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「子どもが熱を出したので」子どもを理由に【仕事を押し付けてくる同僚】が犯した『最大のミス』

  • 2025.12.17

職場に小さな子どものいる同僚がいたら、周りの人も助け合い精神で何かと融通を利かせたり、仕事を代わってあげたりすることも多いのではないでしょうか。しかし、まれに周りの人の厚意や、子育て支援のための制度に甘えすぎて悪用してしまう人もいるようです。今回は周囲の信頼を裏切った同僚に関する、まさかのトラブルに巻き込まれてしまった筆者の知人、Aさんのお話です。

画像: 「子どもが熱を出したので」子どもを理由に【仕事を押し付けてくる同僚】が犯した『最大のミス』

職場の信頼を裏切った同僚

当時Aさんは独身で、小さな文房具メーカーで働いていました。
Aさんの職場には育休が明けたばかりの同僚がひとりいて、まだ小さい子どもを保育園に預けて働いていました。

その同僚は子どもの体調不良で急に休んだり早退することもしばしばありましたが、独身者の多い職場だったので、「子どもがいるって大変だな」と皆で協力し合って彼女の仕事の抜けた穴をカバーしていました。

そんなある日、いつも通りにAさんが出勤すると、Aさんのデスクの電話が鳴りました。
「すみません、今日も子どもが熱を出したので休みます」
「大変ね、お大事にしてね」
電話は同僚からのもので、子どもの急な発熱で休むとのこと。
そこでAさんが同僚の残した仕事をこなしていたら、今度は同僚のデスクの電話が鳴りました。
同僚の関わっている仕事の取引先からの電話かと思ったAさんが電話をとると、なんとそれは同僚のお姑さんからの電話だったのです。
「〇〇さん(同僚)は今日お休みですけど……」
そう伝えると、お姑さんはとても驚いた様子でした。

同僚が休んだ理由とは……

「そんなはずないわ、今日仕事に行くって言って孫を預けていったのに!」
「いえ、お子さんが急に熱を出したから休むと連絡がありましたので」
お姑さんが言うには、同僚は子どもが熱を出したので保育園に預けられないけれど、今日はどうしても仕事に行かなければならないので義実家で預かってほしいと言って、子どもを義実家に預けて出勤したというのです。
「じゃあどこに行っちゃったのかしら」
お姑さんはあまりに子どもの熱が高いので病院に連れて行っていて、今はその帰りであるとのこと。

着替えさせてやりたいのでこれから同僚の家に連れて帰るつもりだったけれど、カギをなくしてしまい、家に入れない。そこで同僚のスマホに電話をしたけれど、全く連絡がとれないので職場に電話をしたと困りはてた様子で話しました。

それを聞いてとりあえずAさんも同僚の携帯の留守電に連絡を入れましたが、まったく折り返しはありません。お姑さんに連絡をすると、とりあえず義実家で子どもの様子を見るとのことでした。

一部始終を上司やほかの同僚たちも聞いていたため、休みをとって子どもの面倒をみているはずなのに、肝心の同僚はどこに行ったのかと社内は大騒ぎ。

その翌日、不機嫌な様子で出勤した同僚は「なんで休みってお姑さんに言ったの!」とAさんに詰め寄りました。
「そんなこと言われても」
Aさんが困り果てていると、それを聞いていた他の同僚たちが「子どもの熱で休んだはずなのに、どこに行ってたんだ」とその同僚に尋ねました。
「それはその……私にもいろいろ都合があって」
同僚は言葉を濁し、仕事に戻りました。

その後同僚は「子どもを預けて仕事も行かずにどこに行っていたのか」とお姑さんや旦那さんに問い詰められ、不倫相手と会っていたことがバレて結局離婚されたそうです。

周りの人が気を遣ってくれていることを利用して休みをとり、不倫相手と会うのはいかがなものでしょうか。厚意に甘えるのと、信頼を裏切って悪用するのとは全く別の話ですよね。良好な職場環境を維持するためには、個々人の高い倫理観が不可欠だと感じた出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。

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