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「タワマンカースト、遭遇したことない」居住者が暴露…むしろ“低層階の方が価格が高い”ケースもある

  • 2026.3.20
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※ChatGPTにて作成(イメージ)

皆さま、こんにちは。宅地建物取引士やマンション管理士の資格を持ち、不動産業界で15年以上の経験があるライターの西山です。

テレビドラマやSNSなどで、高層マンションの住人が階数で優劣を競う姿を目にしたことはないでしょうか。いわゆる「タワマンの階層カースト」と呼ばれる現象ですが、住み替えを検討する方にとっては少し不安になる話題かもしれません。

今回は、不動産会社で販売や管理を経験し、私自身もタワーマンションに暮らしている視点から、階層カーストの真実をお伝えします。

ドラマのような階層カーストは本当に存在するのか

テレビや雑誌などのメディアでは、居住者同士のパーティーで階数を聞き合い、低層階の人が見下されるといった描写が定番となっています。しかし営業や管理の実務に携わり、実際に居住している私の経験からすると、居住者同士で階数を聞き合う場面に遭遇したことはありません。

スカイラウンジなどの共用施設へ向かう際、低層階の人が高層階用エレベーターの同乗者に少し気後れするといった、微細な心理の動きはあるでしょう。とはいえ、それが露骨な嫌がらせや大きなトラブルに発展するケースは稀であり、世間で語られるほどカースト現象は一般的ではないのが実態です。

管理組合の理事会などに出席していても、居住者が本当に気にしているのは階数よりも、生活マナーやマンション自体の資産価値といった現実的な話題ばかりです。

不動産のプロが語るタワーマンションの価格構造

販売現場の実務目線で見ると、タワーマンションの価格は単なる階の高さだけで決まるわけではありません。例えば、高層階にある北向きで標準仕様のコンパクトな部屋よりも、低層階にある南向きでハイグレード仕様の大型住戸の方が圧倒的に価格が高いケースは頻繁にあります。

つまり「低層階の居住者だからといって経済力で劣る」という図式は、必ずしも成り立たないのです。

住む人の価値観やライフスタイルによって選ぶ部屋は多様であり、居住フロアの高さによって世帯の資産状況を測ることはできません。根本的に上下の位置関係を理由にマウントを取ること自体が、不動産の価格構造上まったく成立し得ない状況になっているといえます。

誇張されたイメージに惑わされない物件選びを

SNSやドラマで描かれる「タワマンあるある」は、あくまで面白おかしく誇張されたエンターテインメントにすぎません。メディアが煽るような格差社会の象徴といったイメージを鵜呑みにせず、フラットな視点で物件の実態を見るメディアリテラシーを持つことが大切です。

実際のタワーマンションでの生活は、皆さまが想像する以上に平穏で快適なものです。これから住まいの購入や買い替えを検討される際は、世間の噂に惑わされることなくご自身の目でしっかりと物件の価値を見極めてみてください。



ライター:西山雄介(宅地建物取引士・マンション管理士・日商簿記2級などの資格所有)
不動産業界歴15年。新卒で東証プライム上場のマンションデベロッパーに入社後、計2社で新築・中古販売および管理業務に従事。実務現場を経て管理職も歴任し、組織運営にも携わる。現在はその多角的な視点を活かし、専門性の高いコンテンツ制作やディレクションを行っている。


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