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取る?取らない?宴会の大皿にポツンと残ったからあげ…その理由を専門家が解説

  • 2025.12.11

最後に1つだけポツンと残る料理

そろそろ忘年会シーズンですが…こんな経験ありませんか?
大皿にポツンと1つだけ残る料理!
なぜ残るのか…調査しました。

先日、札幌市内の海鮮居酒屋で行われていたある宴会におじゃまさせていただきました!

大皿料理を囲んで、飲んだり食べたり、盛り上がっていますが…。
なぜか最後にポツンと1つだけ残る料理が。

Sitakke

会社の仲間と飲みに来たというこちらのグループでは、卵焼きが1つだけ残っています。

40代のお客さんからは「気をつかって、誰かが食べるかな?というのを待っている」「最後の1個を自分がいく後ろめたさがあるのかもしれない」という意見が。

60代のお客さんは「誰も食べないんだったら、最後食べますよ」と話します。

宴が始まって約1時間半…お互い譲り合っているのでしょうか…。

譲り合い?食べられないから?

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30代のお客さんは「場合にもよりますけど、食べたいなあと思っているときもある」とのこと。

先輩にすすめるか、自分が食べるのか…なら、先輩にすすめるのだそう。

そこで、グループの中では一番の先輩だという50代のお客さんに意見を聞いてみました。
お皿に1つ残った状態をどう思っているのでしょうか。

「気にはなります。でも、そもそも年齢重ねてくると食べられない。後輩におまかせします」

先輩と後輩の譲り合い?

ほかのお客さんにも「最後の最後までお皿の上に残っていたらどうしますか?」と聞いてみました。

「しょうがないときは残す。誰も食べたくないなら…現にきょう2個残っていたし」

そう話す50代のお客さんの席では、ザンギが2個残っていたのだそう。

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同じグループの30代のお客さんに確認してみると「残っているなあとは思いましたけど、私はもうお腹いっぱいで食べられなかった。限界でした」とのこと。

日本人の傾向?

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変わって、こちらの職場グループも、ザンギ1個が残っています!

50代の方は「日本人の1つ残ったら取りづらいっていうのがある…」と話します。

20代、30代のお客さんも同じような意見。

「やっぱり手を出しかねるというか、お互いけん制しあっているところはあると思うんですよね」
「日本人ってやっぱり1個残っているじゃないですか。1個残っていたら、誰かが手をつけなきゃいけない」

そんなインタビューの途中で、ザンギに手をのばす人が!

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20代のお客さんがすかさず声をあげます。

「こういう人が日本人にとって一番大事だと思います」

ザンギを食べた先輩・40代のお客さんは「日本人の悪い癖と言った彼の言葉を聞いて、今がチャンスと思って食べました」と話してくれました。

関西ではこう呼びます

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HBC「今日ドキッ!」のスタジオでも、「こういった場面はよくある」という話になりました。

コメンテーターの野宮範子さんは「最後1つ残っています、だれか食べたい人?」と声をかけるそうです。

「気心知れた宴会だとできますね。初参加の宴会だとできないかも…。最後に残っていて、『これ食べていいですか?』と聞いて、ダメと言われることはないでしょうけど、でも手を出せないかも…」

関西地方では大皿に残る最後に1つを「遠慮のかたまり」と言うそうです。

神戸出身のスタッフによると、「これめっちゃ遠慮のかたまりやん!やめぇ」などというそうです。
たしかに、そう言ってくれると食べやすくなるかもしれません。

コメンテーターの鈴木徹さんは子どものころ、両親に「残りものを食べていると出世しない」と言われたことがあるそうです。

その一方で、「残りものには福がある」と言われて食べなさいということも…。

専門家に聞いた!日本人特有の2つの理由

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なぜ1つだけ残ってしまうのか…専門家に聞きました。
精神科医の香山リカさんは、日本人特有の2つの理由があるといいます。

1つ目は「配慮」。

「日本人は『周りに合わせる』とか『和を保つ』とか、そっちの方を優先する人が多いですよね。私はみんなと仲良くするために来ている。だから最後の1つを自分が好きだからといって食べたいわけじゃないという意思表示もあると思う」

2つ目は「取り越し苦労」。

「日本人の特徴として、思われたらどうしようっていう取り越し苦労もすごくありますよね。欲しかったら多くとるとか、最後の一個とか、これ私がっていうふうに取ってもいいと思うんですけど、周りの人に協調性よりも好き嫌いを優先してるんじゃないかとか、そう思われてもいないのに、そう思うだけでやめてしまう」

スタジオでは「人が取るのは気にしないけど、自分が取るのはちょっと…」という意見や「枝豆だといけるけど、高級食材だとちょっと…」という意見もありました。

でも、自分が思っているほど、他人は気にしていないものです。忘年会や食事の場では、食べたいものを食べて楽しみましょう!

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年11月26日)の情報に基づきます。

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