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衣装ケースの下から「9万円」が…。死後3週間で発見された男性。プロが見つけ出した“涙の遺品”

  • 2026.1.13

社会問題に切り込みながら、遺品整理や特殊清掃業務のリアルを伝えるYouTubeチャンネル「遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)」。

今回は、死後約3週間で発見された87歳男性の遺品整理現場「死後3週間経過の孤独死現場…弱った遺族につけ込む悪徳業者が提示した金額は!?」をご紹介します。

そこにあったのは、荒れ果てたゴミの山ではなく、最期まで自分の足で歩もうとした一人の男性の、凛とした暮らしの跡でした。

高額な見積もりに疑問を感じ…

今回の依頼者さんは、管理会社から紹介された業者の見積もりが、メモリーズの「約3倍」という高額だったことに疑問を感じ、自ら探して3社の相見積もりをとったといいます。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』(YouTube)

「指定された業者でしか頼めない、という仕組みは危険だと思うんです」

メモリーズ代表の横尾さんは、大切な思い出が残る場所だからこそ、遺族が信頼できる業者を自ら選ぶべきだと訴えます。

依頼者さんもまた、金額の差以上に「信頼できる相手に任せたい」という想いから、自らメモリーズを選びました。

尊重し合ったからこその「別離」

故人は、依頼者さんの実母と内縁関係にあった方でした。30年近く同居していましたが、お母さんが亡くなった後は「赤の他人の男性同士」。長年共に過ごした仲であっても、生活スタイルの違いから意見がぶつかることもあったといいます。

周囲は福祉サービスの利用も検討しましたが、本人はそれを強く拒み続けました。最終的に「お互いが気持ちよく過ごせるように」と数年前に別居を選択。

それは、故人の「最期まで自分の家で、自立して暮らしたい」という意思を尊重した結果でもあったのです。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』(YouTube)

「安物の時計なんですけど、いつも身につけていた時計がどこかにあるはずで。あとは、へそくりがどこかにあるんじゃないかと……」

依頼者さんから託されたのは、そんな一本の腕時計と、大切な書類やメモ。そして、生前本人が口にしていたという「蓄え」の捜索でした。

徹底した捜索と「努力の結晶」

作業が始まると、スタッフは依頼者さんの想いに応えるべく、細かな書類や衣類の中まで丁寧に確認していきます。

すると、衣装ケースの服の下から1万円、さらに書類ケースの下から8万円。スタッフの徹底した捜索により、計9万円の現金と、依頼者さんが気に掛けていた腕時計やメモも無事に見つかりました。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』(YouTube)

このお金に対し横尾さんは、「故人様が小さな努力を積み重ねたお金だったんだな」と、その重みを噛み締めるように振り返ります。

さらに電話の横には、自分の名前とかかりつけと思われる病院の番号を記したメモが。

病院や介護を嫌い、最期まで自由であることを選んだ故人。しかしその裏では、「万が一の時、周りが困らないように」という配慮を忘れていませんでした。その気高い生き方が、一枚の紙から伝わってくるようです。

「もっと早く見つけてあげたかった」プロが抱く悔恨

死後およそ3週間…自立していたがゆえに、発見まで時間がかかってしまった現実。

作業を進めながら、横尾さんは「今日に関しては、やっぱりこう、早く発見してあげたかったなと思うね」と、やりきれない想いを口にしました。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』(YouTube)

それは、数え切れないほどの現場を見てきたプロだからこそ抱く、故人の尊厳に対する切実な願いのようにも響きました。

好きなものに囲まれる自由

スタッフから「生前に物は減らしておくべきか」と問われた横尾さんは、プロとして極めて現実的なアドバイスを語ります。

「溜め込みすぎて住環境が悪化し、体が弱ってゴミも出せなくなるような状態はあかんけど…。基本的には、好きなものを持って、好きなように生きたらいい。その代わり、片付ける費用(現金)だけは残しておいてほしい」

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』(YouTube)

無理に思い出を捨てるのが終活ではない。衛生的な環境は守りつつ、最期まで自分の好きなものに囲まれて生きる。

その尊厳を守るためにこそ、プロの技術がある。横尾さんの言葉には、現場を熟知しているからこその「生の肯定」が溢れていました。

信頼できるパートナーが、「最期の意思」を繋ぐ

「(メモリーズは)感じが良くて、信頼できた」

そう語る依頼者さんの手には、無事に見つかった一本の時計が戻っていました。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』(YouTube)

離れて暮らしていても、行政の手続きを支えた依頼者さんや、様子を伺いに来た親族の方たち。最期まで自分らしく生き抜いた故人は、決して「孤独」ではなかったのではないでしょうか。

誰にでもいつかは訪れる「もしも」の時。納得できる形で最期を託せる相手を見つけておくこと。そして、周りとゆるやかに繋がり続けること。

そんな小さな備えが、自分自身や大切な人の人生を、最後まで輝かせることに繋がるのかもしれません。横尾さんが届けてくれたのは、私たちが前を向いて「今」を大切に生きるための、温かなヒントでした。



動画:「死後3週間経過の孤独死現場…弱った遺族につけ込む悪徳業者が提示した金額は!?

取材協力:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています


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