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お母さん、頼むから普通の格好で来てよ! 授業参観で周りに笑われた私 → 母の『意外な告白』に反省

  • 2025.12.17

いつも派手で、学校の参観でもひときわ目立っていた母。
そんな母を、子供の頃は恥ずかしく思っていたのですが、大人になって意外な理由を知って!?
筆者の友人A子の母とのエピソードをご紹介します。

画像: お母さん、頼むから普通の格好で来てよ! 授業参観で周りに笑われた私 → 母の『意外な告白』に反省

赤い口紅に派手な服の母

私は幼いころ母の外見が少し苦手でした。

母はいつも派手な身なりをしていて、スーパーに行く時も、学校参観や保護者会へ行く時も、赤い口紅をしっかり塗り、柄物のブラウスを好んで着ていて、耳には揺れるイヤリング。
髪も、くるくると巻いて完璧にセットされていました。

もっと普通でいてほしい!

学校参観の時にはクラスの友達に
「A子のお母さん、派手だねー」
「来たらすぐ分かるよ」

と笑われるたびに恥ずかしくなり、心の中で
「お母さん、頼むからもっと普通でいてよ」

と思っていました。

母を反面教師に成長

その反動か、私自身は落ち着いていてシンプルなスタイルを好むように。

それを見た母には
「あなた、地味すぎない!?」
「若いのだから、もっとファッション楽しんだら?」
と言われましたが、

「母みたいに目立ちたくない」
という思いが強く、母を反面教師に成長していきました。

「昔はギリギリだった」母の意外な告白

時が流れ、私は家を出て社会人になり、やがて結婚して母になりました。

仕事をして、家事をして、子育てをする毎日は充実していましたが、家族を優先した忙しい日々に、自分を見失っていくような感覚もありました。

そんなある日、帰省した時のこと。

たまたま母と二人で台所に立つと、母が唐突に
「昔は、毎日が本当にギリギリでね」

と笑いました。

「仕事も家事もたくさん、あなたもまだ小さくて。義理の両親とも一緒に暮らしたでしょ、なかなか気の休まることがなかったの」
「でもね、自分で稼いだお金で、好きな服を買ってお洒落した時だけは、不思議とちょっとだけ息ができたのよ」
「派手って言われても、あれがお母さんのご褒美だったの。目一杯お洒落をすることで、今日も頑張れそう、って自分を励ましてたのよ」

派手な格好は、母なりの大事な手段だった

私がずっと「恥ずかしい」と思っていた母の派手な洋服や赤い口紅は、日々の生活に疲れた母が自分の気持ちを上げるためにしていたことだった、とようやく気づいた私。

当時、恥ずかしい、嫌だと思ってしまったことを反省しました。

大人になり、私も同じような状況の中で当時の母の大変さを身をもって理解できた現在は、あの頃の母のお洒落で派手な姿が、不思議と誇らしく思えてくるのでした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。

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