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えひめの柑橘とスパイス香る【フルーツポマンダー作り】香りの冬支度を。

  • 2025.12.14

みなさまこんにちは。はる子です。 キンとした冬の風を感じる頃になりました。 街はすっかりクリスマス色。年末が近づいているなと感じます。

今回はそわそわするこの季節にぴったりな「フルーツポマンダー」を作ってみます。 柑橘にクローブを挿して作る香りの飾り。 クリスマスにはもちろん、お正月の彩りにも。ちょっと贅沢な冬の手仕事です。

「フルーツポマンダー」とは?

出典:リビングえひめWeb

ポマンダーの語源はフランス語で「琥珀のリンゴ」という意味の『pomme d’ambre(ポム・ダンブル)』。 16世紀ごろのヨーロッパでは「良い香りは健康と幸せを呼ぶ」といわれ、伝染病予防や魔除けのためにオレンジやリンゴにクローブを挿し込んだフルーツポマンダーが流行したそうです。

今では世界各地で作られていて、クリスマスの飾りや年末年始のちょっとしたプレゼントなどにも。クローブの香りで防臭のみならず防虫効果もあるとのこと。手作りのポマンダーは幸福を招くとも言われています。

基本のフルーツポマンダー作り

大きな流れは簡単。 「柑橘にクローブを挿し込む」→「スパイスをまぶす」→「乾燥させる」

基本の材料
出典:リビングえひめWeb

◯お好みの柑橘(皮の薄いものが作りやすい) ・愛媛県産の「すだち」「レモン」「ライム」「早生みかん」「ゆず」「きんかん」を使用しました。季節が合えばオレンジもぜひ。 ・皮も使えるので、よく洗って乾かしておきましょう。 ◯クローブ(丁子) ◯お好みのスパイス(シナモンなど)


<あると便利> ・キリや竹串、太めの針(クローブを挿し込む穴を作るため) ・ビニール手袋(果汁でベタつかないように) ・キッチンペーパー(敷いたりくるんだり) ・スパイスを入れる袋(なければキッチンペーパーの上で転がしても大丈夫) ・不織布の袋(乾燥させる時に便利)


〈飾り付け〉 ・マスキングテープ ・リボン


クラシックポマンダーの作り方

1・リボンをかける場合はかける位置にマスキングテープを貼る(ない場合は竹串などで)。

出典:リビングえひめWeb

あらかじめガイドをつけておくと安心。デザインをしたい時にも。マスキングテープがない、リボンに合う幅のものがない場合は、竹串など尖った何かで皮にガイドをつけるという手も。

2 ・クローブを挿し込む。

出典:リビングえひめWeb

穴を開けて差し込んでいきます。果汁がたくさん出るので、キッチンペーパーを敷いたりビニール手袋をして行うとベタつかずにやりやすいです。結構簡単に穴が開くので、指や手に気をつけてください。乾燥すると縮むので、少し余裕を持たせて。この時点でもういい香り。釘みたいな形のクローブですが、実は花のつぼみの部分。無心で差し込むのも楽しい。 (クローブから果汁など水分が蒸発します。たくさん挿すと早く乾燥)

3・シナモンなどお好みのスパイスをまぶす。

出典:リビングえひめWeb

マスキングテープをしている場合ははずして、紙袋に入れたスパイスの中へ。満遍なくまぶしていきます。キッチンぺーパーの上にスパイスを出して転がしても◯。 数日(2〜3日くらい)繰り返します。キッチンペーパーやティッシュに包み風通しの良い場所へ。今回は防腐作用のあるシナモン(ミイラ作りにも使われていたそう)とカルダモンをミックスしました。

4・本格的に乾燥させる。

出典:リビングえひめWeb

吊り下げると乾燥させやすいです。不織布袋にそのまま入れるのが便利。紐で縛って吊るしてもいいですし、洗濯バサミで吊るしても◎。2〜3週間くらいで乾燥しきってくれるはず。 この段階でリボンをかけてもいいですが、かけた部分がうまく乾燥しない可能性もあるので気をつけて。

5・しっかり乾燥させたら完成。

水分が飛んできたことを確認してラッピングします。


ちなみに… 画像はフルーツポマンダーではないですが、3年前にスパイスなしで作ったドライみかんとレモン。

出典:リビングえひめWeb

しっかり乾燥してくるとこのくらいまでカラカラになります。ご参考までに。


クローブの使用量
出典:リビングえひめWeb

クラシックポマンダー作りにクローブ25gを用意→ライム・レモン・早生みかんの3つを作ってこのくらい余りました。

〈注意点〉温度や湿度によってカビてしまったり、腐ったりしてしまうことも。1日1度は異常がないか確認してみましょう。ちゃんと乾燥させて作ると香りをより長く楽しめます。

すぐに飾りたい時のカッティングアレンジ

ツリーに飾りたい時や、早く乾燥させたい時に。カビや腐敗を防ぎつつ乾燥が早く進むよう、皮にカッティングを施してみます。

出典:リビングえひめWeb

私大変不器用なことを忘れておりました…こちらが限界でございます…無念…

出典:リビングえひめWeb

カッティングした部分にクローブを挿してみる

〈注意点〉飾りながら乾燥させることもできますが、スパイスをふりかけないものは特にカビや腐敗に注意。 きんかんなど水気が多い柑橘は、クローブとスパイスをたっぷり。

出典:リビングえひめWeb

お正月にぴったりな和風ポマンダーにも挑戦

「すだち」と「柚子」で和の香りを。

出典:リビングえひめWeb

すだちはミニマム感が可愛い!果汁が多いのでしっかり乾燥を。小さいので乾燥させやすいかも。柚子は手のひらにコロンと収まる大きさ。このままでもしっかり香ってくれるのでついつい香りを嗅いでしまう… こちらはこのまま乾燥させてみようと思います。もっと和の香りを楽しみたい場合、山椒の粉を振りかけても良いかも。

ちょっと失敗しても大丈夫!皮や実の活用法

出典:リビングえひめWeb

カッティングした皮→乾燥させて飲み物に入れると爽やかな香りを楽しめます。一味唐辛子や胡麻などと合わせると簡易的な七味唐辛子にも。そのまま冷凍して、お料理にトッピングも◎。 ・レモンやライムは乾燥させて塩や胡椒と合わせるとレモン塩やライム塩に。 ・すだちやゆずは唐辛子・塩と合わせてすり鉢かフードプロセッサーで細かくして熟成させるとすだち胡椒やゆず胡椒にも。

実→そのままカットしてはちみつやお酢に漬けておくとささっと使えます。こちらも冷凍可能。ドリンクにもお料理に添えて。

香りを楽しむ年末年始を。

出典:リビングえひめWeb

愛媛で暮らしているとなれば、たくさんの柑橘に触れる機会が。ちょっと余ってしまったいただきもののみかんや、庭になっている柑橘でも楽しめます。材料さえあれば気軽に作れるのでぜひ楽しんでみてください。

個性あるスパイスも柑橘の香りと馴染むととっても落ち着く香りに。

年末年始が近づき、お忙しい日々が続いている方も多いかと思います。ほっと一息つける香りがあると、癒される心地になるかも。 寒さが厳しくなる季節です。どうぞご自愛くださいね。

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