瞭然、その上、ドレスなど着るものは新婦が断然高いのに...」と不満の様子。

たしかにおっしゃることはごもっともなのです。

しかし、「自分たちが選んだ料理や引き出物の費用なのだから、その分は自分たちでしっかり出す」という新郎家の考え方も、またもっともなことです。

どちらも間違ってはいないのですが、互いに歩み寄る気配はなく、話し合いは平行線をたどりました。

揉めているのは費用を支払うご両親たちで、当の新郎新婦はただ困惑した顔をするだけです。

そんな時にご両親は「2人はどう思うの?」と主役の声を聴こうとします。

新郎「恥はかきたくないし、今までの結婚式も豪華だった。両親が支払いだから俺は両親の言う通りで良い」

新婦「見栄なんて必要ない。でも、支払うのは両親だし、自分の両親の考え方で私も同じ」

ということで、こちらも平行線…

どちらも引かない状態で、当社の閉館の時間になってしまい、けんか別れのような形で両家挨拶は終わってしまいました。

破談...結婚は2人でするものではなく「家と家との結びつき」だと再認識!

後日、通常の打ち合わせで新郎新婦が来館されました。

顔つきが最初から険しく、その後の話し合いがうまくいっていないことは、なんとなく私も悟っていました。

「結局、折り合いはつかず、結婚の話も白紙となりました。すみませんが、キャンセルします」

とのこと。

もちろん私からどちらが正しいと申し上げることはできませんでしたが、

新郎様がお手洗いに席を外した際、新婦様が

「ぶっちゃけ、新郎家側がおかしいですよね?今時あんな考え方あります?今気づいて良かったのかもしれない、結婚してもその先、幸せになれなかったかも。新郎がそんな考え方だとは知らなかった。白紙になったし、お付き合いも終わろうと思っています」

と話されました。

後日、新郎様がキャンセルの書類を署名し、一人で来館されました。

「僕たち、結局、結婚が白紙になっただけではなく、別れました。新婦はもっと男性を立ててくれる人だと思っていたので、常識がないことに驚いたんです。しかも、うちの両親の文句まで言い始めて……。揉めましたが、結果的にこれでよかったと思っています」

お二人とも破談という選択は間違っていなかったと、すっきりした様子でした。ある意味、揉め事があって良かったのかもしれませんが、プランナーとしては非常に複雑な気持ちになりました。

そして、いつの時代も「結婚」というのは、カップルの結びつきだけでなく、家と家の結びつきなのだと再確認したエピソードです。


ライター:ゆきまる

大学卒業後、フリーターを経てウェディングトップの大手の会社に入社。ウエディングプランナーを10年経験し、その後、支配人を5年、エリアマネージャーとして全国の店舗の管理する活動。現在は、Webライターとして活動。ウエディングプランナーから培った「人をう気持ち」を大切に、コラム記事からSEO記事まで幅広く執筆中。


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