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高市首相の“食レポ”で話題!「富有柿」はレモン以上のビタミンC! 忘年会シーズンにうれしい“意外な効能”とは

  • 2025.12.21

高市首相「甘い、いつもより柔らかい」

地元・奈良の柿を贈呈された高市新首相(出典:首相官邸ホームページ)
地元・奈良の柿を贈呈された高市新首相(出典:首相官邸ホームページ)

「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」と詠まれるほど、奈良県は柿の名産地。

2025年11月、首相官邸で地元・奈良の柿を贈呈された高市首相は、カットされた富有柿を試食し「甘い、いつもより柔らかい感じ」と満面の笑みを見せました。

さらに食後には「奈良の柿 未来を拓く ちから湧く」と自作の俳句まで披露。

この「富有柿」は“甘柿の王様”とも呼ばれ、晩秋から冬にかけて甘みと柔らかさのピークを迎えます。海外でも「Fuyu」で通じるほど、日本を代表する品種です。

富有柿って、どんな柿?

富有柿って、どんな柿?
富有柿って、どんな柿?

富有柿(ふゆうがき)は柿の代表的な品種で、「甘柿の王様」と呼ばれるほど。王様と呼ばれるだけあって、柿の中でも糖度が高く、完熟するにつれやわらかくなり、甘みが増します。

岐阜県が発祥ですが、現在は奈良県をはじめ、和歌山県、福岡県など広い地域で栽培され、国内で最も多い生産量を誇ります。実は海外でも「Kaki(柿)」「Fuyu(富有)」で通じるほど知名度があります。

日本全国に様ざまなブランド柿が存在

石破前首相の地元・鳥取県が原産の柿「花御所(はなごしょ)」。糖度が20度を超えるものもあり、果汁が多くジューシーな味わいが特徴です。
石破前首相の地元・鳥取県が原産の柿「花御所(はなごしょ)」。糖度が20度を超えるものもあり、果汁が多くジューシーな味わいが特徴です。

現在、日本で栽培されている柿の品種は1000種類以上にも及び、そのまま生で食べられる「甘柿」、渋(しぶ)抜きを行い干し柿などにして食べる「渋柿」に分類されます。

「富有(ふゆう)」は甘柿のブランド名で、ほかにも静岡県原産の「次郎」、広島県原産の「早秋」、鳥取県原産の「花御所(はなごしょ)」、富有×次郎から生まれた「陽豊(ようほう)」などの品種があります。

また、渋柿の代表的な品種は、あんぽ柿(干し柿)によく用いられる新潟県原産の「平核無(ひらたねなし)」をはじめ、広島県原産の「西条」、長野県原産の「市田柿」、奈良県原産の「刀根早生(とねわせ)」などが有名です。みなさんがお住まいの地域にも、甘柿や干し柿のご当地ブランドがあるのではないでしょうか。

石破前首相の地元・鳥取県が原産の柿「花御所(はなごしょ)」。糖度が20度を超えるものもあり、果汁が多くジューシーな味わいが特徴です。

柿には、どんな栄養が詰まっている?

柿は古くから「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるほど、栄養価が高いフルーツです。柿1個(皮やヘタを除いた正味重量の目安180g)に126mgものビタミンCが含まれ、レモン1個分より豊富です。

また、柿のオレンジ色の果肉には、強い抗酸化作用があるβカロテンやβクリプトキサンチンがたっぷり。

特に、βクリプトキサンチンは、がんの原因物質である活性酸素を除去したり、骨粗しょう症の予防効果が期待されている注目の成分です。

さらに、二日酔いの原因物質であるアセトアルデヒドを分解する働きがあるポリフェノールのタンニンが含まれ、富有柿(甘柿)のタニンニンは不溶性で苦味を感じずに食べられる利点があります。

なお、タンニンには鉄分の吸収を妨げる働きもあるため、貧血ぎみのときや妊娠中の方は柿を食べすぎないようにしましょう。

おすすめの柿の食べ方は?

フルーツとして、生でそのまま食べるのがビタミンCなどの栄養を余すことなくいただけるおすすめの食べ方。また、βカロテンやβクリプトキサンチンは油と一緒にいただくことで吸収率がアップするため、生ハムやモッツァレラチーズと組み合わせ、オリーブオイルを回しかけていただくのもおすすめ。ワインとの相性もぴったりですよ。

タネありの柿をカットするときは、実の下側に薄く入った十字の線に沿って四等分するとタネを避けて切ることができます。

柿の甘さとチーズのコクが相まって、ワインがすすむ柿とモッツァレラチーズのカプレーゼ。抗酸化作用のある成分が吸収されやすくなります。

まとめ

免疫アップやアンチエイジングに嬉しい栄養成分が凝縮された柿。高市首相のように「ちから湧く」冬にするために、旬の柿を取り入れてみてはいかがでしょうか。

(野村ゆき)

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