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栗の皮むき、もう失敗しない! 「一晩水につけて50分放置」で驚くほどツルン♪栄養士が教える“指をケガしない”裏ワザ

  • 2025.12.18

栄養士が教える「栗の皮むき」ライフハック

栄養士が教える「栗の皮むき」ライフハック
栄養士が教える「栗の皮むき」ライフハック

加工された瓶詰めは年中手に入りますが、風味豊かな「国産の生栗」が出回るのは秋から冬にかけての限られた時期だけ。しかし、頑丈な「鬼皮(おにかわ)」と、その下の「渋皮(しぶかわ)」をむく作業は、指が痛くなるし、勢い余ってケガをしそうになるし……と、ハードルが高いのも事実です。

そこで今回は、光熱コストをできるだけかけず、簡単に下処理(下ゆで、鬼皮むき)ができるコツをご紹介します。

驚くほど皮がむきやすくなる方法は、以下の2ステップです。

1. たっぷりの水に一晩つける

ステップ1:生栗を水につけて一晩放置するだけ!
ステップ1:生栗を水につけて一晩放置するだけ!

買ってきた日の夜にやっておきたいのがこの作業。一晩水につけることで、鬼皮がふやけて柔らかくなり、アク抜きにもなります。水に浮いてくる栗は中が傷んでいる可能性が高いので、選別の目安にもなります。

2. 沸騰したお湯に入れ、火を止めて50分放置

ステップ2:火を止めた熱湯に栗をつけ、必ず鍋フタをして50分放置!
ステップ2:火を止めた熱湯に栗をつけ、必ず鍋フタをして50分放置!

鍋にたっぷりの湯を沸かし、沸騰したら火を止めます。そこに栗を入れ、すぐにフタをして50分間放置します(栗の量によりますが12~15個程度なら50分が目安)。

じっくりとお湯につけて蒸らすことで、身と皮の間に隙間ができ、驚くほどむきやすくなります。火を使わないのでガス・電気代の節約にも!

50分経ったら、栗をお湯から取り出してむいていきます(冷めるとむきにくくなるので、1個ずつ取り出すのがポイント)。

面白いほどツルン! 皮むきのコツ

手順:

栗のお尻(ザラザラした底)を包丁で少し切り落とす。

切り口から、尖った先端に向かって鬼皮を引き剥がす。

この方法だと、ペティナイフなどで引っ掛けるだけで、ペリペリと鬼皮がはがれます。うまくいけば渋皮ごとツルンとむけることも!

渋皮が残ってしまった場合は、再度お湯に戻して少しふやかしてから優しくむけばきれいに取れます。

冷凍保存&絶品「栗ご飯」レシピ

ホクホクの栗ご飯。ゴマ塩を振って召し上がれ!
ホクホクの栗ご飯。ゴマ塩を振って召し上がれ!

下処理した栗は、水分を拭き取って密閉袋に入れれば冷凍保存が可能です。冷凍すると数ヶ月持つ上に、デンプンが糖化して甘みが増すというメリットも。お正月のおせち用にとっておくのも賢い方法です。

最後に、この栗を使った「栗ご飯」のレシピを紹介します。

【材料】米:2合酒:大さじ1塩:小さじ1弱下処理した栗:10個程度

【作り方】米を洗い、30分以上水に浸す。炊く直前に酒、塩、栗を加えて炊飯スイッチON。炊きあがったら優しく混ぜて完成。

旬の味覚を諦めるのはもったいない!この「放置テクニック」で、栗料理を楽しんでくださいね!

補足(ゆで栗・焼き栗を楽しみたい場合)

今回の下処理方法は、後で栗ごはんなど調理を加える前提のもの。ゆで栗よりも、かための仕上がりになります。ゆで栗として食べたい場合は、水から生栗をゆで、沸騰後30分程度ゆでてから火を止め、粗熱が取れるまで放置すると良いでしょう。

また、焼き栗として食べたい場合は、生栗または下処理した栗の皮に包丁で深めの切り込みを入れ、200℃のオーブン(グリル、オーブントースターでも可)で20?30分を目安に様子を見ながら加熱時間を調整しましょう。切り込みが開き、竹串がスッと刺されば焼き上がりのサインです。

(野村ゆき)

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