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コペンハーゲンで予約すべき、憧れのデザインホテル10

  • 2025.12.11
Courtesy Hotel Sanders

コペンハーゲンと言えば、レネ・レゼピの伝説的なレストラン「ノーマ」があり、毎年「3 Days of Design」フェスティバルで華やかに盛り上がるデザインシティだ。そしてハンス・クリスチャン・アンデルセンゆかりの地、カルダモンパンの聖地でもある。本記事に掲載されているホテルの魅力は、サステナブルな経営理念であったり、類を見ないユニークな立地であったり、あるいは高い評価を得た併設レストランであったり。どんな旅のスタイルをお望みでも、必ずやお気に入りの一軒が見つかるはずだ。US版「エル・デコ」より。

Courtesy Hotel Sanders

ホテル サンダース

元ロイヤル・デンマーク・バレエのスター、アレクサンダー・ケルピンがオーナーを務める「ホテル サンダース」は、コペンハーゲンの歴史地区にひっそり佇む小さな高級ブティックホテル。立地はニューハウン運河のすぐ裏、コンゲンス・ニュートーゥ広場から目と鼻の先にある。インテリアスタイリストのコリン・キングも愛用するこのホテルは、美しく改装された1869年の建物を使用しており、50室余りの客室とスイートは、一つとして同じものがない、ユニークなスタイルで整えられている。

Mikkel Vang

1 ホテル コペンハーゲン

北ヨーロッパ初となる「1 ホテル」が、晩夏以降の予約受付を開始した。革新的な都市開発、活発なサイクリング文化、そして高い環境意識で知られるコペンハーゲンにおいて、理念を掲げるこのラグジュアリーライフスタイルブランドの進出は、大いに注目を集めるだろう。ラテン地区にひっそりと佇む「1ホテル・コペンハーゲン」は、バンフォード・スパや最新鋭のジムを完備。併設レストランの「フィヨラ」では、地元産の食材を活かした料理を提供している。

Courtesy Nimb Hotel / Lina Ahnoff

二ム ホテル

チボリ公園という豪華絢爛で魅惑的な空間にあり、大理石の漆喰で覆われた外観を見れば、すぐに「ニム ホテル」だとわかるだろう。1900年代初頭に城として建設されたこのホテルは、ムーア様式の歴史を持ち、その面影はデザインの随所に残されている。内装には修復されたアンティーク家具が多く、特注の天蓋付きベッドは、長旅の疲れを瞬時に癒してくれるに違いない。そして、屋上プールのエメラルドグリーンの水面(なんと潮の満ち引きという仕掛け付き!)は、格別のリフレッシュタイムを提供してくれるだろう。

coco hotel

ココ ホテル

このブティックホテルは毎年何らかの賞を受賞しているが、その理由は一目瞭然だ。コペンハーゲン・フード・コレクティブが所有するココホテルでは、ゲスト全員に提携レストランの割引を提供している。さらに、シックなパリ風のインテリア(ストライプのクッション、ヤシの木を思わせるフロアランプ、木製スラットのヘッドボード)や夏の交流会といったホスピタリティも魅力だ。そして特筆すべき点はサステナビリティを追求しているところだ。宿泊1回ごとにケニアへ木を1本寄付、自転車で来館したゲストには割引を提供し、太陽光発電での自給自足を実現しているのだ。

Courtesy Hotel Alexandra

ホテル アレキサンドラ

ホテルのウェブサイトがいかにもY2K(2000年代初頭)風に見えても、気にしないで。このリストの中で、デンマークのミッドセンチュリーデザインの功績に最も深く敬意を払っているホテルがあるとすれば、それは「ホテル アレクサンドラ」。61室ある各部屋は、1950年代から70年代のオリジナルのデンマーク家具、テキスタイル、壁紙で飾られ、レトロな魅力を醸し出している。どの部屋も特定のデンマークデザインの巨匠たちへのオマージュ。あなたは、ヴァーナー・パントンとポール・ケアホルム、どちらのスイートを選ぶ? それが、最大の悩みどころ!

Courtesy d'Angleterre

ホテル・ダングルテール

デンマーク王立劇場、ニューハウン運河、活気がありながら車両通行止めのショッピング街ストロイエといった主要スポットをすぐそばに望み、同時に豪華なネオクラシックスタイルの空間とミシュラン星付きレストランを求めるなら、この街の中心に位置する五つ星ホテル以外に選択肢はない。客室にはシルクの壁紙が貼られ、本当に足が沈み込むほど贅沢な絨毯が敷き詰められている。自分へのご褒美と考えるなら、ぜひ候補にいれておこう。

Courtesy Guldsmeden Hotels

マノン レ スイーツ グルズメデン

まさに今、最も注目すべきホテル。ジャングルフィッシュ・プール、87室の明るく開放的なスイート、クッション席が豊富な屋上テラス、そしてシーフード料理が自慢のレストラン「チャプン」。そのすべてが揃うこのホテルは、まるで時間と空間を超越してバリ島に迷い込んだかのような錯覚を抱かせてくれるだろう。

Courtesy Audo House

オドー・レジデンス

ショールーム、コンセプトストア、コワーキングスペース、イベント施設、カフェ、レストラン、そして欠かすことのできない、洗練された滞在空間としての魅力を兼ね備えている。ここは、共同体験を最大限に引き出し、ソフトミニマリズムの美意識を追求するための場所。この哲学は、客室の居心地の良い家具や厳選されたアート作品からも明らかだ。

Courtesy Guldsmeden Hotels

ブリッゲン グルドスメデン

この魅力あふれるホテルは、先に紹介した「マノン レ スイーツ グルズメデン」と同じホテル系列に属している。そのため、バリの雰囲気を取り入れた独自のプールがあるのは当然のこと。「ブリッゲン グルドスメデン」はまた、環境への配慮という点でも非常に優れている。節水に優れたオービタルシャワーから、空間全体に使用された再生繊維のファブリックに至るまで、そのサステナブルな姿勢は徹底されている。ちなみに、ここはかつて靴底の工場だったというユニークな過去を持つ。

Courtesy Grand Joanne

グランド・ジョアン

1800年代の建物を活用し、市内のトレンドな地区ヴェスターブロに位置する「グランド・ジョアン」は、温かく居心地が良く、究極の北欧のライフスタイル“ヒュッゲ”を体現している。たとえば、ホテルが提供する“スローサンデー”の習慣を見てみよう。毎週日曜日の朝、屋上で宿泊客にペストリーやコーヒー、チーズパン、そしてミモザが振る舞われる。これほど魅惑的な週末のもてなしがあるだろうか。

original text : Stacia Datskovska

>>US版『ELLE DECOR』のオリジナル記事はこちら

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