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ゲーセンでお金を入れる度、同乗する他人の子。親は「お宅も楽でしょ」と逆ギレ → 周囲が「あなた」

  • 2025.12.24

最近のゲームセンターは、幼児向けの乗り物も多く、ファミリーで楽しめる穴場スポット。そんなファミリー向けの穏やかなゲームセンターに、穏やかでないお客さんがやって来て……。今回は、私の実体験をご紹介します。

3歳の誕生日

息子が3歳の誕生日を迎えた日、息子の希望でゲームセンターへ。普段は制限しているのですが、「今日は乗りたいもの全部乗ろうね」と約束しており、息子は大喜び。

まずは幼児向けの2人乗りメリーゴーラウンドに乗せ、料金を入れた瞬間、知らない子どもが空いていた席に突然飛び乗ってきたのです。そのままメリーゴーラウンドは動き出し、私があっけに取られている間に終了。空いていたし、まあいいか、とそこまで深く考えませんでした。

何度も乗ってくる子供

次に電車の乗り物に乗ると、また勝手に空席に乗り込んできた同じ子ども。すると保護者らしき人が「よかったね〜ユウキ(仮名)、乗せてもらって」とにっこり笑顔。

その後も息子が乗るたびにユウキくんが当然のように乗り込み、「お友達と仲良くね〜」としか言わない保護者。注意する気配はまったくありません。

私はやんわりと「動く乗り物ですし、けがすると危険ですから……」と伝えましたが「いや、この速度でケガとかないでしょ。 というか、お宅も遊び相手がいたほうが楽じゃないですかあ?」と返され、言葉を失いました。

ざわつく周囲

バスの乗り物に乗ったとき、ユウキくんは座席に立ち始め、揺れた拍子に転びそうに。私は反射的に彼を受け止めることが出来たのですが、バランスを崩し、しりもちをついてしまったのです。当時の私は妊娠後期。誰が見ても妊婦とわかるお腹で転んだこともあり周囲は騒然。

「大丈夫ですか!?」と駆け寄ってくれる見知らぬ方、店員を呼びに言ってくれる方、息子が安全に乗り物から降りられるようサポートしてくれる方。

その一方で、その場を逃げようするユウキくんの保護者。しかし周囲の人が腕をつかみ、「あなたの子どもがやったことですよね?」と行く手をふさいでくれました。

素直な子供

店員が駆けつけ、状況を説明していると、ユウキくんが私を見て「お腹に赤ちゃんいるの?」と聞いてきたのです。「そうだよ」と答えると、「痛くさせてごめんなさい」と素直に謝ってくれました。その姿を見て、さすがの保護者も小さな声で「すみませんでした」と呟きました。

幸い私は無事で、その後元気な赤ちゃんを出産。そして迷惑行為をしたとして、ユウキくんとその保護者はゲームセンターの出禁を言い渡され、それ以降は平和が戻ったそうです。

素直に謝ることができたことを思うと、きっと「勝手に乗り物に乗るのはマナー違反」だと教わっていなかっただけなのかもしれません。私は息子の誕生日が来る度に、ユウキくんの事を思い出してなんとも言えない気持ちになってしまうのです。

【体験者:30代・女性・会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中

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